最近相談を受けた、名古屋中央児童相談所の緊急介入班の緊急介入によって、親子が隔絶されている事例について、状況がある程度分かってきましたので、現段階での検証をしてみます。
概要をまずのべます。
今年1月19日に、公共の場で、実際にあった体罰(当時幼稚園年長がお菓子を万引きしていたのを発見したため・しつけとしてはいきすぎている・父親もそれは認め改善すべきと考えている)に対して、市民から通報を受けた児童相談所初期対応班が、翌20日に、幼稚園に通っている本児童を幼稚園から児童相談所に緊急保護した。
そののちおよそ40日にわたり本児童を保護し、2月末に親の元に返す。
その間幼稚園は基本的に(外出・外泊以外)欠席させられている。
しかし、父親(自分)にも改善すべき点があることを認めるが、突然子どもを連れ去られたことに納得がいかない父親が、児童相談所に、どういう法的根拠で、どういう調査に基づき、どういう判断がなされ、そのことが実行されたのかを問いただしても、納得できる回答は得られず、市役所にも情報開示を求めるが、整合性のある文書とは言えず、疑念を払拭できずにいた。
その過程で、児童相談所初期対応班と、父親の、両者が激しく口論する場面も生じ、児童相談所側が、一切の説明を拒否した。。(後に父親は、市議会議員の仲介の下に児童相談所NO.3と直接打ち合わせを行った)
一切不具合の説明を拒否された(根拠無く正当性を主張)ことにも納得がいかず、市政情報課に情報開示を求めるものの、出てくる資料がずさんと言わざるを得ず、父親はさらに不服を申し立て、開示を求めた。説明を拒否された部分であったり、不透明な返答に対しては、名古屋市市政情報課を通じ行政文書・個人情報の開示を求めた。児童相談所の対応としては、非常に不味く、都合の悪い物は、法定15日以内に何らかの回答を提示すべきものを、理由なくして30日延長するなどの暴挙に出た事もあった。児童相談所は、組織の都合の悪い部分は、絶対に見せないという暴挙がお得意の様である。
児童相談所が、一切の説明を拒否したために、父親は「どうして説明にでてこない?根拠がなくテストケースでやっちまったから自分たちに都合が悪いからじゃないのか?そんなら、オレが子どもを連れて心中するぞとくらい言えば出てきて説明してくれるのか?」と、説明がされないので、説明に出てくることを実現する方法がないのでそう言った。
すると、その3時間後の6月1日(夕方18時10分頃)に、父親と子どもが犬の散歩からの帰宅途中に、緊急介入班と警察が自宅に来ていて、緊急の保護と言って、保護しようとしたことに激しく抵抗するものの、その場で強引に子どもを連れ去り、そのまま現在に至る。(緊急保護が目的であるのに、自宅へ子供を匿う事を避ける為に、児童相談所緊急介入班は、警察と居宅への侵入をする口実として児童相談所長の発した立入り調査指示書を提示して、家人を嘘で脅し、家宅への侵入を容易にした。当該児童の居宅に合法的に侵入するには、臨検という裁判所判事の許可状が必要であるが、児童相談所長の発する立入り調査指示書は、家人が合意しなければ、家宅へ侵入できないのに、この件では、家人を騙し、指示書で家の中に”入れるんだわ”という一言で違法に家宅へ侵入し児童の身柄を確保した。この家宅への侵入に関しては、愛知県警から、名古屋中央児童相談所緊急介入班へ出向している警察官が違法な家宅侵入を主導した。)
そのことも父親は納得ができず、不服を申し立てたり、緊急介入が決定された法的根拠や決定過程の文書の開示、報告書の開示を求めているが、出てきた書類は、書類の体裁さえ整っていない、走り書きのようなものなので、さらに納得がいかない気持ちになっている。
母親は、子どもと会えないことが悲しく、「夫は過去に暴力をふるったけれども、わたしはやっていない。なぜわたしが会えないのか。会わせてほしい。」と懇願するも「あなたは止めなかったから同罪だ。会わせることはできない。」とのこと。
とりあえず、できるだけ簡潔に概要を示せばこんな様子です。
まず、わたしは父親にお会いして、概要を聞きました。ずいぶん長く、深くお話しをうかがいました。
