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科学
【放射能漏れ】未使用燃料取り出しへ 福島第1原発4号機プール
2012.7.15 00:03
福島第1原発事故で、東京電力は今月中に4号機の燃料貯蔵プールに保管されている未使用の燃料2体を試験的に取り出す。燃料の被覆管の損傷状況などを調べ、平成25年末までの着手を目標としている、貯蔵プールからの使用済み燃料の取り出しに備える。
4号機は定期検査中に被災し、貯蔵プールには1~4号機で最多の1535体の燃料集合体がある。204体は定検後に使用予定だった未使用の燃料で、このうち2体を取り出す。事故直後、貯蔵プールには冷却のため海水が注入されており、燃料の被覆管の表面の劣化状況などを把握することが課題になっている。
東電の計画では、貯蔵プール内の燃料をクレーンでつり上げ、原子炉建屋屋上で専用の輸送容器に入れる。その後、大型クレーンで輸送容器ごと地上に降ろして共用プールまで運び、燃料の表面などを詳細に調べる。貯蔵プール内の作業は水中カメラで監視する。
また、新燃料の表面の放射線量は通常は毎時25マイクロシーベルト程度だが、貯蔵プール水面の線量が同30ミリシーベルトを超えた場合は作業を中止する。
東電の作業計画について、経済産業省原子力安全・保安院は12日、「安全対策は妥当」と評価。今後、作業に伴う東電の保安規定の変更申請を保安院が認可し、新燃料の取り出しが行われる。
作業日時については東電、保安院ともに「核物質防護上の問題があり事前公表はしない」としている。
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