院長の食べ歩き日記
福岡のお店 トキワ
 ラーメン屋さんです。福岡らしく豚骨スープのラーメンです。スープはあっさりした味わいですがこくと美味さはしっかりと舌に残ります。学会で天神にあるアクロス福岡というところに行ったとき昼食をとるため向かいの路地の奥にあったこのお店に入りました。地元の人しか来ないようなお店です。率直に言って店構えといい店の中といい決してきれいではありません。ですが、ご主人はいかにもという感じのこだわりを持ってラーメンを作ってる感じがすぐ分かりました。福岡特有の細麺でこれも福岡ではふつうですがゆで方を聞かれます。私の好みの硬めでお願いしました。麺のゆであがりが早いのですぐに出来ます。定番の紅ショウガをたっぷり乗せる食べ方をご主人もすすめていました。トッピングには煮卵がおすすめです。スープが本当に美味しくてついつい飲んでしまいそうになりますが、そこはちょっと我慢してこれも定番の替え玉を頼みました。卵大好きな私は煮卵もおかわりしました。このお店は餃子もおすすめです。薄めの皮でぱりぱりに焼いた餃子はラーメンのスープにも良く合います。ラーメンと一緒に注文すると餃子の焼き上がりにラーメンの出来上がりを合わせて一緒に出してくれるこだわりのお店です。全く気取ったところも商売気もないご主人がとても魅力的なお店です。私はその後の福岡の学会の時も会場は違いましたが昼食にはこのお店に行きました。癖になる味です。お店のお客さんは私と同じようにたまたま来て気に入ったと2日連続でやって来た旅行者や久しぶりでやってきたと言ってブログ用の写真を撮った後、味は変わってないと満足そうに店を後にする人や近くで工事をやっている人たちやらで、ラーメンばかりでなく福岡の町の雰囲気も楽しめる、そんな決して行列は出来ないけど癖になる美味しいラーメン屋さんです。
金沢のお店 祥鮨
 金沢市の近江町市場の近くにあるお寿司屋さんです。古い民家のような建物で歴史を感じさせる様子に惹かれ店に入りました。中はとてもきれいでカウンターだけの小さなお店です。ご主人と奥さんの二人でやっておられます。その日のネタが壁に掛かっていますが、おすすめは白身です。特にカワハギは肝を乗せて食べるのですが絶品でした。昆布〆も昆布の香りが口の中に広がってとても美味でした。ヒラメ、鯛、のほか名前の知らない幾つかの白身も賞味しましたがいずれも甘みのある美味しいネタでした。マカジキも脂がのっていておすすめです。好物の貝もいくつもありました。金沢特有の万寿貝は一押しですが、バイ貝も美味しいです。もちろん金沢の定番のようなネタである甘エビもとても甘くて美味です。私が行ったのは雪のある冬場でしたから、甘エビもありましたがたぶんシーズンが過ぎたらなくなると思います。旬のネタしか置いてない店であることが魅力です。鰻や卵も丁寧な仕事がしてありおすすめです。地酒もいろいろ置いてありますが私はもっぱら芋焼酎を頂きました。気さくで飾らないご夫婦のお人柄のせいでとてもくつろいで食事を楽しめるお店です。繁華街と言っていい場所にあるのですが何となく隠れ家的な感じがあり、書いていながら自分だけの店にしておきたいとも思っています。その日その日のおすすめを静かに楽しめるお店です。締めの味噌汁を堪能してからまたひとしきりご夫婦と会話を楽しんで店を後にしました。金沢には親友に教えてもらった美味しいお寿司屋さんが幾つかあるのですが、この店のような静かに楽しめる店はなかなかないので、これからは再々この店におじゃますることになりそうです。一人でお寿司を楽しみたいときには特におすすめです。
三重のお店 Ryu

