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〝哀しき中年〟井上雅央（４２）が、ＫＥＮＳＯ（３７）とのコンビでアジアタッグ王者の曙、浜亮太組への挑戦を表明した。

　まさに死活問題だ。今年からフリーとなった雅央は、今月はゼロワンとノアでの計３試合。これだけで生計を立てるのは、さすがにつらい。全日事務所を訪れた雅央は「全日本さんから声がかからないとお払い箱。家計に大打撃です。ボクもアジアを持ってた時期がある。勲章があれば仕事が安定するというか、自分の励みになる」と生活臭漂う直談判に打って出た。

　かなり昔の話ながら雅央、本田多聞組は第６８代王座に君臨。ノア移籍に伴い、２０００年６月にベルトを返上した。確かに負けたワケではないため、言う資格ぐらいはあるだろう。パートナーには、同じくリストラ経験者のＫＥＮＳＯを指名し「試合もやりやすくなってきた。信じてます」と涙ながらに訴えた。

　雅央の言い分を伝え聞いた内田雅之社長は「うちはハローワークじゃないんですが…」とクギを刺しつつ「まあ、雅央選手はよしとしても、横綱（曙）がパートナーをＫＥＮＳＯでよしとするかは分かりませんよ」と人選に疑問も呈した。雅央の〝就活〟は前途多難と言えそうだ。