ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
皆様、お待ちかね自衛隊によるエルベディア無双劇場が始まりました!
硫黄島の戦い2022 part1
4月4日 午後1時17分 硫黄島


『こちら司令部、全部隊に告ぐ敵艦隊に対し攻撃を許可する繰り返す攻撃を許可する』

硫黄島に置かれた前線司令部から言われたこの一言から一方的な戦い・・・・無双が始まった。




地上からは88式地対艦誘導弾や12式地対艦誘導弾からSSM-2が発射され。

空中からはF-2AやF/A-18EJ、EA-18GJ、F-3Aなどの空自、戦自の戦闘機や海自のP-3C、P-1など新旧の哨戒機がASM-3 17式空対艦誘導弾やAGM-84L ハープーンを次々と発射。

海上からはあきづき型やむらさめ型、ふぶき型などからAGM-84LやSSM-2B、19式巡航誘導弾(トマホーク巡航ミサイルの国産改良型)を発射、そしてふぶき型からは対艦ミサイルでは戦艦の厚い装甲を貫き戦闘能力を奪えないため62口径127mm電磁投射砲が戦艦に向け発射。


陸海空から発射された各種対艦ミサイル凡そ150発が何も対抗手段を持たず、ただ前進してくるエルベディア艦隊に向かっていった。






〜エルベディア艦隊 旗艦「ゴットフリート」〜


見張り員が硫黄島方向からとてつもない数の物体ミサイルがこちらに向かって来ているのを双眼鏡から見ていた。

「敵の攻撃だ!多数の飛翔体がこちらに接近中!」

「何ぃ!レーダーに何故写らん!」

「レーダーは低空の目標を探知できません、あれは海面ギリギリで飛行しています!」

「ええい!、対空機銃用意!」

バルクが対空機銃に攻撃を命令した瞬間、何かの爆発音と同時に大きくゴットフリートが揺れる。
バルクが爆発があった方向を見ると、ゴットフリートのシンボルとも言える、38cm52口径連装砲 二問がまるで抉りとるように跡形も無く吹き飛んでいた。

「一体・・・・どんな攻撃で?」

声にならない声を上げ、愕然とした表情でバルクは呟く、そして次の瞬間に、バルクがいた艦橋に複数の対艦ミサイルが迫る。

「あれは!総員退避!」
バルクはそう叫ぶも、叫んだ瞬間、艦橋に飛び込んで来た対艦ミサイルは艦橋を吹き飛ばし、弾薬庫に引火、次の瞬間ゴットフリートは轟音を上げ、激しく炎を吹き出し艦橋があった部分は爆散した。


ゴットフリートの艦橋が吹き飛ばされるのと同時にエルベディア艦隊の主力を構成する戦艦や巡洋艦、空母は対艦ミサイルや電磁投射砲が雨の様に降り注ぎ、艦橋や砲塔、機関部などの箇所に次々と命中していき、次々と爆散していく、空母に至っては艦載機を発進させる間も無く大きく傾き、甲板に外置きされていた艦載機は全て海に沈んでいく、そして僅か数分でエルベディア艦隊主力の大半は轟沈や戦闘不能となった。


生き残った艦艇も戦闘機や哨戒機、哨戒ヘリ(SH-90やSH-60K)からの対艦ミサイル攻撃を受け、次々と無力化されていく、中には対空機銃や高射砲で応戦する艦もあったが手動式の対空機銃では間に合わず、撃破された。


エルベディア将兵達は漸く知った、二日前の航空隊全滅は偶然では無く、日本とエルベディアの戦術の違いと技術力の差だと言うことに。





〜午後1時30分 硫黄島 地下司令部〜

『――第5護衛艦群は攻撃を続行せよ、敵揚陸隊が依然として本島に接近しつつある』

『――こちらトレボー、ホーネット隊着陸を許可する。、燃料及び兵装の補給が完了次第、掃討戦に復帰せよ』

『―――第100飛行隊から報告、敵主力は全滅、しかし依然として残存戦力は本島を目指し前進している模様』

戦略自衛隊のトップで戦略幕僚監部を勤める「香月 夕呼」は余りにも敵の戦術が単純すぎ、唖然としていた。

ちなみに現在、彼女に戦自と空自、海自の指揮権は一任されている。

「あいつら・・・・なんて馬鹿なの・・・いくら此方を侮っていたとは言えこの戦い、圧勝しすぎて教科書に載るわよ」

「ええ、司令の言うとおり、私もこのような圧倒的な勝利は湾岸戦争の地上戦以来と思います」
と夕呼の副官を勤めるピアティフが言う。

ピアティフが言う湾岸戦争でね地上戦における圧倒的な勝利とは湾岸戦争時、イラク陸軍は多国籍軍の一ヶ月に渡る激しい空爆の影響により士気や装備を大きく失った状態で地上戦に突入、機甲戦力の大半が旧式のT-55やT-62、モンキーモデル(劣化型)のT-72で一方的にアメリカ軍のM1エイブラムスやイギリス軍のチャレンジャーに射程外から撃破され、砂丘に隠れても熱線映像式暗視装置によりイラク軍戦車は見つかり、撃破され、また燃料気化爆弾で圧死や焼死したりもして圧倒的な敗北をしたことはあまりに有名である。

今回の戦いもそれ似たような事例だった。

「しかし、まあ奴らも諦めないわね、地上に上陸したところでこちら側の装備に負けていることは明確なのに」

「先ほどエルベディア側の通信を傍受したところ、旗艦が轟沈したため指揮系統が混乱しているようですが普通なら個々の判断で撤退するような状態に関わらず彼らは前進を選んだようでして駆逐艦を盾に揚陸艦を守っているようです」

ピアティフからの情報に「はぁ〜」と夕子はため息をつき、

「地上部隊に連絡、上陸してきた連中に一発お見舞いしてと伝えて」

「了解しました」

「あと、敵艦隊の生存者救助を空自と海自のヘリ部隊におねがいして」




〜午後1時35分 硫黄島 東海岸〜

大隊指揮官 ダーヴィト・クレイ少佐が率いる、エルベディア海軍 第126海兵連隊の第3大隊は決死の思いでかつてアメリカ海兵隊が始めて上陸した東海岸に生き残った駆逐艦3隻による艦砲射撃のあと揚陸艦3隻と上陸用舟艇4隻が歩兵700人と戦車25両、装甲車30台の戦力を上陸させることに成功した。


「全部隊!なんとしても敵司令部に突入し我らエルベディア将兵の生きざま見せつけてやろうぞ!」

「「オォォォォォォォ!」」



+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。