宮城のニュース
気仙沼BRT来月下旬運行 工事早期完了にめど JR東
バス高速輸送システム(BRT)による仮復旧が決まっているJR気仙沼線柳津−気仙沼間(55.3キロ)について、JR東日本が8月下旬に運行を開始する方向で、関係者と最終調整に入ったことが13日、分かった。気仙沼市内で進めるBRT専用道の工事が、予定より早く完了するめどが立ったため。JRは東北運輸局にバス事業の認可を申請中で、近く認められる見通しだ。
運行開始はこれまで今秋以降とされてきた。沿線の高校は8月20日から順次、夏休み明けとなることから、通学などに配慮して日程の前倒しを検討。JRは既に、宮城県気仙沼市や宮城県南三陸町など沿線自治体に方針を伝えたとみられる。 専用道工事が完了するのは、気仙沼市内の陸前階上−最知間(2.1キロ)。5月に線路を撤去し、アスファルト舗装にする作業が始まった。 BRTの運行ダイヤや詳細なルートは自治体の要望を踏まえ調整中。当面は工事を終えるこの区間だけ専用道を使い、残りは国道45号など一般道の利用が想定される。 専用道区間が限られるため、柳津−気仙沼間の所要時間は現行の振り替えバス輸送と大きく変わらない。運行本数は増える可能性がある。 運賃は震災前の気仙沼線と同水準とする方向。JRは今後、専用道の着工区間を広げ、所要時間の短縮を図る。 陸前階上−最知間の専用道の工期は当初9月までだった。JRはこれまで、運行開始を「年内の早い時期」(里見雅行仙台支社長)としていた。 BRT運行はJRの直営事業で、実際の運転業務は宮城交通グループのミヤコーバス(仙台市)に委託する方針。予定している70人乗りの専用バスを当初から使うかどうかは定まっていない。 JR東日本広報部は河北新報社の取材に「運行開始時期やダイヤ、ルートなどについて話す段階にはない」とした。
2012年07月14日土曜日
|
|