女川原発:3号機の燃料カバーに損傷 地震が原因か

毎日新聞 2012年07月10日 19時42分(最終更新 07月10日 22時45分)

女川原子力発電所=本社ヘリから手塚耕一郎撮影
女川原子力発電所=本社ヘリから手塚耕一郎撮影

 東北電力は10日、東日本大震災で運転を停止した女川原発3号機(宮城県)で、当時原子炉内にあった燃料集合体を覆う金属製のカバー(全長4.5メートル)の一部が欠けているのが見つかったと発表した。水中カメラによる簡易分析では、ほかにも十数体のカバーに損傷の可能性があるという。

 経済産業省原子力安全・保安院は、地震の揺れで損傷した可能性が否定できないとして同日、原因の究明と、女川原発の他の原子炉2基も含め調べるよう指示した。

 東北電によると、損傷は震災後に原子炉から使用済み核燃料プールに移動させた燃料集合体560体のうち1体で6月15日に見つかった。上端の一部が長さ1.9センチにわたって欠けていた。カバーの機能に影響はなく、放射性物質の漏えいもないという。

 金属製カバーは、燃料棒74本を束ねた燃料集合体を覆う四角柱の構造で、燃料棒を衝撃から守り、取り扱いやすくする役割がある。

 東北電は、地震による燃料集合体への影響を調べるため今年5月から、計1386体について点検を進めていた。【岡田英】

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