イチロー　日米通算３８００安打も…　チームはア西地区唯一の借金球団

　マリナーズは、１点差負けで後半戦初戦を飾れず、今季は３６勝５２敗。勝率４割９厘はア・リーグ最低で同西地区唯一の“借金球団”となった。

　イチローは２番右翼で出場。最後の打席で３試合連続安打となる二塁に内野安打を放ち、日米通算３８００安打（日本で１２７８）とした。直後に今季１３個目の盗塁を決めたが、得点には結び付かない。これで球宴を挟んで３試合連続の２番起用。今季は３番、１番と打順が変わり、ウェッジ監督は「これで様子を見たい。変化することでいい作用が働いてくれれば」と期待を寄せた。

　この日は同僚のボーンヘッドが響いた。０−３の９回１死満塁でサウンダースの強いゴロを一塁手が大きく後逸。三塁走者は生還したものの、二塁走者のスモークが三塁でストップしてしまい、打者走者が一、二塁間で挟まれる形で憤死した。

　１点差に詰めてなおも２死一、三塁となったところで川崎宗則内野手（３１）が一塁代走に起用されたが、打者のアクリーが空振り三振でゲームセット。指揮官は好機での走塁ミスに「今のチームを象徴している」と表情をこわばらせた。　（シアトル秋野未知）