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06 Jul 2012 14:24:23

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頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

 橋下大阪市長の言動をどうみる

 今、まさに株主総会真っ盛りである。
東証、大証に上場している各企業は、この時期に開催する株主総会に戦々恐々としている。
特に、原発事故の影響を受けた東京電力や関西電力は、余計にその思いが強かったと思う。
 ところで、「総会屋」をご存じだろうか。
 会社の体面を気にする経営陣を利用した暴力団の資金源(シノギ)の一つが総会屋である。
 もう少し詳しく言うと、正規の職業ではなく、株式会社の株式を若干数保有し、「株主総会の場を荒らす」という圧力をもって、会社に対し財産上の利益をさまざまな形で要求し、株主の権利を不当に乱用する者をいう。
 暴力団限らず、えせ右翼や総会屋を飯のタネとしている反社会集団や個人が、この株主総会をプレイグランドにしてきた歴史がある。
 総会屋が会社に要求する「財産上の利益」は、当初は金銭、物品、有価証券などの「直接的な利益」が主力であったが、年商法改正後、取締りが厳しくなったことを受け、近年は慈善団体・研究機関への寄付、会費・出版物の購入・広告料という形で「経済取引」を仮装するようになり、手口は年々巧妙化している。
 しかし、平成8年の商法改正により、総会屋排除の気運はもはや時代の要請となり、書面による株主の質問への一括回答方式、権限が拡大された議長が運営の主導的な立場をうち出すという地道な努力を続ける企業が確実に増えてきて、総会屋が株主総会の場で活躍(議場を混乱するような言動)する光景はほとんど観られなくなった。
 ただし、まだ見えないところで総会屋が暗躍し、この者に利益を提供している企業があると考えられる。
 こんな企業は、いずれは倒産するなど社会的制裁や刑事罰を受けることになる。
 この総会屋が復活した?と思わせる光景が、昨日の関西電力株式会社の株主総会の状況を撮影した映像である。
 大株主の代表者として、運転手つきの公用車で株主総会の議場に乗り込み、しかも遅刻してである。
 暴力団組長が、手下を数名引き連れて、さっそうと会場に行く姿となんら変わりがない。
 そして、議場では、与えられて発言時間を超えて発言(ルール違反)し、その後も会場で不規則発言を繰り返す姿は、数十年前の総会屋が活動していた株主総会の光景を再現した。
 総会屋の定義では、「会社に財産上の利益を要求する。」とされているが、市長たる公人が利益を要求するはずはないが、株主総会の議場でのテレビで映し出された一連の言動は、はっきり言って不適切極まりなく総会屋そのものである。
 参加者から拍手喝采を受けて英雄気取りの満面の笑いは、恥をさらしていることを自覚しなければならない。
同じように、株主として集積していた他の首長は、当然であるが紳士的振る舞いであった。
 株主総会の議場で英雄気取りのパフォーマンスを、有権者、特に大阪人はどのように評価しているのだろうか?
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巧みな人心掌握術とカリスマ性

