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【サッカー】

初 ノリのカーテン 仮想カナダ

2012年7月14日 紙面から

練習後にはだしで熊谷(右)と話し込む鮫島=千葉県内で

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 ロンドン五輪を前に千葉県内で合宿を行っているなでしこジャパンが13日、佐々木則夫監督が就任して以来初となる完全非公開練習を行った。練習では明海大サッカー部(男子)を初戦の対戦相手であるカナダに見立て、試合形式で主にディフェンスの動きをチェックし、映像に収めた。フランス合宿でもその映像を生かしてさらにチームの動きを完成させる狙いだ。

 蒸し暑い気候の中、練習開始から約2時間半後の正午ごろ、完全非公開練習は終了した。「キツい? 当たり前です。楽して勝とうなんて甘い」と佐々木監督は笑みさえ浮かべて話し始めた。

 “ノリのカーテン”の奥では、明海大の男子学生を相手にした入念な練習が試合形式で行われていた。「1つは欧米のパワーに対する形。1つはオプションの中での相手の戦術に対する形。それから疲れてきてからセットプレーで守りの練習。大事なのは集中力が続くかどうか。予選を勝ち切るにはグダグダになってきたときにどうなるか。集中力を切らさずにやってくれた」。佐々木監督は満足そうに話した。

 この練習のもようは映像にも収められ、攻め込まれたシーンなどはフランス合宿でもディフェンスの修正に使われることになる。体格、スピードで勝る男子学生には「ガチでやってくれ」と依頼。厳しい実戦練習をなでしこたちに課すことで、今後の教材にする考えだった。

 ハードな練習の“ムチ”後は、イレブンに“アメ”を与えた。14日の午後と15日に予定されていた練習を中止にして約1日半をオフにした。「アメ? たいしたことないよ。俺じゃなくてあくまでも選手のためだからね」と佐々木監督はニコニコ。W杯決勝前日でさえ公開にした練習をついに非公開にして「集中できて良かった。クローズにしてよかった」。同監督は最高の手応えを得たようだ。 (荒川敬則)

 

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