 三重県多気にある創作フレンチのお店です。シェフが地元の出身で食材にとことん地元のものを取り入れることにこだわっています。お店は白を基調にしたすっきりとしたデザインで高い天井が印象的です。お店は予約客で満席でした。お料理はシェフのおまかせです。スプーンに盛りつけたアミューズのあとオードブルが二品出てきました。ビネガーを泡状にして綿菓子のように生ハムのサラダの上に乗せたカクテルグラスにまず驚かされました。スペインの生ハムのハモンセラーノは塩気も薄く肉の甘さが最高でした。一皿一皿をサーブするときにシェフがどこの誰が作った何という素材を使ってどのように作った料理かを丁寧に説明してくれました。こういう説明を聞くのが好きなので料理が一段と美味しく感じられました。リゾットもありトリュフの香りが刺激的で説明を聞くとトリュフオイルを使っているとのことでした。お米は勿論地元産ですが固さは本場並みにアルデンテでした。魚は鯛で海をイメージした盛りつけのグリルでした。ソースは鯛のアラから取ったとのことでうまみが凝縮していました。勿論パリパリに焼いた皮がついていました。お肉は是非にとお願いしてジビエを用意してもらいました。この日は山ウズラを頂きました。グリルした山ウズラ一羽を丸ごとテーブルに持ってこられたので自分で裁きながら食べるのかなと思ったら、説明してくれるためにでした。身だけでなく脳みそ、砂肝まで調理して頂き山ウズラがあんなに美味しいとはと再発見しました。電話では鳩をお願いしていたのですがこだわりのシェフのお眼鏡にかなわず準備の段階で変更する旨の電話を当日頂き恐縮しました。今度はベキャス(山シギ)が入る予定だと聞き是非また行ってみたいと思いました。こだわりのお店です。

鳥笑

 クリニックの近所に出来た鳥を焼肉の様に自分で焼きながら食べるお店です。カウンター数席と小上がりが3つとこじんまりとしたお店です。出来て間もないお店ですが常連客でいっぱいです。ご主人の人柄が常連客を増やしているのでしょう。鳥は朝びきの鮮度のいいものを使っています。新宮では焼肉のように鳥を食べる店はなじみがないですが三重県ではよくあるそうです。週一くらいしか入らないというシャモはあっさりとした中にうまみがあり歯ごたえも良くて美味でした。いつも食べれないのが残念ですがあれば是非食べたい一品です。鳥の鮮度がいいのでお勧めは内臓です。肝は柔らかくジューシーで最高です。背肝という腎臓の部分も旨みがあります。心蔵(こころ)は勿論文句なしです。鶏肉も若鶏、ひね鶏、紀州梅鶏、とあります。私は歯ごたえのあるひね鶏が気に入りました。柔らかくてジューシーなものが好きなら若鶏、紀州梅鶏がおすすめです。つくね、砂ズリ、手羽先とお勧めばかりです。お肉には特製のソースをかけて出してくれますが、私にはやや甘めなのでソースなしで出してもらい、お店の特製ハーブ塩で頂きました。一皿の量が多いので一人で沢山の種類を食べたいからとお願いして一皿に2種類を盛り合わせにしてもらいました。わがままを聞いてくれると嬉しくなりあれこれ頼みました。鶏コロッケというメニューもあり中のポテトがとてもなめらかで外のさくさくの衣とベストマッチのお勧め品でした。軟骨や手羽先は唐揚げもあります。〆には親子丼と鶏茶漬けのどちらにしようか迷いましたが、さっぱりと鶏茶漬けにしました。鶏はこくがあってジューシーで出汁もとても旨みが出ていて〆なのに鶏茶漬けで飲んでしまいました。私の好物の芋焼酎も沢山種類がおいてありました。行きつけの店になりそうです。

東京の店  マリオイセンティエリ(Mario I Sentieri)

 西麻布にあるイタリアンです。町の雰囲気も店の雰囲気も垢抜けていて東京を満喫できます。石段を数段上がるのですが上がりきった瞬間に長身のイタリア人のギャルソンがにこやかにドアを開けてくれました。いきなり度肝を抜かれ、さらに席に案内されると周囲は外人客が殆どです。シェフは映画スターの様なイケメンでウェイティングバーで常連客となにやら話し込んでいます。アラカルトでオーダーしましたがメニューにないものでも作ってくれました。アンティパスト(前菜)は単品では選びきれずミスト(盛り合わせ)を頼むと快く用意してくれました。カルパッチョのお肉がとても美味でした。パスタは大好きなリングイネにしました。あんな美味しいジェノベーゼソースは初めてでした。リゾットはメニュー以外におすすめで白トリュフがありその香りに目がくらみそうでしたが値段も目がくらみそうなのでポルチーニのリゾットをお願いしました。メインのカンパチのグリルは脂がのった身とパリパリの皮が最高でした。ラムは月並みな香草焼きではなくさっぱりとした仕上がりで火の通し加減がレアと言っていいくらいで絶妙でした。カプチーノとティラミスもとても素晴らしい味でした。どの料理も盛りつけが素晴らしく美しくてお皿に描いた絵のようでした。ワインもグラスでオーダーしましたが好みをきいてくれて美味しいワインをチョイスしてくれました。グラスワインなのにテイスティングもさせてくれました。料理の余韻を楽しんでいるとシェフが席まで挨拶に来てくれてとても気さくに話してくれました。さすがイタリア人で95%はかみさんに話しかけていました。帰り際にシェフが握手してくれてまた来たいと心から思わせるもてなしでした。プチイタリア旅行気分が味わえるお店です。

