やっと決着です!
ちょっと諸事情により詰め込みすぎてしまいました(汗)
銀の福音編 夕日の決着
夕日もいよいよ沈んできた頃、俺達は銀の福音との決着をつけるために最後の攻撃を開始した
「はぁっ!」
「やぁっ!」
まずセシリアとシャルが射撃で銀の福音を追い込む
「てぇりゃあ!」
「ふんっ!」
そこに鈴が衝撃砲を、ラウラがレールカノンを放ち、誘導をより効果的なものにする
だがあっちもやられてばかりではなく、翼から無数の光弾を放ってきた
「月光!」
「任せな!」
ここでやっと俺の出番だ
俺はカードを取り出し
「マジック! ブリザードウォール!」
防御範囲の広いブリザードウォールを使う
さっき気が付いたがルナテック・ストライクヴルムになったことでマジックの効力も上がっていて
効果が薄いことが悩みのブリザードウォールもあの光弾も防げるようになっていた
「ぜやぁあ!」
そして光弾を防いだところで加速して銀の福音に向かってデス・ヘイズの鎌を振り下ろす
それは銀の福音にかわされてしまう、だがデス・ヘイズの武器は鎌だけじゃない
「いけっ!」
俺はデス・ヘイズの翼を開き、その先を分離させビットのように操る
そして高速で移動する銀の福音に向かってビームを放つ
時折、セシリア達からの援護もあり、攻撃はだんだんと命中していく
「はぁぁぁあ!!」
再び振り下ろした鎌が命中し、銀の福音がよろめいたところで俺は二人に合図する
「一夏、箒! 今だ!!」
「おぉぉぉぉぉぉおお!!」
「はぁぁぁぁぁぁああ!!」
俺の合図で待機していた一夏と箒が一気に加速して銀の福音に斬りかかる
「喰らえっ!!」
先に一夏が零落白夜を発動させ斬りつけるが、紙一重でかわされてしまう
だが
「これで・・・どうだぁ!!」
その直後に放たれた、箒の力の篭った一撃で銀の福音の右翼を切り落とす
「よしっ、これで・・・」
倒した、そう思ったのも束の間
銀の福音は方翼でさっきまでと劣らない速度で再び加速し始めた
「おいおい、マジかよ」
「くっ、今のでシールドエネルギーが・・・」
今だ倒れる気配のない銀の福音に唇を噛み締めていると一夏も舌打ちをして自身のエネルギーがあと僅かということを吐く
そうこうしている間に銀の福音は翼にエネルギーを溜め始めた
「La・・・」
そして聞こえてきたソプラノボイスと共に大量の光弾が全方向に放たれた
ブリザードウォールはもう使えねぇ、こうなったら!
「マジック! アブソリュートストライク!」
前弾喰らうのを覚悟でアブソリュートストライクを使う
すると・・・
「・・・へっ?」
なんと放たれた光弾が全て空中で止まっているではないか
「な、なんですの・・・?」
「光弾が、止まっている・・・?」
「これって・・・月光が?」
「ふむ・・・」
その光景にみんな驚いていた
かく言う俺もなんだが・・・
「・・・で、これどうするんだ?」
呆けていると一夏がそう聞いてきた
「どうって言われてもなぁ・・・」
一夏に振り返りながらカードを動かすと
「・・・お?」
なんと光弾がカードの動きに合わせて動いていた
・・・これは・・・
「・・・よし。 いっけぇ!」
俺はアブソリュートストライクのカードを銀の福音に向かって思いっきり振るう
それに連動して止まっていた光弾が銀の福音に向かって飛んでいった
まさか自分に帰ってくると思ってなかったのか、はたまた右翼を失ったからなのか銀の福音はぎこちない動きで光弾を回避していく
だが何発か命中して銀の福音にダメージを与えていった
「おぉー、便利になったな、おい」
まさかこんな効果になるとは、思わぬ収穫だな
さて、そろそろきめるか
「一夏! リブートコードで回復させるぞ!」
「おぉ、助か・・・っ!」
リブートコードで一夏のシールドエネルギーを回復させようとすると銀の福音は最後の足掻きなのか
翼から光弾を乱射し始めた
「うぉっ! ってしまった!」
その光弾を回避していたら手に持っていたリブートコードを落としてしまった
「やべぇ、これじゃあ回復できねぇ・・・」
「なっ、それじゃあどうする・・・うわっ!」
まずい、一夏の零落白夜が使えないとなると大分キツイぞ・・・
とか考えている間にも銀の福音は光弾をガンガン放ってくる
「くっ、私は・・・」
それを避けていると箒が悔しそうに俯いていた
「私は、また何も・・・」
・・・なるほど、箒、さっきのことを・・・
「・・・箒!」
「月光・・・?」
俺は箒の近くに飛んで話しかける
「さっきのことを気にすんなとか、そういうことは言わねぇ。 でも、お前には・・・箒には箒にしかできない何かが絶対ある」
「月光・・・」
「だから、まずは自分を信じてみろ」
それだけ告げると俺は翼の先を分離させ、ビームを放つ
「私を・・・信じる・・・」
「私を・・・信じる・・・」
・・・そうだ、私はあの時決心したじゃないか
一夏の全てを、一夏自身も、一夏が守りたいものも全て守ると
・・・守りたい
いや、共に守りたい!
