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お久ぶりです、神成 陣です。
まぁ、何と言いますか………、話がぶれまくりです。
メインは誰だよ?みたい方向……
読んでみてください
第三話 朱莉's誕生日(中編)
──────映画館
映画を見る事にした(あおい)達は、何を見るかを相談している。
朱莉(あかり)は、どんな映画がみたい?」
「あの映画なんてどうですの?」
それは、最近流行りの映画の一つだ。
「あっちのも、いいんじゃない?だけど、夕方には帰って来なさい!って、月夜(つくよ)が言ってたわよ」
「それは、私も聞いていますの。だから、早く選んで見ましょう、姉様♪」
「そうね♪」
「そう言えば、忘れていましたの……。姉様、実は……」
と言いながら朱莉は、何かを取り出した。
「朱莉?何かあるの?」
「月夜姉様が、これを私たちにと渡してくださいましたの……」
「ん?何々……、これ中々チケットの手に入らない映画、“二人だけの自由な世界”じゃない!?一体どうやって、コレを……」
「ヒ・ミ・ツ、ですの♪」
(出発前に呼び止めたのは、コレか!?中々、月夜はやってくれるわね……)
「まぁ、後で月夜に聞けばいい事よ。行くよ、朱莉♪」
「分かりましたの♪」




──────二時間後
「噂通り、よかったわね♪でも、あのヒロインのセリフはすべてよかったわ♪ね、朱莉?」
「そうですわね♪私的には、“あなたが、もう少し強ければ、私が直々にお相手してさしあげたのにね…。私、弱い人には興味ないの!”の辺りはお気に入りですの♪」
「私は、“別にあなたのためじゃないんだから!勘違いしないでよね?私は、私のために動いてしてるだけなんだよ!?それが、私のやり方よ!”の辺りがお気に入りよ♪」
二人は、映画の感想を言い合っている。
「さぁて、そろそろ帰ろ♪朱莉、行こう♪」
「はい♪」
二人は、夕焼けの道を手を繋いで歩いて行った。




───────雨音家
「月夜、今日はアリガト♪」
葵は、帰るや否やすぐに、月夜に挨拶をした。
「うん♪どうだった?最高だったでしょ?」
月夜は、まるで見てきたかの様な言いぶりだった。
「どうして、あんたが内容を知ってるの?」
「ん〜、見たからよ!」
「それって、やっぱり“ヒ・ミ・ツ”?」
「もちろん♪」
(まぁ、そのうち吐かせてやるんだから!)
「まぁ、敢えて今は聞かない!ところで、朱莉の誕生日の準備って終わった?」
「9割ってトコロね♪」
「朱莉は、今は自分の部屋にいるからまだココを見てないんでしょうね。見て、よろこんでくれるといいわね!」
「そうだね、まぁ、あと1時間くらい掛かるわね……」
「なら、朱莉と話してるわ♪また、後で♪」
「ん♪」
そう言うと、月夜は準備に取り掛かった。





─────朱莉の部屋
「朱莉、入ってもいい?」
「どうぞですの♪」
「朱莉、私がいない間って月夜は、どうだった?」
「月夜姉様は、ずっとあの調子ですの!」
「やっぱり…。大丈夫だった?」
「大丈夫でしたの♪あの様に見えても、頼りになりますの!姉様は、外の世界はどうでしたの?」
「ん?私?私は、普通に旅してたわよ?まぁ、たまには自分の趣味の物を探してたくらいね…」
「そうですか…。姉様、改めましてお帰りなさい♪」
「ありがとう♪」
こちらは、仲良くイイ感じだ。





───────台所
月夜は、一人黙々と朱莉の誕生日の準備をしている。
(朱莉ちゃんを喜ばせるのは、モチロンだけど、葵も驚かしてやるんだから♪どんな感じにしようかな…?)
月夜は、鼻歌を奏で始めた。
「飾りつけ、飾りつけ〜♪」
オリジナル曲も、始まった。
これで、月夜のオリジナル曲は5曲に増えた。
基本的にこのことは、葵達は知らない。
(あとは、どこを飾りつけようかなぁ……?あそこだ♪)
そう思いながら向かった先は、台所の扉。
上に飾りつけるために、台をおいて作業を始めた。
不安定なのと扉が開けば、危ないのは分かっていたつもりだ。
突然、扉が開いたのだ。
葵が、入って来たのだ。
当然、台が扉に当たり月夜は後ろに転げた。
月夜は、スカートを穿いていたので、もうそれは通常の反対向きになり、意味を成していなかった。
「月夜、パンツまる見え…」
照れながら、葵は言った。
彼女の可愛らしいトコロは、そういうトコロだ。
「葵は、ホントにカワイイね。女同士だから気にするコトないのに、ね♪」
「す、少しは気にしなさいよ!」
葵は、月夜に反論した。
しかしながら、彼女は赤面しているので説得力があまりない。
「そう…?」
月夜はそう、あまり気にもしていない様子で言うと立ち上がりスカートを直した。
「あっ!」
「何?葵?私のスカートの中をもっと見たかったの?葵になら、その下でも見せてあげてもイイわよ♪」
月夜は、スカートを指さしながら言った。
「ち、違うわよ!!完成したのねって言いたかったの!」
「まぁ、ね♪」
月夜の頑張りのおかげで台所ではすっかり朱莉の誕生日の用意が完成している。
ピンクの飾りがキレイに飾り付けられている。
「この場所って、ピンク色にするとこうなるのね……」
葵は、感慨深い様だ。
「まぁ、私の飾り付けが上手なのよ♪褒めたたえなさい!」
月夜は、右手の親指と人差し指を立てて葵の目の前にかざしている。
「なんか、今流行りのマンガ“月の夜に”のヒロインの“レミリア・ノワール”みたいなポーズね……」
「意識したのよ♪それは、そうと…、葵。“月の夜に”って、買ってる?買ってるなら、貸してくれない?」
「いいよ♪で、そろそろパーティーしないの?」
「そだね♪」
「朱莉、集合よ♪」
「分かりましたの♪」
かくして、朱莉のパーティーが始まるのであった。
どうでしたか?
この話のメインであろう朱莉があまり登場しないという……
まぁ、次回もお楽しみに……


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