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海外の貨幣の受注拡大へ7月15日 4時20分
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電子マネーの普及などによって国内での貨幣の製造量が大きく落ち込むなか、財務省と造幣局は、日本の優れた貨幣鋳造技術を積極的にアピールして、外国の貨幣製造の受注拡大に乗り出すことにしています。
国内の貨幣の製造量は、電子マネーの普及などによって、ここ数年減り続け、昨年度は7億3800万枚と、最も多かった昭和49年度と比べて7分の1以下に落ち込んでいます。
こうしたなか、財務省と造幣局は、外国から貨幣製造の受注を増やすため、ことし9月から十分な製造設備を持たないベトナムやサウジアラビアなどアジアや中東の14か国に造幣局の職員を派遣することになりました。
派遣によって、日本の優れた製造技術を紹介するとともに、実際に製造を請け負うことが可能か、入札に関する情報などを集めることにしています。
造幣局は、5年前にニュージーランドの記念貨幣を製造したことがありますが、実際に製造を手がけたのはこの1件だけで、現在はバングラデシュの貨幣製造の入札に参加しています。
日本国内では、今後も貨幣製造量の増加が見込めないうえ12年間にわたって新しい貨幣が発行されていないことから、造幣局は海外からの受注を通して、貨幣の生産設備や高度な技術力の維持にもつなげたいとしています。
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