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プロボクシング 小国、赤穂で東洋太平洋王座防衛 

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2回、小国以載(右)の右が芹江匡晋の顔面をとらえ、ダウンを奪う(撮影・吉田敦史)

2回、小国以載(右)の右が芹江匡晋の顔面をとらえ、ダウンを奪う(撮影・吉田敦史)

 プロボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチは14日、赤穂市の赤穂市文化会館(ハーモニーホール)で行われ、チャンピオンで同市出身の小国以載(ゆきのり)=VADY=が、挑戦者の芹江匡晋(まさあき)=伴流=を3‐0の判定で下し、2度目の防衛を飾った。

 小国は2回に右ストレートでダウンを奪うと、5回にもダウンを奪取。ジャッジ3人とも7点以上の差を付ける快勝だった。小国の戦績は9戦9勝(2KO)となった。

     ◆     ◆     ◆

 一瞬の出来事に、約1300人の観衆が息をのんだ。2回、素直に伸ばした小国の右ストレートが相手の顔面をとらえ、1度目のダウン。地元凱旋(がいせん)試合で王者が底力を見せ付けた。

 KO勝ちはわずか二つだが、タイトル戦では3試合連続でダウンを奪ったことになる。5回には接近戦からの離れ際に左フックを放ち、再びダウン奪取。「パワーは相手の方が上」としながらも、的確なタイミングでパンチを振るい、相手の急所を打ち抜く技術の高さが光った。

 6度防衛した前日本王者相手の完勝。ただ、陣営の高嶋会長は2回のダウン奪取後に反撃を受け、腰が落ちそうになったことに触れ「きょうの出来ではあかん」と首を振る。反省点を探るのも高みを見据えればこそ。「まだ世界を言えるレベルじゃないけど、地元赤穂から応援してほしい」と言い切る。24歳から、底知れぬオーラが漂い始めた。

(小林隆宏)

(2012/07/14 21:06)

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