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【大リーグ】

イチロー、巻き返しへ待ったなし  きょうから後半戦

2012年7月14日 紙面から

 【シアトル穐村賢】大リーグの公式戦は13日(日本時間14日)から再開される。残り70試合余り、各チーム、選手ともプレーオフ進出、個人タイトルに向けた“暑い夏”が始まるが、注目は前半戦で思わぬ“不振”に見舞われたマリナーズのイチロー(38)と、レイズの松井秀喜(38)の両ベテラン外野手。前者は“定位置”1番を追われ、後者は痛めた左太ももの影響もあってベンチを温める日々が続く。イチローは5年契約の最終年、松井は単年契約で来季の去就にも大きくかかわる球宴明けの後半戦。自らの存在意義、プライドを賭した闘いが始まる。

 打率(打率2割6分1厘)、安打数(93安打)とも自己ワーストの成績で前半戦を終えたイチローは12日、本拠地球場でのチーム練習に参加。リラックスムードの中、後半戦開始に備えた。

 キャッチボール、打撃練習を終えるとベンチからグレーの内野用グラブを持ち出し、おもむろに川崎の守るショートの守備位置へと向かった。フィギンズ外野手兼内野手も加わり、3人で一緒にノックを受けた背番号51は「瞬間的に汗をかける。筋肉の反応も悪くないし、気分転換にもなる」とその狙いを説明した。

 この試みはこの日が初めてではない。自己ワーストの25打席連続無安打を記録した前半終了間際から始めたもので、打撃不振から抜け出すための一つの調整法だった。実際、この試みやウェッジ監督の2番降格の“荒療治”が実り、前半戦最後の2試合を連続マルチ(複数)安打で締めるなど復調の兆しも見える。あとは継続だ。

 球宴による3連休を「時間の経過が早い。それがゲームをやってる時の方が早く感じるチームはいい状態にある」と自身の経験則から、地区最下位に沈むマ軍の現状を嘆いたイチロー。それを招いたのは自分という自覚もある。チーム、そして自らの復権に向け、待ったなしの闘いが幕を開ける。

 

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