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自殺前2週間、いじめ集中…廊下などで殴る蹴る大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、暴行があったとされる昨年9月29日の体育祭頃から、10月11日に自殺するまでの約2週間、男子生徒が集中的にいじめを受けていたことが、わかった。滋賀県警は、この間のいじめが自殺につながった可能性もあるとみている。 市教委の全校アンケート結果によると、生徒の1人が自ら男子生徒を見た様子として、「男子生徒は、(加害者とされる)同級生数人と7月頃に仲良くなった。同級生が9月頃から、からかうようになり、下旬には殴る蹴るの暴行を加え、いじめるようになった。万引きをさせ、しなかったら殴る蹴るなどしていた」と記名で証言した。 別の生徒も、男子生徒の様子を「夏休みは元気だった」と回答。一方で、「2学期が始まってすぐにおなかや顔を殴られたり跳び蹴りされたりしているのを目撃した」との答えもあった。 こうした証言から、県警は夏休み明けからいじめがエスカレートしたと判断。さらに9月下旬からひどくなり、体育祭では、男子生徒の手足を鉢巻きで縛り、口を粘着テープで塞いだという。こうした様子を生徒18人が目撃していた。 10月に入ると、男子生徒は「『死ね』『お前の家族全員死ね』と言われていた」といい、中間テスト2日目の10月7日には「おなかを蹴られていた」様子が見られていたほか、「10月前半に廊下でけんかをしていた」「亡くなる1週間前にトイレで殴ったり蹴ったりしていた」との回答があった。自殺する数日前の様子も複数の生徒が「元気がなかった」と答えていた。 県警は、体育祭での暴行容疑の関連先として中学と市教委を捜索。今後、夏休みを利用して、暴行行為を目撃したという生徒からも事情を聞き、8月中にも加害生徒の立件の可否を判断する方針。 (2012年7月13日 読売新聞)
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