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“首都直下地震”で自衛隊が演習
7月16日 12時15分

自衛隊による首都直下地震を想定した図上演習が16日から始まり、東日本大震災で得た教訓を基に各部隊の動きなどを検証します。

演習は、午前9時5分に東京湾北部を震源とする震度7の地震が起きたという想定で始まりました。
東京の防衛省では「非常に強い地震が発生しました」という館内放送が流れ、陸海空の自衛官が、部隊の指揮を執る部屋に向かうため、一斉に階段を駆け下りるなどしていました。
この図上演習は、自衛隊が各地の大規模な災害を想定して平成18年から行っていて、東日本大震災後初めてとなる今回は、自衛隊を中心に合わせておよそ5000人が参加します。
そして、5日間の日程で各地の部隊の移動や救援物資の輸送ルートなどを検証します。
自衛隊は、東日本大震災に10万人の態勢で臨みましたが、被災地の自治体との連携やアメリカ軍との役割分担に課題が残りました。
このため、今回は東京の各区役所に徒歩で隊員を派遣したり、アメリカ軍が初めて参加して、自衛隊と活動地域などの分担を決める「調整所」を設置したりすることになっています。
自衛隊は、演習で得た教訓や課題を基に、ことし12月までに首都直下地震を想定した部隊の対処計画を見直すことにしています。

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