Side ゼロ
「紹介しよう。北欧から来た戦乙女、ロスヴァイセだ。言っておくがまだ十代だぞ?」
「ぜ、ゼロさん、そんなことは言わなくていいです!」
「「「「(ポカーン)」」」」
オーフィスと接触し、オーディンの爺さんとも接触した次の日。俺は新顔(?)になるであろうロスヴァイセを部室に連れてきた。学校?休みだがどうした?
ちなみに今日からは黒歌も来ている。
「と、取り合えず色々言いたいことがあるけど、なんで北欧神話の半神がいるの?イッセーからあなたに『無限の龍神』が接触したって連絡があったのよ?」
「それじゃあ追加報告だ。オーフィス、無限の龍神とわかれたあと北欧神話の主神が俺に挨拶してきたよ」
「主神!」
おいリアス、なぜ頭を抱えだすんだよ。
「私もいきなりヴァルキリーを紹介されたときは驚いたにゃ」
「俺はいきなり美女を連れてきて家に住ませてほしいとか言われた時のほうが驚いた」
黒歌、イッセー、なぜ遠い目をしている。わからなくもないがやめろ。
「ゼロ、家に住ませるってどういうこと?」
「私も聞きたいな。ちょっといいかしら?」
え!?リアス、朱乃、何故俺の肩に手を置く!?もしかしてまた!?またなのか!?昨日もやられたばかりだぞ!!
「・・・・・・まあ、そういうわけだ」
無情にも全てがさらけ出されてしまう。
疲れた。精神的にドッと疲れた。
「どうしてこうポンポンと・・・・・・」
「し、新顔に先を越されてしまいましたわ・・・・・・」
「先輩の女誑し・・・・・・」
リアスと朱乃と小猫が暗い・・・・・・。
と言うか祐斗よ、生暖かい目でこっちを見るな。
「ああ、そうそう。ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
「・・・・・・なにかしら?」
だからなんでそんなに暗いんだよ。拗ねたのか?
俺は黒歌とロスヴァイセを一瞥して切り出す。
「二人に仕事をやってほしいんだけど」
「「「「「「「仕事?」」」」」」」
アーシア以外のメンバーが声を揃えた。
その中でいち早く状況を理解したのはなんとイッセーだ。最近こいつは頭が回っているようだ。
イッセーは黒歌を見て悪い笑みを浮かべて言う。
「居候」
イッセーの言葉に黒歌が冷や汗をかいて目を逸らした。
その言葉で全員が納得したようだ。と言うか、納得しないと困る。
「事情は理解したわ。新任教師として雇いましょう」
全てを理解してくれたようだ。一話して十わかる人は好きだよ?
リアスが言えばすぐに何とかなるだろうし、準備でもさせておくか。
「その代わりに、私もゼロの家に住ませなさい」
「・・・・・・別にいいぞ?」
そう来るか?
「ゼロ、私も一緒に住ませてほしいですわ」
「先輩、私も・・・・・・」
あれ?もしかしてこれって早い段階で・・・・・・、
「それじゃあゼロの家をリフォームして皆で住みましょう」
豪邸になるの?
「と、そのような感じで私、リアス・グレモリーもこの兵藤家に住まわせてもらうこととなりました。不束者ですが、どうぞよろしくお願いしますわ。お父様、お母様」
「私、姫島朱乃と申します。ご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」
「塔城小猫です。よろしくお願いします」
兵藤家のリビング。随分と手狭になったな。
「まあ、どうしましょう。アーシアちゃんとロスヴァイセさん、黒歌さんに続いて三人も娘が出来ちゃうのね」
おばさん・・・・・・そういう判断でいいの?
ん?黒歌なら魔力で何とかしたぞ?便利でいいよな。
「うんうん。男の夢だよな。女の子がいっぱいって!ゼロ、俺の若い時の夢をお前なら叶えるのかもしれないな!」
・・・・・・まさかハーレム願望ってもしかして遺伝なのか?俺の親父もなんだかんだ言って女好きだったみたいだし。兵藤の血筋はハーレム願望持ちなのか?
原作と違ってイッセーの腕はドラゴン化していない。それが今後どんな影響になることか。
ん?ライザー?原作同様寝込んでいるらしいぞ。
「お二人から許可を得たわ。これで今日から私たちもこの家の住人ね」
「うふふ。これからよろしくね、ゼロ」
「先輩との生活が楽しみです」
あれ?囲まれた?
イッセーはどっか行った。アーシアはイッセーについて行った。黒歌もどっか行った。ロスヴァイセは緑茶を飲んで和んでいる。あれ?味方がいない?
「また白音と一緒に暮らせるようになって嬉しいにゃん」
「姉様、私もです」
俺の部屋で姉妹愛を見せてくれる黒歌と小猫。俺はちょっとボロボロだったりする。
「黒歌、せっかくだし小猫に仙術を教えてやったらどうだ?」
「仙術?どうしてにゃん?」
「小猫はまだ未熟だが並み以上の才能がある。今後のことを考えると使いこなせたほうがいい」
暴走して辺りの植物を枯らせたり生物の体を破壊しだしたりしたら困るしな。使いこなせればかなりの戦力にもなるし。
『ゼロェ』
「ストラーダ、どうした急に」
『新しい機能を開発したZE!』
「またか。最近しゃべらないなと思っていたら」
こいつはなにかと機能を作るからな。しかも無駄じゃないものが多いから。実用性高すぎだ。
新機能の知識が頭の中に流れてくる。
『Piece』
俺の手のひらの上に小さな隕石片が現れる。効果はぶっちゃけ”オーフィスの蛇”だ。足りなくなった血肉の補充も出来るらしい。
たくさん作ってみんなに渡しておくか。害はないみたいだし回復にも使えるし。
ガチャ。
「ぜ、ゼロさん、一緒に、お、お風呂入りませんか?」
ロスヴァイセがノックもせずに部屋に入ってくる。
つうかまた混浴になるの?
「ゼロ、私も一緒に入りたいにゃ♪」
「先輩、私もです」
・・・・・・なりそうだ。最近、自分は押しに弱いと思うのであります。
「白音、私は左側を洗うから右側を頼むにゃ」
「は、はい」
「では私は前を/////」
なにこの殿様みたいな状況?美女三人に体を洗われるとか・・・・・・。
「きょ、胸筋が硬いです/////」
そんな感想求めていないぞロスヴァイセ!
ガララッ。
「私たちも誘いなさいよ」
「ご一緒させてもらいますわ」
リアスと朱乃が乱入してきた。
こいつら自分の欲望に素直過ぎだ。対象である俺の身にもなれ。
「イッセーさん!私たちも一緒にお風呂に入りましょう!!」
「アーシア!?急に何を!?」
「みんなゼロさんと一緒にお風呂に入っています!だ、だから私たちも一緒に/////」
あの二人、そろそろ進展しそうだな。と言うか風呂場まで聞こえる声量でその会話やめろ。
「これが男の人の/////」
ロスヴァイセ、どこを見ている・・・・・・。リアス、後ろから大事な場所を触ろうとするな。朱乃、胸を押し付けるな。
「みんな、お風呂でヤっちゃうかにゃん?」
「黒歌、煽るな」
一応言っておくが今回はヤってはいないからな?
『やっちまえばよかったのに』
まだだ。まだ早い。そうに決まっている。
ん?リフォームならもう始まっているぞ?とんでもないスピードで進んでいる。雑音最小限でこのスピードとか悪魔の技術進みすぎだろ。
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