柏木由紀　ソロ決定　ＡＫＢ４８　６人目

　人気アイドルグループ「ＡＫＢ４８」のチームＢキャプテン、柏木由紀（２０）のソロデビューが１３日、決まった。この日、東京・中野の中野サンプラザで開かれた自身初のソロライブで電撃発表された。楽曲タイトルや発売時期は未定だが、板野友美、前田敦子、岩佐美咲、渡辺麻友、指原莉乃（現・ＨＫＴ４８）に次いで６人目のソロデビューとなる。

　アンコールで、自身もメンバーの３人組ユニット「フレンチ・キス」の高城亜樹（２０）と倉持明日香（２２）がスペシャルゲストとして登場したときだった。３人の所属事務所の先輩トリオ「ネプチューン」の名倉潤（４３）が突然ステージにやってきた。

　「秋元さんが、どうしても柏木に伝えたいことがあるらしいので、直接言いに来ました」。会場に来られなかった総合プロデューサーの秋元康氏（５６）に代わり、名倉は同氏がリアルタイムでコミュニティーサイト「Ｇｏｏｇｌｅ＋」にアップした文章を読み上げた。

　「『柏木由紀をソロデビューさせます』　フレンチ・キスも続行するので、心配しないでください。柏木のバラードに惚（ほ）れました」

　約２０００人から「ゆきりんおめでとう！！」と祝福の大歓声が巻き起こると同時に、高城と倉持も柏木に抱きついた。「えーっ、ホントのホント？　どうしよう…」。柏木はぼうぜんとしながら、後方のスクリーンにも表示された文面を何度も確認した。

　そして呼吸を整えた後「ソロデビューはすごい先の将来の夢だったんですが、いつも応援してくださるファンの皆さんと同じ空間で聞くことができてうれしく思っています」と涙をこらえながら喜びを語った。

　１５日に２１歳の誕生日を迎える柏木にとって、あこがれのソロデビューは究極のバースデープレゼントとなった。

　この日のソロライブは４月１９日に発売された柏木の写真集「ゆ、ゆ、ゆきりん…」（集英社）の購入者を対象に、約５万通の応募から抽選で選ばれた２０００人を招待した一夜限りのスペシャルステージ。ＡＫＢの楽曲や松浦亜弥（２６）の「桃色片想い」、松田聖子の「渚のバルコニー」のほか、フレンチ・キスの３人による新曲「ロマンス・プライバシー」（１８日発売）など、自身が厳選した１７曲を熱唱した。