 消費税増税法案をはじめ社会保障と税の一体改革関連法案をめぐって、政府与党民主党が内紛(分裂)の危機に直面している。
 政党の方針に従わない、つまり法案を成立しようとしているのに、その体制に従わないで謀反を起こす、つまり造反議員が相当数いる。
 この造反の先頭にいるのが、またもや小沢一郎衆議院議員であるし、鳩山元内閣総理大臣であるらしい。
 各報道関係者の報道内容を見ていると、造反議員が増えること、政局が混乱することを期待していることがありありと判る。
 相変わらず、反権力のマスコミが混乱を望んでいるのである。(何時ものこと)
 こうした造反議員は、自民党政権でも、度々繰り返されてきたことで、最近では、郵政民営化法案などで多くの造反議員を生んだ。
 そして、造反により、新しい政党や集団・グループが誕生してきたのであって、政治の歴史でもある。
 造反という言葉は、中国の毛沢東時代(文化大革命)に生まれた言葉が、日本に輸入されてきたようであるが、個人的には好きな言葉でない。
 在職中、常に、現状に甘んじることなく、次代の組織、人材の育成(大きなことを言う気はない。)を考え、ある意味で、古い体制や悪しき風習に反発してきたから、自身も造反者であり、そうしたレッテルが貼られていたように思う。しかし、反逆、謀反を起こす意図は全くなく、改革を強く望んで行動したのである。(自己主張)
 さて、今回の法案を巡って、小沢氏は造反議員先頭にいるが、同氏は妻に裏切られ、政治資金規正法違反の被告人のたちばで苦慮しているが、同氏に同調する、いわゆる小沢チルドレン(小沢グループ)の発言や動静をみていると、小沢氏はマイルドコントロールの名人であると思う。
 強制することなく、さも各議員が自分の意思で選択したかのように、小沢氏が決めた法案反対の結論に誘導されている。この誘導技術の巧みさがあるが故に、常に政治の中心にいて、それなりのポストに就いてきたのであろうと思う。
 麻原オウム真理教の教祖と同氏を比較検討することは、不適切であるとともに誠に失礼であるが、麻原死刑囚はは信者から仏教用語でいう「帰依」であったといわれている。
 つまり、麻原は信者からみて、心の拠り所であり、これはマインドコントロールされたことの証でる。
 麻原も、またマインドコントロールの名人であり、小沢氏と通じるところが多々ある。
 これは、決して悪い意味を言っているのでなく、両者には、通常人が持ち合わせない、先天的(いや後天的かもしれない)能力の持ち主でカリスマ性をも備えている。
 このように、師と仰ぎ、こころの拠り所とする者を尊敬し、信望し、また過去に受けた恩義を裏切らない等する、俗にいう信者?は盲目的で他人の助言に耳を貸さないのである。
 ただ、これは個人的な問題であって個人の思想や信条に関与しないが、少なくても国会議員は公人である。
 選挙で、有権者から信頼を得て、有権者の代表者として公務に携わっている。
 そんな立場にある者が、マインドコントロールされてならない。
 有権者の意思を尊重し、自らの信念をもって、常識ある行動をすることを支持者は望んでいるのでないか。
 政党の有力ポストに就くだけの能力がない、ましてや政府関係のポストはほど遠い、次回の選挙資金を小沢氏に頼らざるをえない議員のみなさん。国民がよくみてますよ。 
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瓢箪から駒がでた

