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日本大使館前の慰安婦像設置 韓日関係にも影響か
2011/12/14 21:09 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル聯合ニュース】日本の植民地時代に従軍慰安婦にされた韓国人女性を支援する韓国の市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が14日、ソウルの日本大使館前に慰安婦を象徴する少女の像「平和の碑」を設置したことが、韓日間の外交問題に発展する兆しを見せている。

 少女の像は、同団体が慰安婦問題の解決を求め1992年1月から毎週水曜日に日本大使館前で行っている抗議集会「水曜集会」が1000回を迎えたのに合わせて設置された。

1000回目の「水曜集会」の様子=14日、ソウル(聯合ニュース)

 日本政府は像の撤去を求めているが、韓国政府は撤去に関与できないとの立場を明確にした。

 同日午後には武藤正敏駐韓日本大使が外交通商部を訪れ、朴錫煥(パク・ソクファン)第1次官と面談し、日本政府の立場を伝えた。李明博(イ・ミョンバク)大統領の日本訪問について協議するため来韓した日本外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長も同部を訪れ、像の撤去を要請したという。

 日本側の要請に対し、韓国政府は「政府が関与できることではない」との立場を示した。

 外交通商部は報道資料を通じ、「平和の碑の設置は1000回にわたる水曜集会を通じ、日本政府の責任ある問題解決と被害者の名誉回復を促してきた被害者らの切実な願いが込められている。慰安婦問題の究極的な解決に向け、日本側の誠意ある決断を促す」と強調した。

 朴次官も武藤大使との面談で「日本が大局的見地から、被害者らが納得できるよう問題を解決しなければならない」と促した。

 韓国政府は、8月に韓国の憲法裁判所が賠償問題を政府が放置しているのは違憲との判断を下したことを受け、9月と11月に日本に対し賠償問題を話し合う2国間協議の開催を提案した。9月の提案から15日で3カ月となるが、日本からの正式な返答はない。

 外交通商部は15日に、日本側に協議開催を再度提案する予定だ。

日本大使館前に設置された「平和の碑」=14日、ソウル(聯合ニュース)

hjc@yna.co.kr

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