始めたいけど、クライミングジムってどんなところ?
どうやってジムを選べばよい?
うまくなるにはどうすれば?
Boulderingjamでは、誰もが知りたいそんな疑問を
クライミングジムのジム代表の方々にインタビューして
聞いていきます。
第一回目は、B-PUMP荻窪店店長 大西良治さんです。
大西良治さんは『沢登り』のスペシャリストとしても有名で
特に最も冒険的な要素が強いと言われる単独登攀をされています。
昨年はBMC主催のInternational Climbing meet等にも参加。
公式ホームページ『SOLOIST』では、ボルダリングと沢登り
の記録を美しい写真とともに見ることができます。
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Boulderinjam(以下BJ):クライミングを始めたきっかけを教えてください。
大学でワンダーフォーゲル部に入ったのですが、その部は沢登りがメインでした。
もともと小さい頃から渓流釣りやっていて川や魚が好きでしたので、
沢登りに興味を持ったんです。
沢では滝を登るので、実際に沢に入る前にまず石垣で登る練習をしました。
それからアウトドアショップの人工壁や、知り合いのプライベードウォールに
お邪魔して練習するようになりました。
最初はクライミングが中心ではなく、沢登りの練習のために人工壁を登っていましたね。
その後、岩場に行くようになったのをきっかけに、本格的にクライミングを始めました。
最初の2年間はロープクライミングが中心でしたが、友人達とボルダリングの岩場開拓を
始めてからは、徐々にボルダリングへと傾倒していきました。
BJ:ご自身にとってクライミングの魅力とはなんでしょうか?
登るという行為の中で、肉体と精神を駆使して自分の限界を超えていくことです。
できないことをできるようにしていくことで、自分自身に新たな可能性が開けていきます。
登る対象としては、特に自然の岩を登るほうが好きですね。
自然の中に在る美しい岩を登ることに一番の魅力を感じます。
壁も課題もそうですが、自然の創り出すものにはかなわない。
人の思考の及ばないところにこそ本当のクライミングの面白さがあると思います。
BJ:最近始めた方に、よりクライミングを楽しんでもらうためにアドバイスは?
一つのことを突き詰めていくのも良いですが、まずは色々なクライミングスタイルを
経験してほしいですね。
何が楽しいと感じるかは人それぞれだと思います。
なので、ロープクライミングやアルパインクライミング、トラッド、沢登りなど
いろいろやってみて、特にやりがいを感じるものを続けていったら
いいんじゃないでしょうか。そのほうが遊びの幅も広がると思います。
BJ:遊びの幅を広げる、って感覚はいいですね。
今も大西さんにとってもクライミングは遊びなんですか(笑)?
遊びですよ(笑)
仕事の場合は別ですが、プライベートでは完全に趣味ですね(笑)
僕の場合はボルダリングと沢登り。だいたい1年のうちでシーズンが分かれるので
夏の間は沢登り、冬の間はボルダリングを楽しんでいます。
他にもやりたいことはありますが、今はその二つに絞っています。
たまにロープクライミングやマルチピッチもやりますが、そっちも楽しいですね。
突き詰めたいという思いと、いろいろやりたいという思いで、バランスを取りながらやっています。
B-PUMP荻窪2Fウォール前にて。とても気さくで一つ一つ丁寧に答えて下さいました。
BJ:今後の大西さんの目標を聞かせてください。
ボルダリングでは、まだ登れていないプロジェクトを登りたいですね。
自分の限界にはいつまでも挑戦していたいです。
沢登りでは、まだ行けていない素晴らしい沢を訪れたいと思っています。
沢登りの場合はボルダリングとは違い、限界に挑戦するというよりはむしろ
まだ自分の知らない凄い空間を見てみたいという気持ちのほうが強いです。
また来年、再来年あたりで台湾にも行けたらいいなぁと。
台湾では、現地の方と一緒に行かなければならないルールがあるようなので
ソロ(単独)はできませんが、スケールはとにかく凄いらしいです。
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