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本性ムキ出し 野田首相ベタ褒め 橋下大阪市長豹変の魂胆- ゲンダイネット(2012年7月15日10時00分)

  つくづく軽薄な男だ。10日の会見で、「着実に『決める政治』をされている」と野田首相をベタ褒めした大阪市の橋下徹市長(43)。メディアが「首相を評価」「連携を視野?」と一斉に騒いだ11日、慌てて「個別政策で見解の相違はある」と言い訳したが、ハァ? ではないか。

  橋下はつい先月、「統治の王道は国民をダマさないことだ」と、消費増税に突き進む野田を批判したばかり。それが一転、「首相はすごい」「支持率は急回復すると思う」「(道州制やTPPなど)根本的な考えはぼくらと同じだ」とヨイショするのである。この“ホメ殺し”には、さまざまな臆測が流れている。

 「狙いは早期解散ですよ。支持率は上がる、自分も応援していると首相に自信を持たせ、さっさと解散に持ち込ませたいのでしょう。今月1日の羽曳野市長選で初黒星を喫し、維新の会の“価値”も下落中ですからね。シタタカな男です」(市議会関係者)

  もっとも、橋下の風見鶏のような豹変ぶりは、今に始まったことじゃない。あれだけ反対していた大飯原発の再稼働問題も容認へと態度を一変。「再稼働で関西は助かった。停電なら人命にリスクが生じる」なんて言い出す始末だ。案の定、財界や経産省幹部と密会していたことがバレた。

 「“脱原発”のブレーンだった『環境エネルギー政策研究所』所長の飯田哲也氏は橋下の元を去り、山口県知事選に出馬したが、橋下は『維新の会が関与するのは難しい。国民が離れる』とヘリクツをこね、支援を否定。『反増税』『脱原発』で考えが同じだったはずなのに、都合が悪くなったのか」(市政事情通)

  元大阪府議でTVコメンテーターの山本健治氏が言う。

 「橋下氏の言動をまともに受け止めるだけムダです。彼は自分の利益のためなら何でもやる実利主義者だし、その都度、自分がいいと思ったものを持ち上げるご都合主義者。大飯原発のときと同じで、今は増税に反対しているが、国政に打って出たら消費増税賛成と言い出しても不思議ではない。徐々に本性を現しているということですよ」

  こんな男が第三極とかいわれ、持ち上げられているのだから世も末だ。

 (日刊ゲンダイ2012年7月12日掲載)

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