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オリンパス社員 人権救済申し立て7月11日 21時35分
社内の不正を通報したあとに異動させられたことを巡ってオリンパスの社員が会社を訴えた裁判で、不当な異動を取り消す判決が最高裁判所で確定したあとも、会社がこの社員に対して、当面同じ部署での勤務や自宅などでの待機を求めていることが分かりました。この社員は、会社が速やかに判決に従うよう弁護士会に人権救済を申し立てました。
大手精密機器メーカーオリンパスの社員、濱田正晴さん(51)は、会社内に不正があると通報窓口に伝えたあと異動させられたことを巡って会社側を訴えていましたが、先月、不当な異動を取り消す判決が最高裁で確定しました。
判決が確定してから2週間近くになりますが、本人や弁護士によりますと、現在も会社は本人の所属を変えておらず、当面同じ部署での勤務か自宅などでの待機を求めているということです。
このため、濱田さんは会社に対し、速やかに判決に従って不当な処遇を止めるよう求め、東京弁護士会に11日、人権救済の申し立てを行いました。
濱田さんは「判決が確定しても何も変わらないことに非常に寂しい思いだ。希望するセクションに速やかに異動させてほしい」と話しています。
オリンパスは「希望する部署を聞きながら話し合いを進めているところで、今後も本人の意向を尊重しながら判決に従って対応します」と話しています。
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