名古屋の味 名古屋今井屋本店

仕事で東京に行くと帰りに名古屋で食事をする機会が時々あります。駅の近くが便利で色々な店を探していて最近はまっているのは駅前にあるミッドランドスクエアというビルの中のレストランです。中華、イタリアン、スパニッシュいずれも美味しかったのですが一押しは鶏料理の店今井屋です。名古屋ですが名古屋コーチンではなく秋田比内鶏が売りです。鍋もあるのですがいつも一人なので残念ながら鍋は食べられません。おすすめは焼き鳥です。比内鶏の色々な部位を食べさせてくれてとても珍しい部位もいろいろあります。一番感激したのは胸肉で手羽に近いところだそうですが、「ふりそで」と店でよんでいる部位です。初めて行ったときは5時にオープンと同時に入店しましたが5時20分にふりそでを頼むともう売り切れでした。無いとどうしても食べたくて次に行った時には5時入店と同時に注文してありつきました。胸肉とは思えないジューシーさと心地よい噛みごたえがあり何とも美味でした。そのほかにも柔らかくジューシーな白レバー、卵の黄身そのものの味のきんかん、たれと卵の黄身とまぶしながら食べるつくねも是非味わっていただきたい一品です。1つ1つ炭で丁寧に焼いてくれるので何とも香ばしくうまみが凝縮しています。がっつり食べるならもも肉、胸肉の一枚焼きもあります。結構ボリュームがありますが是非試す価値ありの味です。卵もとても美味しいので、玉子かけご飯や親子丼も〆には最高です。お酒の種類も多く私はとりあえず芋焼酎をあれこれ頼み、途中でワインに変えてみて、最後に日本酒も試してみたりしています。旬の野菜の炭焼きや厚揚げもおすすめです。乗り継ぎの待ち合わせ時間が1時間あれば十分に楽しめる店です。最近は名古屋経由の時は、必ず立ち寄れるように段取りするようになりました。

かつ田

十二社という寿司・割烹のお店がかつ田という名前で新装開店しました。お店に入ると白木のカウンターがとてもいい香りがします。ご主人の人柄のせいか大変落ち着いた雰囲気のお店です。十二社時代からの常連のお客さんが沢山来られていました。その日のメニューが書かれたボードには生しらす等の珍しい品もいろいろありました。まず頂いたのは岩ガキです。大ぶりで甘みが濃厚で大変美味しかったです。早速色々お寿司を握ってもらいました。この時期に生のトリガイが頂けたのには驚きました。ハモも甘みがあってもちもちとした食感が堪りませんでした。ヒラメの縁側、いか、ウナギどれも丁寧な仕事をしてあり実に美味しかったです。握りばかりでなくネギトロ巻きも脂がのったマグロで美味でしたし、押し寿司もいろいろありエビの押し寿司を頂きましたがこれもいいお味でした。赤だしも良く出汁が効いていてほっとする味でした。どのネタも美味しいですし手早く握ってくれるのでテンポ良く頂けました。思わず芋焼酎も進みました。お酒も充実しています。欲を言えば玉子がネタに欲しかったですが。焼き物、揚げ物等もいろいろありお寿司以外にもお料理が楽しめると思います。店の雰囲気がいいのでゆっくり腰を落ち着けて頂くことが出来ました。駅の前という絶好のロケーションでもあり旅先からの帰りに駅から直行できるなと思いました。素材が良く吟味されていて、店内は落ち着いた雰囲気で、料理は丁寧な仕事をされているのでゆっくりと食事を楽しみたい大人のお店として最高ではないかと思いました。コストパフォーマンスも良く、このお店は四季折々で珍しい食材を用意してくれていることが期待できるのでちょくちょく訪れてみたいと思いました。是非行ってみて下さい。出来れば少人数で。

