インサイダー取引:吉岡容疑者ら4人を再逮捕 別銘柄でも
毎日新聞 2012年07月15日 20時52分(最終更新 07月15日 20時59分)
SMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)が担当した株式公開買い付け(TOB)を巡るインサイダー取引事件で、横浜地検特別刑事部は15日、別の2銘柄でも不正取引をしたとして、同社前執行役員、吉岡宏芳容疑者(50)や横浜市の金融会社社長、加藤次成容疑者(67)ら4人を金融商品取引法違反容疑で再逮捕した。
再逮捕容疑は共謀して▽インテリア雑貨販売「バルス」(東京都渋谷区)の経営陣による自社株公開買い付け(MBO)を巡り、吉岡容疑者の情報に基づいて公表前の昨年3〜9月の間に247株を約1861万円で買い付けた▽テレビ受信機器大手「マスプロ電工」(愛知県日進市)のMBOでも同様に、昨年6〜7月の間に6万6900株を約4326万円で買い付けた−−としている。
捜査関係者によると、加藤容疑者らは公表後に売り抜け、両取引で数千万円の利益を得たとみられる。特別刑事部は15日、最初の逮捕容疑に関して吉岡、加藤両容疑者を同法違反で起訴し、他の2人を処分保留とした。