 瓢箪(ひょうたん)と関わり合いをもって、早、20年近くになる。
湖北の街、長浜に赴任し、間もなく公舎の庭から青い若葉が芽を出してきた。
 これが瓢箪であるこに気付くまで、少し時間がかかったが、それまで瓢箪とは無縁であったから余計である。
 前任者が、瓢箪栽培に凝っていて、収穫した瓢箪の種をこぼしていたところ、生命力の強い瓢箪が、石ころだらけの庭に自然に成長してきたのである。
 長浜は、その後天下人となった豊臣秀吉が、若かりし頃に築城(今浜城)して住んでいたところで、この秀吉が美濃(岐阜県)攻めに際して、馬印としたのが千成瓢箪である。
 こうした縁から、長浜市の市章は瓢箪が使われ、全日本愛瓢会の本部があり、瓢箪を愛する人が多くいる。
 前任者は、当時の長浜市長(愛瓢会員)と親しくして瓢箪栽培を教わり、それにはまるようになった。
 ところで、新芽は日毎に大きくなり、何の手入れもしない状態で放っておくことができなくなり、支柱を立て肥料を施すなどして手入れすることにした。
 この矢先に警友会(警察OB)の先輩が公舎に訪れてきた。
 この先輩は、長浜愛瓢会の会員で、瓢箪作りの名人であったことから、先輩の手解きを受けて、見よう見まねで瓢箪を育てたのである。
 以来、瓢箪に魅せられて、瓢箪栽培を続けているが、思い通りの形のよい瓢箪は栽培できないでいる。
 この最初に栽培した瓢箪は、種別としては「長瓢箪」であったが、他の種類と勾配して、独特の美しい形、しかも虫がつかなかったことから無傷で、その年の愛瓢会の作品展で優秀賞を受賞した。
 これは、家宝として我が家の床の間に鎮座している。
 また、幼少のころから絵心が少しだけあったことから、瓢箪に絵を描く試みをした。
 瓢箪は、成長過程で虫がつくと、それが傷となってしまう場合が多くあるが、この傷を隠す意味で邪道であるが絵を描くことにした。
 絵の素材は、浮世絵と並んで日本民画の代表とされている「大津絵」にし、これまで描いた大津絵や瓢箪の数は100個を超えている。
 自宅にあるものもあるが、その多くは頼まれて描いたことから、多くの人の手元に私が描いた大津絵の瓢箪が散らばっている。
 中には、イギリスに行っているものもあるが、この瓢箪は、警友会の先輩で、師匠と仰ぐ名人の作ったものに、不肖、私が大津絵を描いたのである。
 岩彩を用いて、細い筆で円形の瓢箪の面に絵を描くのは苦労であるが、完成した時の喜び、受け取ってくれた人の嬉しそうな顔を拝見すると、すべてが吹き飛んでいく。
 長浜では、金融機関などのフロアーを借りて、個展を開かせていただいたし、その後、大津絵は、画仙紙や板(銘木)へと飛躍し、彦根で勤務した時は、多賀町の大工さんなど多くの人にご協力をいただいた。
 自宅には、銘木や瓢箪、画仙紙に「藤娘」、「鬼の念仏」、「七福神」などをモチーフにした大津絵を所狭しと飾っているが、その中には、彦根で勤務した縁から「彦根屏風絵」描いた瓢箪もある。
 古来から、瓢箪は「末広がりの形」をしていることもあって縁起の良いものとされている。
 瓢箪が6個そろえば、「六瓢箪」、これが「無病息災」のお守りとされている。
 自宅トイレは、1階、2階とも6個の瓢箪を結束して飾り、病気しないように、またトイレで倒れないように縁起担ぎをしている。
 瓢箪のキーワードは、水、生命、健康と言われている。
 このブログで、「ういたかひょうたん」というペンネームを用いているが、名古屋弁で「うかうかしている様子」をさすが、他に、なまけもの、のんきもの、道楽者を意味するようである。
 また、「瓢箪から駒が出た。」という格言?があるが、ここで言う駒は馬のこと。
 意外な場所に意外なものが出てくること、起こることのないことが起こること、冗談で言ったことが現実になったことの意である。
 「サマージャンボ宝くじの一等が当選するかもしれませんよ。」ひょうたんから駒が出ればよいですね。(笑)
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 瓢箪が6個そろえば、「六瓢箪」、これが「無病息災」のお守りとされている。
 自宅トイレは、1階、2階とも6個の瓢箪を結束して飾り、病気しないように、またトイレで倒れないように縁起担ぎをしている。
 瓢箪のキーワードは、水、生命、健康と言われている。
 このブログで、「ういたかひょうたん」というペンネームを用いているが、名古屋弁で「うかうかしている様子」をさすが、他に、なまけもの、のんきもの、道楽者を意味するようである。
 また、「瓢箪から駒が出た。」という格言?があるが、ここで言う駒は馬のこと。
 意外な場所に意外なものが出てくること、起こることのないことが起こること、冗談で言ったことが現実になったことの意である。
 「サマージャンボ宝くじの一等が当選するかもしれませんよ。」ひょうたんから駒が出ればよいですね。(笑)
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 自宅トイレは、1階、2階とも6個の瓢箪を結束して飾り、病気しないように、またトイレで倒れないように縁起担ぎをしている。
 瓢箪のキーワードは、水、生命、健康と言われている。
 このブログで、「ういたかひょうたん」というペンネームを用いているが、名古屋弁で「うかうかしている様子」をさすが、他に、なまけもの、のんきもの、道楽者を意味するようである。
 また、「瓢箪から駒が出た。」という格言?があるが、ここで言う駒は馬のこと。
 意外な場所に意外なものが出てくること、起こることのないことが起こること、冗談で言ったことが現実になったことの意である。
 「サマージャンボ宝くじの一等が当選するかもしれませんよ。」ひょうたんから駒が出ればよいですね。(笑)
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 瓢箪のキーワードは、水、生命、健康と言われている。
 このブログで、「ういたかひょうたん」というペンネームを用いているが、名古屋弁で「うかうかしている様子」をさすが、他に、なまけもの、のんきもの、道楽者を意味するようである。
 また、「瓢箪から駒が出た。」という格言?があるが、ここで言う駒は馬のこと。
 意外な場所に意外なものが出てくること、起こることのないことが起こること、冗談で言ったことが現実になったことの意である。
 「サマージャンボ宝くじの一等が当選するかもしれませんよ。」ひょうたんから駒が出ればよいですね。(笑)
  • 紫陽花に思いをよせて・・・

