滋賀・いじめ自殺 複数教師、自殺前にいじめ情報で対応協議
滋賀・大津市で中学2年の男子生徒がいじめを受けていた事件で、複数の教師が、男子生徒が自殺する前に、いじめがあるという情報を受けて、対応を協議していたことがわかった。
2011年10月に自殺した男子生徒について、市の教育委員会はこれまで、「自殺後のアンケート調査で、いじめを受けていたことがわかった」と説明していた。
しかし、自殺の6日前に男子生徒が同級生に暴行されているのをほかの生徒が目撃し、「いじめられている」と、担任に訴えていたことがわかった。
担任が仲裁に入ると、男子生徒は、「大丈夫。でも、きょうは嫌やった」などと答えていて、その後、同じ学年の教師らが今後の対応を協議したという。
中学校の校長は14日午後4時すぎ、「確実に、いじめであるという認識は持てませんでしたし。子どもにはいろいろな背景がございますので、そういったことも含めて、情報を集めていくと。(自殺)以前の対応については、これはもう不十分であったということは、これは認めざるを得ません」と述べた。
協議の場では、今後の人間関係を注意して見ていくことが確認されたが、具体的な対策はとられなかった。