青木、８７試合目で規定打席到達　打率．２９７でナ新人トップ

　祝規定打席到達−。ブルワーズの青木宣親外野手（３０）が１４日、本拠地ミルウォーキーでのパイレーツ戦に１番中堅で先発出場。５打席で４打数１安打、チーム８７試合目で規定打席に到達した。定位置確保の裏付けともいえる節目となったが、共同電によると、「出続けていればついてくるもの。何とも思わない」と素っ気なかった。

　言葉がはずまなかった理由が９回の第５打席。シャワーを浴び、私服に着替えた後もその凡退が尾を引いていた。２点を追う１死一塁の場面。パイレーツの守護神ハンラハンの速球に二飛に倒れた。「失敗した。何とかしていたら展開が違っていた」とふがいなさから、バットを地面にたたきつけた。それでも初球を仕留めた３回の右前打は思い切りの良さを見せ、７回の同点機はらしく四球を選んだ。打率２割９分７厘はナ・リーグ１６位。１年目の選手ではトップとなったが「数字は見ないようにしている。一つ一つ（の積み重ね）だから」とニコリともしなかった。