     我が家の庭は、真赤な薔薇が散り、代わって梅雨とともに紫陽花の花が満開となった。
    雨に濡れた花弁は重たそうであるが実に綺麗である。

    我が家の紫陽花
     
     この紫陽花は、10数年前に、国際報道に貢献した報道者を表彰する2010年度「ボーン・上田記念国際記者賞」の栄誉に輝かれた朝日新聞社の峰村健司氏から頂戴した花である。
     もっと正確に言うと、峰村氏の許婚者、その後、同氏の奥さんになられた翠さんから小さな鉢植えで頂戴したもので、庭隅に地植えして大きく育てた花である。
     花をいただいた時とは全く違い、株は大きくなり、狭い庭隅を独占している。
     しかし、花の美しさは当時と変わらずきれいである。
     参考までに、峰村氏の奥さん、翠さんも綺麗な女性で、まさしく才媛才女である。
     長くお出会いしていないが、昔のままでいてほしいと願っている。(余計なことを言うとやきもちやかれるかも)
     峰村氏本人は、青山学院大学卒業後、朝日新聞社に入社され、たしか最初の赴任地が朝日新聞社の大津支局であったと記憶している。
     当時、大津で勤務していた関係で、毎日ほど顔をあわせていた。
     峰村氏に限らず、どの新聞社とも記者の最初の登竜門は、社会部記者、しかも「さつまわり」(警察担当)である。
     スーツ姿に、リュックサックを背負い取材活動に訪れてくる姿は、今も忘れない。
    小柄であるが、精悍な顔、美男子であって、記者としての能力に長けたものを持ち合わせていると感じた。
     在職中、数多くの記者と知り合い親しくしていただいたが、新米記者が多い。
     こうした新米記者には、どの記者にも大きく育ってほしいと願って付き合ってきたが、記者生活1~2年の間でその能力、ましてや将来性を見抜くのは至難の業である。
     そうした中、若かりし頃から将来性を期待した記者として、この朝日新聞社の峰村健司氏、NHK記者の原聖樹氏(現在、政治記者として活躍中でテレビ出演)、毎日新聞社の田中氏、最近では、読売新聞社の佐々木栄女史などがおられる。(他に多くいられるが割愛。いずれも、各社の大津(彦根)支局で勤務された諸氏)
     峰村氏は、朝日新聞社の社風やイデオロギーに染まらない、独特の魅力を備えておられたこと等から仕事を離れて家族ぐるみの付き合いをさせていただいた。
     自宅(官舎)に招いて食事を共にしたことや、女房が準備した焼き魚の骨と身を切り離して食べやすくお節介をしたこと、スナックでカラオケの配点競争をしたことなど思い出は尽きない。
     こうした思い出の中で、先の「ボーン・上田記念国際記者賞を受賞された吉報に接した際、私が長浜に赴任した時の出来事を思い出した。
     峰村氏夫婦(婚約中だったかも)が女房と連れだって長浜の官舎に押しかけてきて、湖北名産の鴨鍋をたべさせてほしいといってきた。
     たしか節分祭の日で、私は羽織袴姿に身を包み、伝統ある長浜市内の祭礼の大役(弓矢で鬼を退治する役)を仰せつかっており、この雄姿を見に来てくれたのである。
     皆で、市内の料理店に「鴨鍋」を予約して、珍品に舌鼓したことを思い出した。
     何故かというと、峰村氏が受賞された「ボーン・上田記念国際記者賞」のことを説明しておこう。
     記者であれば、全員が知っている賞で、この賞を受賞しようと仕事の励みにしている記者も少なくない。
     当時、UPI通信社の極東担当副社長であったマイルス・ボーン氏と元電通社長の上田碩三氏が東京湾浦安沖に鴨狩に出かけて大波にのみ込まれ遭難し亡くなった。
     この二人の業績を顕彰する意味で、両氏の名前を用いて、毎年、国際報道に貢献した報道記者を表彰している。
     峰村氏が、この賞を受賞されたことと10数年前、鴨狩ならず鴨鍋を食べに湖北の地を訪れたこととは、何か関係があるのではと考える。(なにも関係ないから考えすぎないように・・・・といった声が聞こえてくる)(笑)
     新聞記者諸君!峰村氏に続いて、「鴨」をキーワードにして、次代を背負う素晴らしい記者に成長してほしい。
     私は、マスコミが大嫌いであるが、峰村氏をはじめ大好きな記者は多いが。
     特に、峰村夫婦とは機会があればカラオケで喉勝負をしてみたい。(翠さんの98点を破らないと・・・・・・・)
     悪友ならぬ阿久悠作詞の「昭和最後の秋のこと」・・・・・・・・大好きな詩ですから歌いますよ。
    恥ずかしがりやの狸