八雲寿司

 紀伊勝浦にあるお店です。お父さんのお店と二つ八雲寿司は紀伊勝浦にありますが私の行ったお店は息子さんのお店です。お店はそんなに大きくなく丁度落ち着いてご主人と会話を楽しめる空間です。とてもきれいなお店でカウンターに座ると前に貝の生け簀があります。珍しい貝がいてその日は「ホラ貝」を食べました。こりこりとした食感が堪りませんでした。お任せでお願いするとお造りでマグロ、オコゼ等を頂きました。紀伊勝浦はマグロの漁港で有名ですが捕れたマグロが筑地へ直行することでも有名です。白浜の時々行くお寿司屋さんはマグロを筑地から仕入れると言ってました。だから、紀伊勝浦で美味しいマグロを食べられたのでびっくりしました。オコゼの白身のうまさは絶品です。さらに生の鯨を頂きました。鯨の尾のみのうまさも生だと格段のものがあります。何よりこりこりとした食感にびっくりしました。柔らかい食感は冷凍したものを解凍した結果なのだと初めて知りました。うでものといって鯨の内臓をゆでた料理が紀南では有名ですが、新鮮な内臓だと臭みが無いのは当たり前として驚くほど柔らかいのです。お寿司も勿論美味でした。ネタは吟味されたものばかりで鮮度が抜群なのでアジでも驚くような甘みがありました。すし飯もほどよい味加減でネタを生かしていました。美味しい焼酎も置いてあってお昼に行ったのですがついつい進んでしまいました。ご主人と奥さんの気さくな性格のせいか明るいお店の雰囲気が人気なのでしょう、お店は予約のお客さんでいっぱいでした。勝浦の観光船乗り場のすぐそばにお店があるので観光で来られた立ち寄る方も多いようです。こちらには以前スタッフと来たこともあるのですがお寿司ばかりでなくお料理も豊富で色々と楽しめるお店です。

焼き鳥 げんき

 最近出来た焼き鳥のお店です。私は焼き鳥が大好きなので早速行ってみました。お店は以前よく行っていた神倉の大吉のあったところです。ひょっとしたら大吉の女将さんがやっておられるのかなとか思って行きましたが全く別の人がされていました。お店の内装は殆ど変わっていませんが、ご主人は焼鳥屋さんというよりコックさんといった感じのこざっぱりとした服装で清潔感にあふれていました。若い店員さんも気がつくしマナーもよくてとても感じのいいお店で居心地が良かったです。好物の芋焼酎もメニューが豊富で珍しい焼き芋焼酎を頼みました。焼酎を飲もうとするとご主人が大きなジョッキのおもちゃを出して大きな声で「乾杯!!」と叫ぶのでびっくりしました。まさに「げんき」のでるサプライズでした。ズリを口にしたときあまりのふっくらとした柔らかさにびっくりして「これ美味しいですね。」と声をかけると「熊野地鶏です。」と答えてくれました。とても素材にこだわったお店でした。肉質がいいのでこころ(心臓)もせせり(首の肉)もつくねも手羽先も軟骨もとっても美味でした。突き出しに出たキャベツにつける味噌マヨというお店のオリジナルのつけだれがとても美味しくてクセになりそうでした。サラダにも生ハムが使ってあったりしてこだわりがあるなあと思いました。なす、厚揚げ、椎茸を頼みましたが野菜の串も素材がいいなと感じる味でした。夏限定のメニューもいくつかあっておろしポン酢で食べる焼き鳥とわさびをのせた焼き鳥を食べましたが工夫を凝らしたお店だと感じました。素材にこだわり、メニューに工夫を加えているお店なのでとても期待が出来ると感じています。これからちょくちょく通うつもりです。勿論値段も良心的です。

