オスプレイ搭乗取材の狙いなどについて勝又隆幸記者の報告です。
アメリカ軍が沖縄への配備を進めている垂直離着陸輸送機「MV-22 オスプレイ」の搭乗取材が報道陣に許可されました。
公開の狙いなどについて、取材した勝又隆幸記者の報告です。
(乗ってみた率直な感想は?)
30分程度のテストフライトだったんですが、基本的に、飛行機とあまり変わらないような乗り心地でした。
ただ、時折、回転翼の向きを変えまして、急激に上昇していく場面がありまして、そのときには、頭のてっぺんを上に引っ張られるような、乗ってみたことはないんですが、ロケットの発射のときは、こんな感じかなという強い重力を感じました。
一方で、ぜひ今回体験してみたかった、垂直の方向に上がっていくヘリコプターモードでの離陸と、そのあとの固定翼機モードへの切り替えは、今回行われませんでした。
ひょっとしたらリスクを回避して今回は見送ったのかもしれません。
(切り替え時が一番安定性を欠くといわれている。その部分は、今回報道陣としては体験できなかったということ?)
そうですね、離陸の際には、その動きは体験することはできませんでした。
着陸の際には、固定翼機モードからヘリコプターモードになって着地という動作を確認することができました。
その際には、バタバタしたりとか、不安定な動きをすることは見られませんでした。
(今回、多くのメディアを乗せたが、こういう状況下で、特に日本側のメディアに配慮したということはある?)
およそ20人が機内に乗っていたんですが、実に、その半数近くが日本のメディアでして、アメリカ軍、それからボーイング社としても、日本のメディアに安全性をアピールしたいという狙いはあったようにも思われます。
一方で、フランス、イタリア、カナダ、韓国などのメディアも乗っていまして、カナダの記者に話を聞くことができたんですが、国内でオスプレイを救助ヘリとして導入を検討しているということで、その性能に関心を持って、今回、取材に来たというふうに話していました。