    追伸
     ところで、タイトルの「紫陽花に毒がある」ことですが、書物によると「毒がある」とされています。
     ですから、鑑賞はよいですが絶対口にしないでください。
     ”美しい薔薇には棘、紫陽花には毒”
     摂食すると中毒にかかり、症状は過呼吸、興奮、ふらつき、麻痺など(違法薬物に似てますね。)で、最悪の場合は死にいたるとのこと。
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マスコミの体質から記事をどう読むか・・ 、東京電力原子力事故調査報告書の公表から


 6月20日、東京電力は福島原子力事故調査報告書を公表した。
この文書を熟読した人がどれだけいるかは不明であるが、少なくともマスコミ関係者、特に、東日本大震災をスクープしている担当記者は、熟読しているものと信じたい。
 ところが、被災地の新聞「河北新報」は、この調査報告書に対して、サブタイトルに「自己弁護に被災者憤り」として記事を掲載している。
 こうしたタイトルが付けられると、公表された文書(事故調査報告書)を読んでいない者は、直感的、短絡的に新聞のサブタイトルを信じ込み、東京電力に「悪者」(表現は不適切かもしれないが)のレッテルを貼り付ける。
 決して東京電力を擁護しようとしするものでないが、報告書によると、社内の600人から聞き取り調査するなど、事故発生の当事社として最善の努力をしたと思われる。
 そして、事故の主な原因を、「想定を超える津波に襲われたことによって、タービン建屋内に津波が遡上して冠水し、ほぼ全ての電動設備が使用できない状態となり、炉心の残留熱を冷却できなくなったためで、事前における津波の想定が不十分であった。」とする内容である。
 また、津波への備えは昭和35年チリ地震津波による潮位を設計条件に、国の審査においても安全性は十分確保し得るものと認めら、これによって原子炉設置許可を取得しているし、現在もこれは変更されていないとしている。
 また、平成14年2月に土木学会が刊行した「原子力発電所の津波評価技術」が原子力発電の標準的な津波評価方法として定着し、これに基づいて津波評価を行い必要な対策を実施して、平成14年3月、国に報告し確認を受けたとしている。
 このことは事実であるし、東京電力だけでなく、国や土木学会など、すべての関係者(異論を唱えた学者や研究者がいたかもしれないが・・・)が、今回の津波を想定しなかったのである。
 例えばの話であるが、それなら20メートル位の防波堤などを作っておけばよかったのにと考える人もいるかもしれないが、こうした建築物を作るには、コストの問題とその必要性が議論される。
 結果論として、そのようなことが言えても、今回の津波の想定をしなかったのであるから、どこかの学者が「想定外を想定しなければならない。」などと無責任な本を発刊しているが、想定して初めて対策が講じられるのであって、本の著者がいうようなことは出来ない。(ただし、著者が何を訴えんとしているかは理解している。)