藤吉

 うどん屋さんです。讃岐うどんになるのでしょうか。しっかりしていてなかなかおいしいうどんです。私は高松に出張で行って本場の讃岐うどんを食べて以来、讃岐うどんの大ファンになりました。シンプルですが独特の歯ごたえがたまりません。高松に赴任していた後輩は毎日食べてもちっとも飽きないと言ってました。確かにあれなら毎日食べても飽きないと思います。そんな讃岐うどんが新宮でも食べられると知り出かけました。関西人好みに麺は多少本場より柔らかい感があります。何度か行きましたがお店はいつも満席状態です。夕方は閉めるのも早いし時間内でもうどんが売り切れで閉めていたということもありました。お昼か早い夕方がおすすめの時間帯です。冷たいうどんもこしがあってしこしこしていてお勧めですが、私はこんぴらうどんをよく頼みます。これは釜揚げうどんで温泉卵が入っていて上から出汁をかけて食べます。かまたまうどんに似ているメニューです。さらにトッピングとしておすすめなのが天ぷらです。私の一押しは半熟卵の天ぷらです。かりっとした衣の中からとろっと黄身が溶け出すこの天ぷらはたまりません。卵が大好きな私は既に温泉卵が入っているにもかかわらずこんぴらうどんに卵の天ぷらをトッピングして食べるのが大好きです。かやくご飯もあり、天ぷらもいろいろあるし、うどんもほかにもいろいろとメニューがあるのですがとにかく私は卵三昧の「こんぴらうどん半熟卵の天ぷら載せ」一辺倒で味を紹介できず申し訳ないです。味は間違いありませんから少々待つこと覚悟で是非食べに行ってみてください。

味斗

 若いご主人がやっておられる居酒屋です。とても活気があるお店でスタッフもとても若いのですが皆とても気が回って気持ちのいいお店です。食材がとても新鮮なのにまず驚かされました。初めての時は牡蛎が大変新鮮で甘みがあり最高でした。次の時は鱈の白子がこれまた生臭さが一切無く濃厚な甘みがありふるさと金沢でもなかなか食べられないような美味な一品でした。生のホタルイカは酢味噌和えで食べると絶品でした。初めて食べたホタルイカの天ぷらもさくっと軽く揚がっているのでとてもいい味でした。ご主人は地元の素材にこだわっておられるとのことでいつもいろいろとその日のおすすめに会えます。それが実に楽しいお店です。オープンして日が浅いのにもう常連客で店はいつも混み合ってます。それでも料理はテンポよく出てきますしレパートリーも豊富です。中華風のメニューも何品かありました。揚げ物メニューも揃ってますし、焼き鳥もお勧めです。ご主人は釣りが趣味だそうで、運がよければご主人が釣ってきた取れたての素材にありつくことが出来ます。私もご主人の釣ったのどグロに巡り会えました。塩焼きが最高の味でした。これまた、金沢を思い出してしまいました。好物の芋焼酎も品数豊富でとにかく楽しく食べて飲めるお店です。サラダも野菜たっぷりでごまドレッシングもとてもおいしくておすすめメニューの一つです。鯨のメニューもいろいろありますからお好きな人にはたまらないと思います。締めのご飯ものは焼き鳥丼をいつも頼みますが、シラス丼も一度試してみたいなと思っています。いろいろ食べても驚くほど安くてうれしくなってまた通ってしまうお店だと思います。

ふるさと金沢のお店

 金沢のお店で最初に思いつくのが「赤玉」というおでんやさんです。ものすごく沢山の種が用意されています。冬には香箱蟹もあります。お出汁が最高です。安くて美味しくて本当にいいお店です。加賀料理の有名店が沢山ありますが、私は高すぎると思います。京料理のお店以上の値段の店も少なくありません。値段程の満足感は得られないです。金沢で和食を食べるなら親友が教えてくれた「いしや」に行きます。このお店も老舗ですが良心的な値段で値段以上の味を楽しめます。彼は居酒屋や焼鳥屋もとても美味しい店を知っています。金沢で美味しい店に行くには彼と行くことがポイントです。金沢にはいい洋食のお店があります。Makinoは若いシェフが独創的なフレンチを出してくれるので今一番気に入ってます。Ryomonも東の花街の落ち着いたたたずまいの中にある名店です。ワインと料理の組み合わせが抜群です。両店とも深夜まで営業していることもありがたいです。アロスというスペイン料理のお店もお奨めです。ものすごい喧噪の中でワインとスペイン料理を楽しんでいるとスペインに行ったことのない私もスペインにいる気分になれます。シェリー酒のコレクションの多いのも魅力です。私の従兄弟のやっている蕎麦屋もお奨めです。敬蔵(けいぞう)というお店ですが彼のこだわりが溢れていて、ひいきなしにうまいと思います。蕎麦だけでなく創作料理も出してくれますが、ニシンの煮付け、鴨ロース、蕎麦豆腐など何度食べても飽きない美味な品々です。弥輔寿司は全国からこだわりの食材を集めて珍しいネタを食べさせてくれるとてもいいお店です。中華なら鴻華楼、桃李、花梨がお奨めです。いずれも厳選した食材で本格的な味を楽しませてくれます。金沢は名前倒れの店も多いので有名店には十分気を付けてください。

