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お久しぶりです。
神成 陣です。
今回も、中々はっちゃけちゃいました、テヘ☆
とまぁ、前置きはこの辺にして………
では、どうぞ(^_^)/
第二話 朱莉's誕生日(前編)
──────朝
「ん?あ…さ…?ん?何だろう?このプニプニのモノは………。って、つ、月夜(つくよ)…?何、人のトコロで寝てるのよぉ……」
(あおい)は、とても驚いている。
「ん?葵?起きたの?おはよう♪」
「おはよう♪、じゃない!何であんたが、私のトコロにいるのよ?」
「昨日ね、眠たくなったから自分のトコロに行こうとして、間違えちゃったみたい、テヘ☆」
月夜は、軽く握った手を頭にあてて言った。
「いや、テヘ☆じゃないから……」
と葵は、半ば呆れながら言いながら、手を横に振っている。
「そんなコトより、今日一緒にショッピングに行かない?葵に紹介したいトコロがあるのよ…」
「あんたに誘われるなんて珍しいわね…。まぁ、行くわ。じゃあ、朱莉(あかり)も誘って来るかしらね…?」
「いや……、二人で行かない…?」
月夜は真剣な眼差しで言っている。
(ん?何か、あったかしら…?でも、月夜だから何かあるのかも知れないけど………、まぁ、いいや…。)
「あんたがそこまで真剣に言うなら、そうするわ……」
「ありがとう♪葵、大好きよ♪」
と、言いながら葵に抱き着いた。
「毎度毎度、抱き着つくな!」
「そんなカタイコト言わないの♪」
と、月夜は人差し指を葵の鼻に当てながら言った。




──────ショッピングモール
「さぁ、ここが噂のショッピングモール、月影(ムーンライト)よ♪」
「ココの場所くらいは、知ってるわよ?まさか、紹介したいのって、ココじゃないよね?」
「ココじゃなく、ココにあるとある店だよ♪」
「ところで、今日は何で私たち二人だけで来たの?」
「葵、まさか忘れちゃった?今日、朱莉ちゃんの誕生日でしょ?」
「ん……?あっ、そうだったわね………。忘れてたわ……」
「朱莉ちゃん、かわいそう……」
「いいプレゼントを選んであげなきゃネ☆」
「ガンバ♪まぁ、いいお店を紹介してア・ゲ・ル!」
「外にいる時くらい普通に言いなさい!」
と、葵は、月夜につっこんだ。
「じゃあ、家なら良いんだ?」
「や、やめなさいよ…。周りの目がイタいわよ」
周りを行く人が、二人を見て苦笑いを浮かべている。
周りには、変な組み合わせのカップルに見えたのだろう。
「まぁ、おふざけはここまでにして………、行くわよ、葵♪」
「ちょっと、月夜!引っ張らないで!」
月夜は、葵の腕を引っ張ってスキップで進んでいる。




──────突然、月夜は、ある店の前で立ち止まった。
当然、引っ張られていた葵は、月夜にぶつかる形で止まった。
「ぷっ。月夜!急に止まらないでよぉ……」
「葵、このお店よ♪星屑(スターダスト)よ♪」
「華麗に無視(スルー)ですか……。もう、いいや……。で、ココで何を買うの?」
「朱莉ちゃんにネックレスを、と思って、ね…。似合いそうでしょ?」
「朱莉に、ネックレス……。絶対、似合うわ♪」
葵たちは、朱莉がネックレスをした姿を想像して盛り上がっている。
「とりあえず、入りましょ♪」
店の中は、白を基調とした壁に大理石の床だ。
その中に沢山のネックレスを入れたショウケースが置いてあるのだ。
つまり、店の雰囲気もネックレスもいい感じなのだ。
「青と赤のこれとか、いいんじゃないかしら?葵の名前と朱莉の名前に色がかかってるし…?」
月夜がオススメしているのは、一番人気のあるモノだ。
「んー。私は、こっちの緑のがイイかな…」
葵は、真剣に悩んでいる。
「まぁ、判断はあんたに任せるわ♪私のは、私の意見だから…」
「そう?じゃあ、こっちの青と赤のにしようかしら……」
「決まったなら、レジに行こうよ」
「行こう♪」
「すみません、これ下さい。あと、包装ってお願い出来ますか?」
「いらっしゃいませ。包装ですね?かしこまりました。少々、お時間の方頂いてもよろしいでしょうか?」
「いいですよ、お願いします」
「かしこまりました。包装紙は、赤と青どちらに致しましょうか?」
「赤の方で、お願いします」
「かしこまりました」




