アクセル・ワールドもとうとう二桁の大台と言う事で、今回は小休止として短編集。 尤も話の密度は相変わらず濃いので、中弛みを感じることは無いと思います。
「遠き日の水音」は、ハルがレベル2に上がった際に起こったちょっとしたトラブルの話。
『四元素』の一角であるアクア・カレントが登場し、ハルユキに力を貸します。
再登場を匂わせる台詞もあるので、カレンさんが男か女かはその時まで待ちましょう(笑)
「最果ての潮騒」は、先輩が沖縄へ修学旅行に行った際に起きたある事件の話。
目玉はこの話のもう一人の主役とも言える『史上最強』ことクリムゾン・キングボルト。親戚の可愛い女の子と同居してる上彼女とその友達に「師匠」とか呼ばれてる羨ましい奴ですが、先輩も認める高い実力を見せ付けます。
加速研究会が僻地でも何か怪しげな事をしているのが示唆されてもおり、ファンとしては見逃せない内容となっています。
「バーサス」は上記二つと違って完全なお祭り話。『SAO』の主役キリトとハルが対戦フィールドで激戦を繰り広げます。
ホームグラウンドの利があるとは言えあのキリト相手に一歩も引かないハル、右も左も分からない状況にもかかわらず正体不明の敵を圧倒するキリト、はっきり言ってどっちも化け物です。
正直な所どれも面白く、また後の話の伏線とも取れるエピソードもあり、ファンなら見逃せない一冊になっています。