ふるさと金沢の味

 故郷の金沢は冬に美味しいものが沢山あります。魚介類では甘エビ、ずわい蟹、寒鰤などが有名ですが、私の一押しは鱈です。身は鍋やタラコをまぶした「子付け」というお造りで食べます。鍋にする時に鱈の肝臓(鱈油とよんでいました)を入れると何ともこくのある美味な鍋になります。白子は生でも勿論美味ですが、軽く火を通すと最高です。とろりとした食感と甘みは何とも言えません。タラコはじっくりと炊いたものを正月には必ず食べました。煮汁の甘みが忘れられません。金沢にいた頃はずわい蟹は雌の香箱(こうばこ)蟹しか食べたことはありませんでした。甲羅の中の味噌と卵が絶品でした。雄のずわい蟹を初めて食べたのは京都の「かに道楽」でした。刺身の甘みにびっくりしたことを覚えています。正月にはくるま鯛の昆布〆もよく食べました。白身の弾力と昆布の風味が絶妙でした。正月に欠かせないのがかぶら寿司です。かぶらの間に寒鰤を挟み麹で発酵させた郷土料理です。寿司といってもお米はありません。昔は家庭で作ったそうで、亡くなった母方の祖母のかぶら寿司は今でも味を覚えています。金沢にはかぶら寿司を作る沢山のお店がありますが、四十萬谷(しじまや)とクッキングスクール青木のかぶら寿司がお奨めです。決して安価ではないのですが、価格だけの味を楽しめます。母にクッキングスクール青木のかぶら寿司を送ったら「亡くなったお母さんの味や」と感激していました。高級珍味ではなまこの卵巣を乾燥させた干くちこも軽くあぶって食べると最高の一品です。でも贈答品にするならこれが高級珍味だと知っている人に限るべきです。「この前頂いたスルメ美味しかったわ。」なんて言われると悲しくなりますから。金沢の冬の味の話だけで思い出すとお酒が飲める私です。

総本家めはりや

 めはり寿しは新宮の名物料理です。高菜を醤油ベースのたれに漬けたもので御飯を巻いた極めてシンプルな料理です。しかし、このシンプルなところがすごいのです。何度食べても飽きない旨さのもとだと思います。新宮には2軒めはりやさんがありますが、総本家は新宮の飲食店が集まる一角にあります。最近リニューアルされたばかりでお店に入ると木の香りが漂ってます。看板のめはり寿し、おでん、串カツ以外にもメニューが豊富に取り揃えてあります。魚介類も新鮮で種類も豊富で大変美味です。お造りも美味しいですし、好物の牡蠣を食べましたが、とても新鮮で濃厚な味でした。味付けは全体にうす味でとても上品です。串カツはころもがサクサクで中はジューシーで最高です。一押しは豚カツです。豚はどの料理も大変美味で私はこのお店で一押しの食材です。角煮、トンペイ、串カツどれもとっても美味しかったです。串カツには色々と変わったメニューも揃っており水ナス等野菜メニューも是非試してみたい一品です。大根サラダも梅のさっぱりした味のドレッシングが食欲をかき立てる味でした。中華メニューもあり、餃子、小龍包もお奨めです。芋焼酎も色々ありました。〆にはやはりめはり寿しを頼みました。汁物にはおみそ汁の他に豚汁もあり豚好きの私は豚汁にしました。とてもこくのあるいい味でした。めはり寿しに関しては、私はもう1軒のめはりや中央店の味の方が少し味付けがうす味で好きでした。このお店は出来たら4人以上で行くことをお奨めします。というのは、串カツは4-5本が1人前なので色々と食べたくても少人数では限りがあるのです。この辺りをすこし何とかして頂けるともっと嬉しいお店になると思います。逆に沢山食べる人には一押しのお店です。

