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【プロ野球】

星野監督、ドアをボコった 嶋の及び腰プレーにカンカン

2012年7月15日 紙面から

険しい表情を見せる楽天の星野監督

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◇日本ハム2−1楽天

 日本ハムが逆転勝ちで2位を守った。0−1の8回に杉谷の適時打で同点とし、延長10回にも杉谷の右前適時打で勝ち越した。2番手の増井が3勝目。武田久が10セーブ目。楽天は塩見が8回途中1失点と好投したが逃げ切れなかった。

     ◇

 ガシャーン!! 楽天・星野監督が見せた超ド級の怒りに周囲が凍り付いた。会見を終えてクラブハウスへ向かった際、通路のドアを右足で思い切り蹴り上げた。金属製の扉がへこんだほどの今季初の大暴れ。怒りの原因は、勝てば2位だった試合を落としたことではない。嶋の及び腰のプレーが許せなかった。

 1点リードの8回1死二塁。杉谷の中前打を取った聖沢が返球。送球は本塁手前でワンバウンドした。しかし、腰が引けた状態の嶋は体で止めることすらできない。後逸も重なり、二塁走者の田中は楽々と生還した。

 「本塁を守っとるやつが怖がっとったら、どうすんのや!!」。会見で不満をぶちまけた指揮官。怒りは一向に解けず、揚げ句の果てには「何でみんなが嶋、嶋、嶋、嶋というのか分からん!!」と一刀両断に切り捨てた。

 久々の大噴火には伏線があった。8日の西武戦(西武ドーム)。嶋はクロスプレーでブロックできずに生還を許し、体を張っていないと指摘されていた。そして、1週間も経たないうちに同じようなプレー。「2度の失敗は絶対に許さない」が持論の指揮官がぶち切れるのも当然だった。

 嶋はこの日、震災被害にあった宮城県東松島市の矢本第二中学校の全校生徒と教師を自費で招待していた。しかし、“底力”をみせるべき試合で怒りを買うとは…。ショックを隠しきれない嶋。「ちょっと」と言うと、無言でクラブハウスに消えた。 (川越亮太)

 

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