当然中立公平な立場でお聞きしました。バイアスがかからないように、不利な情報も話していただきやすいようにしながら聞きました。
父親も、およそ、ふるった暴力についてもお話しいただけたと感じました。
同時に、子どもに対する、愛情の深さや、しつけや養育に関する信念も確かめようと、いろいろな角度でお話しを聞きました。
体罰(暴力を含むしつけ)については、以下のことを確かめました。
幼い子供に対しては、周囲が恐怖感を感じるくらいの暴力はあった。(それは絶対に改善しましょうとお話しをし続け、理解し合意できるように促しています)
その頻度は、日常的ではない。これはやってはいけないということをしたときのみである。その頻度は月に1回あるということはなく、数か月に1度程度の頻度である。
2年前の児童が4歳のときに、母親が虐待かも?とその傾向を不安に思った時期があり、児童相談所に相談しているが、日常的なものではないということで、その時の相談はおおよそ2カ月で終了している。
その後、とくに、母親の側から見ても、改善できればいいと思っていても、愛情の深さは感じるし、様子を見ていたくらい。
1月19日は、大型ショッピングモール内で万引きをしていたことがわかり、その駐車場ではあったが、激しく叱った。蹴倒して、数発たたいたとのこと。
ここで、この件については、明らかな暴力なので、暴行傷害として、警察が連行し、取り調べを行い、調書を作成の後検察送致、検察官が起訴する、あるいは、不起訴ではあるが厳重注意をすることはあっていいと思う。むしろあるべきだとも思う。そのことは父親にも伝えた。父親も理解した。
そして、1月20日に、幼稚園に迎えに行ったら、保護された後だった。
わたしは、保護の前に、指導があったかどうか聞いた。ないとのこと。突然、最初の対応が”いわゆる”緊急介入だった。
そこで、父親は、怒った。児童相談所に、連日法的根拠、決定過程、判断の基準を問いただし、回答がないので、情報公開請求し、と先ほど述べた状態になった。
2月末に子供は返されたが、納得のいく回答が得られないので、時間を見つけては、回答を求め、情報開示を求め、開示された情報のずさんさに疑念を持ち、児童相談所の対応拒否に遭い、「子どもを連れて心中するぞ」くらいに言えば、出てきて説明してくれるのかよ。」と言ったら「子どもを殺そうとしている」ということで、緊急介入保護となった。
2月に子どもが返って来てから、父親の子どもに対する暴力は一度もない。
児童相談所には一時保護の不服を申し立てていたが、父子の関係は、ほのぼのと犬の散歩に行くような良好な関係であった。
1月以降の父親の怒りには、それは仕方がないという理解を示した。中央大学の法科大学院の棚瀬教授が指摘している「愛する子どもと引き離されたものの怒りの連鎖」まさにそのものだった。
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2)連れ去りの弊害
子どもは、自分を可愛がってくれていた親から、突如、理由もなく切り離されれば、大きなトラウマを経験する。それは、基本的信頼感の欠如として、終生残る傷にもなりかねない。 また、
連れ去りは、連れ去られた親の怒りを当然に引き起こし、それがまた、怒りが怖い、連れ戻しを恐れるということで、いっそう、連絡を絶ち、居所を隠すことになる。もちろん、子との面会交流も拒否し、切り離しが行われていく。 その後、調停や審判が行われても、この連れ去りからくる切り離し、そして、怒り、恐れの負の連鎖が背景にある限り、親同士、対面して、離婚後の子の監護を冷静に話し合うことはできない。調停委員や、裁判官が間に入って、連れ去りの現状、つまり、「親権と離婚を認める」代わりに、面会交流を認める、という取引を成立させることが精一杯である。
しかし、連れ去って、子を手元に置いた者が、切り離した上
、「会いたければ、離婚と親権を認めよ」として要求を押し通すことは、それ自体許せない、不法な行為であるが、それ以上に、そこにある非対称的な関係性が、結局、その後の親子の関係を歪める、という大きな問題を引き起こすことになる。
