な、なんとか研修に間に合った・・・
今回は箒がついに・・・!?
そしてダンとまゐが・・・ヒャッホウ!(落ち着け)
というわけで、どうぞ
銀の福音編 想いの果てに
「な、なんだったんだ・・・?」
その場に取り残された一夏は今起こった出来事に頭が着いていかず、唖然としている
「い、一夏」
すると一夏に抱き抱えられている箒が顔を赤くしながらモジモジと一夏に話しかける
「ん?なんだ、箒」
「その・・・できればそろそろ降ろして欲しいんだが・・・」
「えっ?」
箒に指摘されてハッとする、セシリア達から逃げようととっさに箒を抱き抱えて逃げようとしたのだが
ルナテック・ストライクヴルムに助けられた(?)為、一夏は箒を抱き抱えたままだったのだ
それに気付いた一夏は慌てて箒を降ろした
「ご、ゴメン!慌ててたからつい!」
「い、いや、ちょっと恥ずかしかっただけで嫌というわけでは・・・」
「え・・・?」
すかさず謝罪をした一夏にモジモジしながら箒は返す
その言葉を聞き返し、一夏は箒に顔を向ける
「・・・・・・・」
その際、月明かりに照らされた箒を一夏は思わず見つめていた
その姿があまりにも美しく、華麗だったから
「一夏?どうかしたのか?」
その視線に気付いた箒は不審に思い、一夏に問う
「あ、いや、その・・・綺麗だったからさ、箒が・・・」
「えっ・・・?」
少し顔を赤く染めた一夏の言葉に箒はさらに顔を赤くする
そして二人に沈黙が流れる
「・・・なぁ、一夏」
「な、なんだ?」
しばらく沈黙が流れてから箒は意を決したように一夏に声を掛ける
「その、私のことを・・・意識したりするのか・・・?」
「はい?」
「だから!わ、私のことを・・・異性として意識するのかと聞いているのだ・・・」
最後の方は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にし、俯きながらだった
そして一夏は一瞬その意味が判らなかったのか目を丸くし、しばらくすると顔を一層赤くして頬を掻いた
「う、うん・・・」
一夏は顔を背けながらそれだけ答えた
「そ、そうか・・・そう、なのだな・・・」
それを聞いた箒はどこか嬉しそうな表情になり、そしてまた何かを決意するような顔になる
「箒?」
「一夏!」
「は、はい!」
そして再び意を決した箒の呼びかけに一夏は思わず背筋を伸ばして返事をする
箒はそんな一夏を真っ直ぐ見つめ
「わ、私は・・・お前のことが好きだ!付き合ってくれ!!」
「・・・え?」
一夏はしばらく目を丸くしてから
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇえぇぇええ!?」
盛大に驚いた
(箒が俺のことを!? えっ!? マジで!? そうなの!?)
一夏の頭の中は一瞬でぐちゃぐちゃになり混乱する
「ずっと、いじめっ子から助けてもらって、初めて名前を呼んでもらったあの日からずっと。 一夏のことが好きだった」
そんな一夏に箒は話し始める
それに一夏は耳を向ける
「姉さんのせいで転校することになって、一夏と離れ離れになっても・・・ずっと好きだった。 一夏のことを想い続けてきた」
「箒・・・」
「だから、お前の気持ちを聞かせて欲しい」
「俺の・・・?」
「一夏は、私のことをどう思っているのかを・・・」
そう真っ直ぐ見つめられながら言われたその言葉に一夏は考える
(俺は、箒のことをどう思っている・・・?)
