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直前にいじめ連絡も認識せず
7月14日 19時45分

直前にいじめ連絡も認識せず
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大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、学校では自殺の1週間ほど前にも生徒の1人から「男子生徒がトイレでいじめられている」と連絡を受けたものの、「けんか」と結論づけ、「いじめ」と認識しなかったことが分かりました。

大津市教育委員会によりますと、男子生徒が自殺した6日前の去年10月5日、担任の教師が生徒の1人から「男子生徒がトイレでいじめられている」という連絡を受けたということです。
この際、教師はトイレに駆けつけたものの、すでに騒ぎは収まっていて、男子生徒に声をかけると生徒は「大丈夫」と答えたということです。
学校ではこのあと、2年生の学年主任や担任の教師など5人ほどでこの騒ぎについて話し合い、それ以前にも「男子生徒がいじめられている」という情報が寄せられていたことから、注意深く見守ることは確認したものの、この時点では「けんか」と結論づけ、「いじめ」とは認識しなかったということです。
自殺した男子生徒が通っていた中学校の藤本一夫校長は、警察の捜索を受けたあと初めて会見しました。
藤本校長は生徒たちからいじめだという連絡が複数あったにもかかわらず、男子生徒が自殺するまでいじめに気付くことができなかったとされることについて「生徒が亡くなるまで、学校としていじめがあったというはっきりした認識はなかった」と話しました。
そのうえで「もっと詳しく調べなかったことはわたしたちの大きな見落としだと感じています。わたしたち職員の対応の仕方がまずかったことは否めないと思っています」と述べ、学校側の責任を認めました。
さらに「警察の強制捜査など、いろいろな形で学校全体を混乱させることになってしまったことは十分責任を感じています」と述べました。

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