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親子の絆が、納得のいかない形で引き裂かれたら、子どもは傷つき、親はショックで死ぬほど落ち込むか、その状況を克服するためにあらゆる手段に出てしまう。理不尽だと思えば思うほど怒りはエスカレートする。あるいは、死を選ぶ。
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PAS(片親疎外症候群・洗脳虐待)は
連れ去り自体が最も悪質な児童虐待であると捉えられている
PASの影響として、子供の精神面や身体面に様々な悪弊が出たり、生育に悪影響のあることが、欧米を中心に児童心理学者をはじめ法律関係者などにも広く認識され、連れ去り自体が最も悪質な児童虐待であると捉えられているが[6][7][8][9][10]、日本では専門家の間でも充分に認識されているとは言いがたい。ガードナーは、PASは子供に様々な情緒的問題、対人関係上の問題などを生じさせ、長期間にわたって悪影響を及ぼすと主張、引き離しを企てている親の行為は、子供に対する精神的虐待であると指摘している。
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(あとで検証しますが、何の指導もしないまま、最初の手段が「緊急介入による保護」は、あきらかに子どもにとって、親にとって、虐待であり精神的な迫害だと思います。指導をしても改善がないとか、覚せい剤でらりってるとか、日常的に暴力があるとかなら緊急保護もありますが。)
こんな様子を把握できたが、これは父親からの一方的な情報で、ほとんど洗いざらいオープンに話してしていただいた印象があったが、父親も気づいていない父親の問題点で、例えば、周囲からはやはり怖がられているとか、地域での体罰の目撃情報が多数寄せられているとか、父親の話からだけではわからない情報もあることは考えられるので、その点について、児童相談所に向こうが話せる範囲でかまわないが父親についての情報を聞きたい旨を話した。父親は快諾し「どうぞ、個人情報をどれだけ伝えて事案っていいと児童相談所に言うから、必要なら文書も出すから、洗いざらい聴いてください。」ということだったので、児童相談所に聞いてみることにした。
同時に、父親と、母親の双方から、児童相談所と話をするときに補佐人として立ち会ってほしいと言われた。母親は、児童相談所の回答に納得がいかないと夫はそこを問いただす。すると、それに対して児童相談所職員が激昂する。納得がいかないから聞いているのに納得のいかない回答をして置いて激昂する様子に夫も怒る。同席している職員は上司が激昂しているのでとめることもできない。話し合いにならないので、第三者が入れば、特にわたしのような冷静な人間が入れば、夫は冷静に話せるから、同席してほしいといった。その件についてはわたしも賛成であった。
わたしは、児童相談所に電話をした。本件の相談を受けかかわっている。児童相談所の勤務状況が大変なのは、心理学の先輩が児童相談所に勤務しているし、県職員(名古屋は政令指定都市なので児童相談所を有するが、岐阜には政令指定都市がないので県の管轄のみ)の友人からも昨今児童相談所はヘビーなケースが多いので心労が絶えないと聞いている。本件も父親の話も聞いたが児童相談所も大変だろう。わたしが話しを聞いたことで父親はずいぶん冷静に物事を整理し始めた。父親が暴力についてもずいぶん話してくれたからこれとあれとあれと・・・については把握しているしそれが改善を要するものであることも理解している。ただ、彼が隠していることがあるかもしれないので、彼に対する心配があれば話しを聞きたい。彼は、個人情報をどれだけわたしに話してもらってもかまわないと言っている。
電話対応した職員はよく理解し、日時を設定した。
その3時間ほど後、対応した職員の上司、緊急介入班の責任者から「面談はできない」と連絡が入った。
ちょうどその日に父親から電話がかかってきた。「明日、警察に呼び出されている。威力業務妨害で児童相談所がわたしを告訴したらしい。明日、妻が、児童相談所に面談に行く。わたしはいけないかもしれないが、同行してほしい。」とのこと。
長くなったので、いったん休憩、つづく・・・