そしてこれまでの箒との日々を思い返す
(ちょっと男勝りなとこがあって、厳しいとこもあるけど。 真っ直ぐで、綺麗で、気付いたらいつも一緒にいて・・・)
そこで一夏はあることに気付く
「あぁ、そうか・・・」
「一夏?」
そして真っ直ぐ箒の目を見て
「俺も、箒のことが好きだ」
「え・・・?」
「ずっと気付かなかったけどさ、箒に好きだって言われてはっきりした。 俺も心のどこかで箒に惹かれてたんだ」
「一夏・・・」
「箒」
「はい・・・」
そして一夏と箒はお互いに見つめ合い
「こんな俺で良ければ、俺と付き合ってくれ」
「っ!・・・はいっ、こちらこそ、よろしくっ・・・おねっ、がい・・・」
一夏の言葉に箒は両手で口元を押さえ、涙を流しながら答えた
そんな箒を一夏はそっと抱き寄せ
「ありがとう、箒」
「うぅっ、一夏ぁ・・・」
その後、二人はしばらく抱き合っていた
そんな二人を月が祝福するように照らしていた
「・・・ん、ここは・・・?」
場所は移って旅館のとある部屋
そこで紫之宮まゐは目を覚ました
「目が覚めたか、まゐ」
「ダン・・・」
声に首を向けるとそこにはずっと側でまゐを見ていたダンがいた
「よかった、夢じゃ、なかったんだ」
「夢なんかじゃないさ」
そう言うまゐの手をダンはそっと握る
「あっ・・・」
「俺はここにいる、お前の側に」
その手をまゐも握り返し、その手を胸に当てる
「やっと・・・やっとまたダンに会えた」
「まゐ・・・」
涙を流しながらそう言うまゐにダンは握っていた手を強く握る
「きっとまた会えるって信じてた、信じてたけど、どこかでもう会えないんじゃないかって想うようになって・・・不安になって、すごく辛かった・・・」
「・・・すまない」
普段弱いところを見せないまゐのその言葉にダンは彼女を悲しませてしまったことに罪悪感を覚える
「謝らないで、ダンはみんなを、世界を救うためにやったんだから。 何も間違ったことはしてない」
「でもそのせいで・・・お前を悲しませることになった」
ダンは俯いて自分を責めるように繋いでいる手を強く握る
それにまゐは身体を起こして
「・・・ダン」
「まゐ・・・っ!」
ダンに顔を近づけ、その唇に口付けをした
その行為にダンは目を見開き驚く
そしてまゐはそっとダンから唇を離し、ダンの顔を真っ直ぐ見る
「・・・自分を責めないで、貴方はこれまで誰かの為、どんな辛い想いをしても戦ってきた。 それはたくさんの人や異界人、魔族だって救ってきた、もちろん、私も・・・」
まゐはダンの手を強く握り、話し始める
「そんなあなたが傷つくのはもう見たくないの・・・ダンが辛い想いをすると、私も辛くなるから」
そう話すまゐの目には涙が溜まっていた
それを聞いたダンはそっとその涙を指で拭き
「ありがとう、まゐ」
「ダン・・・」
「それでも、まゐに悲しい想いをさせたのは変わらない。 だから・・・」
ダンの言葉を人差し指でダンの唇を塞いで止めるまゐ
「じゃあ、お願いがあるの」
「・・・なんだ?」
「もう、急にいなくなったりしないで・・・ずっと、側にいて・・・」
そう言うまゐの表情はとても可憐で、ダンは思わず見惚れてしまった
「・・・あぁ、俺は、ずっとお前の・・・まゐの側にいるよ」
「ダン・・・ありがとう」
そしてお互いに見つめ合った後、二人はまた唇を重ねるのだった
『・・・一生大事にしろよ、ダン』
そんな彼等をライジング・アポロドラゴンはカードの中から見守っていた
こうして二組の男女が想いを重ねながら、長かったようで短い修学旅行は幕を閉じるのだった
そのころ、とある世界では
「いくぞ、勝斗!」
「来い、弾!」
二人の少年がアリーナで模擬戦をしていた
二人のISは龍を連想させるものだった
「っ!?なんだ!?」
そんな二人を突然光が包み込んだ
「なにっ!?」
「くっ!」
そして光が辺りを包み込み、それが晴れたころ、二人の少年の姿はその場から消えていた
やっと終わったぁ!!
思えば四月の終わりに始まった銀の福音編
気が付けばもう七月・・・
くそぅ、研修め!!(笑)
とまあそれはさて置きついに一夏と箒がえんだぁぁぁぁぁぁあ!!
ここで言っておく!作者は一夏×箒が好きだ!(エッ
他の娘のファンの方々、申し訳ありませんm(_ _)m
しかし他のヒロイン達もまだ・・・おっとこれ以上は秘密です
そしてダンとまゐ
イィヤッフウゥゥゥゥゥゥゥウ!!
ついにやってやったぜ!
本編でそれらしき描写はありましたが流石に子供向け、その辺はあやふやでした
だが!それをこの小説でゲートオープン開放!(オイ
やっぱダン×まゐもいいですな
・・・え?月光とシャルはどうした?
彼等は当分くっ付くことはないと思います(笑)
彼等にはあの付き合っているようで付き合っていない、でもお互い意識し合っている
そんなニヤニヤするような空気をこれからも醸し出してもらいますwww
それと最後のあの二人、実は次回のコラボ回で月光達と戦う他作者様のキャラです
どんな内容になるかは次回をからのコラボ回をお楽しみに
てなわけで銀の福音編が終わりましたが
この後また研修があるということと自分の新しい小説を執筆すると言うこともあって
しばらく更新をお休みさせていただきます
大変勝手ではありますが読者の皆様のご了承をお願いいたします
では、次回の更新まで
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