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校長「気づかなかった」大津いじめで210分釈明

スポーツ報知 7月15日(日)8時3分配信

 大津市の中2男子自殺で、この生徒が通っていた中学校の校長が14日、一連の問題の発覚後、初めて記者会見し、いじめの事実について「認識がなかったというより、気付かなかった」と述べた。また、男子生徒が自殺する6日前にいじめの可能性もあるとして、教員らが話し合いの場を持っていたこともこの日判明。教員らの話し合いについて校長は報告を受けていたが、それでも「いじめとは疑わなかった」と釈明した。

 校長の会見は滋賀県警による11日の家宅捜索後で初めて。一連の問題発覚後、ようやく行われた記者会見で、男子生徒が自殺する前から学校がいじめの事実を把握していたかどうかについて「認識がなかったというより、気付かなかった。いじめがあったのか、ということについては今となっては気付いていなかったのが正確なところです」と否定した。

 一方、同市教育委員会はこの日、男子生徒が自殺する6日前にいじめの可能性もあるとして、教員らが話し合いの場を持っていたことを明らかにした。市教委によると、自殺6日前の昨年10月5日、別の生徒が担任に「(男子生徒が)トイレでいじめられている」と報告。担任が駆け付けると、男子生徒と加害者とされる生徒は何事もなかったようにしていたという。

 担任が男子生徒に「大丈夫か」と尋ねると、生徒は「大丈夫」と返答した。2人はケンカであると主張し、教員の間での報告会でも「ケンカ」という結論に達したが、担任を含む教員らが男子生徒について話し合い「いじめの可能性もあり、注意して見守っていく」という意見でまとまった。

 この話し合いについて校長は「報告は受けていた」と説明。にもかかわらず、教員らが「いじめの可能性」の認識を共有したことを、一般論が話し合われただけと軽く受けとめてしまったため「いじめとは疑わなかった」という。

 さらには昨年9月29日、生徒らが男子生徒の両手を鉢巻きで縛り、口に粘着テープを貼ったとして滋賀県警が暴行容疑で捜査中の体育大会についても、校長は「アンケート回答があって初めて知った」と、当時の暴行の認識を否定。また、男子生徒については、昨年9月30日にも「いじめられているのでは」との声が寄せられた。この際も担任は話を聞いたが、男子生徒は「大丈夫」と答えたため、具体的な対応はしなかったという。

 約50人の報道陣が詰め掛けた会見は約2時間でいったん打ち切られ、午後7時から再開。計約3時間半の長い会見となった。いじめを認識する機会を漫然と見逃し続ける形となった校長は、「聞き取りが不十分で大きな見落としであると感じている。子供を見る目や対応の仕方がまずかった」と対応の不備を認めた。

最終更新:7月15日(日)8時3分

スポーツ報知

 

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