そう強く願うと紅椿が強い光を放ち始めた
「単一仕様能力、絢爛舞踏・・・」
目の前に現れたディスプレイにはそう映し出されていた
そして紅椿のシールドエネルギーが一気に回復し始めた
「ありがとう、紅椿」
私は自分の機体・・・月光の言葉を借りるなら相棒の紅椿に礼を言って、一夏に向かって飛んでいった
「一夏!」
銀の福音と交戦していると箒が一夏の名を呼び、近づいていった
見ると紅椿の展開装甲とかいうやつから金色の粒子があふれ出していた
「・・・やったか、箒」
俺の助言が役立ったようでなによりだ
そう思いつつ俺も一夏に近づく
「一夏受け取れ!」
「箒?・・・!エネルギーが回復している!?」
一夏は自身のシールドエネルギーが回復していることに驚く
「回復効果か、また一夏にぴったりの能力だな。 んじゃ、今度こそ決めるぜ、二人とも」
「おう!」
「あぁ!」
俺の言葉に頷き、二人は俺の後ろに続いて加速する
「ぜやぁ!」
俺は鎌を振るい、再び銀の福音を翻弄する
「月光!かわして!」
その声に横に加速する
すると後ろからビームが放たれる
チラリと見るとシャル達がそれぞれの武器を構えていた
ほんと、頼りになるな
「んじゃ、俺達もいくぜ!」
俺は一気に加速して銀の福音の後ろに回り込む
その瞬間、目の前にディスプレイが現れ、そこには単一使用能力が使用可能ということが書かれていた
「ホント盛りだくさんだな今日は、ぶっつけ本番だがやるぜ、相棒!」
『おう!』
ルナテックに合図して、意識を集中させる
そして銀の福音に向かって一気に放つ
「『クレッセントハウリング!!』」
俺達が叫ぶと三日月状の衝撃波のようなものが打ち出される
それに命中した銀の福音は麻痺したように小刻みに震えながら吹き飛んでいく
これなら!
「今だ!いけぇ!!」
「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」」
一夏と箒は叫びながら剣を銀の福音に振り下ろす
二人の剣が両方命中し、強い光を放ってから銀の福音は砕け散った
「っと、危ねぇ」
すると中から女性が落ちてきたのでとっさに受け止める
てか人が乗ってたのか、気を失ってるだけみたいだし大丈夫か
「一夏!」
と、操縦者の無事を確認していると箒が一夏と向き合っていた
「どうした?箒」
一夏にそう聞かれると箒は一度息を吸ってから
「・・・おかえりなさい」
笑みを浮かべながら手を差し伸べる
それに一夏も笑みを浮かべ
「・・・ただいま、箒」
箒の手を取った
・・・よかったな、箒
「おーい!みんなー!」
すると、ダンがまゐさんを抱えながらこちらに飛んできた
あっちも片付いたみたいだな
「んじゃ、帰るか」
こうして、波乱の戦いは全員無事で幕を閉じた
やっと終わったー!
アブソリュートストライクの強化に箒の単一使用能力
最後には月光の単一使用能力、クレッセントハウリングの発動と詰め込みすぎにもほどがある(苦笑)
なにはともあれ決着は付きましたがまだまだ銀の福音編は続きますので
次回もお楽しみに
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