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自殺 県教委に文書で報告せず
7月10日 19時3分

去年、大津市で、中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、市の教育委員会は、亡くなった生徒が学校でいじめを受けていたことを滋賀県の教育委員会に文書で正式に報告せず、県も正式に報告するよう求めていなかったことが分かりました。

生徒の自殺など学校で重大な事案が起きたときには、各自治体の教育委員会は、事案の概要をまとめた報告書を作成し、県の教育委員会を通じて文部科学省に提出することになっています。
ところが、今回の問題で大津市教育委員会は、滋賀県教育委員会に口頭では経過を報告していたものの、文書にまとめた形での正式な報告は行っていなかったことが分かりました。
また、滋賀県教育委員会も、市の教育委員会に対し文書で正式に報告するよう求めていませんでした。このため、結果として、文部科学省には、滋賀県教育委員会から口頭での報告だけにとどまっていたということです。
これについて大津市教育委員会は、「裁判中でもあるため、文書で報告する段階としていつが適しているのか分からず、報告していなかった」と話しています。
また、滋賀県教育委員会は、「途中経過でも大津市からの文書での報告を国に提出すべきだった」と話しています。

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