 そういった意味では、一企業だけでなく、国、つまり政府関係者、学者、評論家、研究者など、言い換えれば国民すべての責任であって、事故が発生してから、これを人災などと声高に言って東京電力を非難することはないのでなかろうか。
 報告書では、津波の遡上により冠水し、1~4号機(原子力発電装置)側のエリアで浸水深が5.5メートルに及んだから浸水したとされているから、この高さ以上の防波堤若しくは防波壁さらにはそれに代わる浸水予防装置があれば今回の事故は防ぐことができたということである。
 一方、事故発生後の対応であるが、誰もが経験しなかったことが現実に発生し、東京電力や総理大臣をはじめ関係大臣等関係者がこの対応に必死になってあたり、当時の状況下で最善と考えられる対策を講じたのであるから、これも批判することは簡単であるが、むしろ、「よく頑張った。」と褒めるまでの必要はないまでも労いの言葉をかけてやるべきでないかと考える。
 クライシスマネージメント(危機管理)能力が万全というような超能力をもった人間は、この世に存在しないのである。
 さて、話は飛躍したが、一新聞の見出しであるが、記者が個人的に抱いた感想を被災者になすりつけるような記事は掲載しないほうがよい。
 東京電力の内部報告書は、これまでに判明している事実に基づき、調査結果が正確に記載されていて、自己弁度ではないという感想をもった。
 客観的に読めば誰でも同じことを思うのであって、頭から、東京電力を批判しようとする主観をもって記事が校正されて公正さを損なうことは、マスコミ関係者としてあってはならないことである。
 ただ、この報告書をすべて良いと評価しているのではない。
 報告書の目的を「これまで明らかになった事実や解析結果等に基づき原因を究明し、これを今後の原子力発電の安全性向上に寄与するために必要な対策を提案する。」としているのであるから、この文末の「対策提案」が十分でないように思う。(これは、あくまで個人的主観である。)

 今回の記事に限らず、マスコミ体質は、新聞以外にもテレビでよく散見される。
 街角で多くの人からコメントを求める内容が放映されるが、番組制作者の意図するコメントをした映像のみが映し出され、その反対意見は必ずあるはずなのに、放映されない、つまり抹消されるのだから、マスコミは怖い。
 多くの国民、読者は、マスコミの体質をよく知っておく必要があることを重ねて言いたい。
 しかも、マスコミのイデオロギーが色濃く反映されることも・・・・・
 
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ 42年間、警察、県庁に奉職
    退職後、コンサルタント会社 オフィース”K”の代表者
    その一方で、地方公共団体、人材派遣、機械製造、電気製造、運送、リサイクル、建設、宅建、道路整備、道路管理、警備の各社の非常勤顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役等として、社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等を担当
    「生涯現役」が信条
    法的解決は当然ながら、困っている人や企業等の要望に即応
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1948年1月生れ 42年間、警察、県庁に奉職
退職後、コンサルタント会社 オフィース”K”の代表者
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