────待つこと5分───
“包装でお待ちのお客様。包装が終わりましたので、レジまでどうぞ”
店内にアナウンスが流れた。
「葵、行くわよ♪」
「ん…」
葵たちは、レジでの用事を済ませて帰った。




───────帰り道
「月夜、今日はアリガト」
「いえいえ…。これくらいなら、いくらでも教えてあげるよ♪」
「また、よろしくね」
「うん♪」
本当に仲の良い二人である。
「ところで、月夜。あんた、二つ買ってた様だけど、何を買ったの?」
月夜は、悪戯っぽく笑むと、
「知りたい?なら、教えな〜い♪」
と、言った。
「えぇ〜。いいじゃないそのくらい…」
「内緒だよ。じゃあ、先に家で準備してるから〜」
言い終わるや否や、月夜は走り去って行った。
「あっ、月夜……。行っちゃった。まぁ、後で聞けば……」
葵は一人で、来た道を戻ることになった。





────────家
「葵姉様、お帰りなさい♪ショッピングは、どうでした?」
「なんで?朱莉(あかり)が知ってるの?」
「月夜姉様から聞きましたの」
「また、月夜かぁ……」
朱莉は、何があったのだろう?といった顔をして傾げている。
づかづかと音が出そうな歩き方で、月夜に近づいていった。
「月夜、あんた何考えてるのよ?」
「ん〜?特には何も…。けど、朱莉ちゃんには気づかれない様にしてるわよぉ……」
「なら、良いけど……」
葵も、朱莉のためのパーティーの準備には乗り気な様だ。
「葵、ちょっとイイ…?こっち来て…」
「ん?何?」
月夜にとっては、真面目に呼んでおいてからふざけるのは当たり前だ。
ふぅ〜、と葵の耳に息を吹きかけた。
「ひゃっ!つ、つ、月夜!何するの?そんなコトのために呼んだんじゃないよね?」
「違うよぉ……。あのね……、しばらく朱莉ちゃんと出かけててくれない?」
心得たと、ばかりに葵は頷いた。
「朱莉〜、一緒にお出かけしない?」
「行きますの♪」
「どこに行きたい?どこでもいいわよ♪」
「え〜とぉ、姉様と一緒ならどこでも構いませんの♪」
「朱莉、かわいい♪」
と、言って葵は、月夜がするみたいに朱莉に抱き着いた。
「ね、姉様、どうかなさいました?」
朱莉が、心配している。
「葵、GJ(グッジョッブ)!」
と、言って親指を立ててグ〜をして鼻血を垂らしている。
「月夜と一緒にしないでッ!私は……」
葵は、オロオロしている。
「葵、認めちゃいなさいよ!私は、男より女の方が好きよ♪」
「月夜、あんた、やっぱ…………」
月夜は、おふざけである事には、葵は気づいていない。
「いや、何と言いますか……、周りに女しかいないからこんな風になってしまったのよ、きっと♪」
月夜は、そう言った。
「もぉ〜……。朱莉、さっさと行こう!」
「分かりましたの♪」
「ちょっと、朱莉ちゃん、こっちに来て♪葵、ちょっとそこで待機してて♪」
手招きしながら、朱莉だけを呼んだ。
「月夜姉様、何ですの?」
「ん。じゃじゃ〜ん、コレ、映画のチケット♪ちょうど二枚あるのよ、葵と行って来たらどう?」
見れば、なんとそれは今流行りの映画で、中々チケットが手に入らないモノだったのだ。
「月夜姉様……、どうやって手に入れられましたの?」
「ヒ・ミ・ツ♪」
「そうですの…。では、行って参りますの♪」
「うん、いってらっしゃい♪」
月夜は、手を振って朱莉たちを送り出した。
「お待たせしましたの、葵姉様♪」
「何だったの、月夜の用事は?」
「ヒ・ミ・ツ、ですの♪」
(月夜のヤツが、言った事ね………)
「まぁ、いいか…。じゃあ、行こう、朱莉♪」
「はい、ですの♪」
かくして、出発することになった葵たち。
どんな映画を見るのかは、彼女、朱莉にしか分からないのだった。
どうでしたか?
実は、核心(朱莉の誕生日について)はあまり触れられなかった気もしますが……

辛口コメント、いろいろなご意見等おまちしております
では、また、次回をお楽しみに


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