 新宮に近頃増えてきたおしゃれなダイニングの一つですが、しらすを扱っている会社が出したお店というだけあってとても新鮮な海鮮ものが楽しめます。とくに看板のしらすは色々な料理で楽しむことが出来ます。サラダ、パスタ、ピザを頼みましたがどれも大変美味でした。サラダは野菜も新鮮だし盛りつけも綺麗でしらすのうま味をよく生かした味付けでした。パスタの湯がき加減、ピザの生地のもちもち感などイタリアンレストランレベルの味でした。海鮮ものだけでなく肉料理も多種多様で最近評判の地鶏の梅鶏もあり独創的で味も見た目も楽しめるメニューが豊富です。お酒も種類が沢山あり、私の好きな芋焼酎も大変種類が多くて珍しいものが沢山あります。ワインもすっきりとした味わいで料理とよく合います。アラカルトで色々と楽しめる上にコースメニューも用意されていてその日のお奨めの料理でコースを組んでくれます。さらにこのお店が素晴らしいのはスタッフのマナーがいいことです。声を掛けるかテーブルのブザーを押すと、すぐに来てくれて素早く注文を聞いてくれるし、料理も待つことが無くすぐに出してもらえます。料理に関して質問をして分からない時は、すぐ厨房で聞いて来て答えてくれます。これはとても大事なことで、その場でいい加減な答えをされたりちゃんと対応してくれないと、いくら美味しい料理を出してもらっても気分が台無しになってリピーターにはなれません。そんなお店の多い中、このお店は若いのにきちんとしたマナーのスタッフが揃っています。素材、味、お酒、雰囲気全てに高い水準にある、とてもいいお店です。その上良心的な値段でロケーションも便利な駅前にあり、お奨めのお店です。

あまご屋

 三重県熊野市の山中にあるお店です。新宮からだと車で約1時間の距離です。綺麗な杉の山林があり素晴らしい景色が楽しめます。あまごの養殖をされている赤倉水産という会社が運営しているレストランです。営業は昼だけで1日1組限定のお店ということで私は日曜日にしか行けないので2ヶ月近く前に予約しました。少し道に迷ったために予約した時間を30分遅刻しましたが若い笑顔の素敵な女性がにこやかに出迎えて下さいました。快晴の日だったのでお店から熊野の山が見渡せて大変景色が素晴らしかったです。料理はあまごづくしの創作料理です。とても独創的でしかも大変繊細な料理でした。そしてちょっとした遊び心が感じられました。例えば、前菜ではあまごの稚魚を使い野菜と梅肉と一緒に薄焼き卵で巻いて頂く品が出ました。〆の御飯は熊野の郷土料理であるめはり寿司でしたが、高菜の葉に御飯を乗せ自家製のあまご味噌やあまごのふりかけ等をトッピングしてバターを加えて自分でくるんで食べるものでした。炭火で焼くあまごの塩焼きは王道を行く味が楽しめましたし、和風ピザ、和風カルパッチョ等の独創的な品も味、食感とも素晴らしかったです。そして、料理が実にテンポよく供されました。私は5人で行ったのですが、実に手の込んだ料理は出迎えてくれた素敵な女性が一人で作りかつサーブして下さったことを最後に知り感激しました。料理だけでなく味噌や無農薬野菜も全てその女性の手作りと聞き5人全員心から感動しました。特に経験があった訳ではなかったそうですが、郷土色の強い食材を用いながら、オーソドックスな郷土料理ではなく大変洗練された創作料理に仕上げる腕前は素晴らしいの一語に尽きます。この味とこの女性との会話とこの景色を是非また楽しみたいという思いを抱いてお店を出ました。

古城寿し

 お寿司屋さんですが、いつも数品酒の肴を楽しみます。冬場なら鱈の白子、ふぐの白子が楽しめます。ふぐは塩焼き、皮の煮こごりもお勧めでメニューにあれば必ず頼みます。あんきももこのお店はとても新鮮で美味です。さらにおすすめはなまこです。生け簀のなまこをさばいてくれますがこりこりとした歯ごたえと磯の香りが最高です。野菜が好きなので生春巻きをよく頼みます。トマトを使ったイタリアンの風味もある美味しい一皿です。酒は芋焼酎でもよし剣菱でもよしです。芋焼酎の品数は実に豊富でおすすめの品を頼むのが間違いありません。カンパチのカマや太刀魚の塩焼きも魅力的ですが、いつも塩焼きは諦めてお寿司を頂きます。ネタはその日のおすすめを頂くことにしています。どのネタも新鮮だし丁寧な仕事で美味です。黒板に書いてあるその日の食材を頼めば握ってもらえます。生牡蠣やアンキモや白子を握ってもらったりします。どれも堪らない味です。またお酒が進んでしまいます。卵巻もおすすめです。お店は比較的遅くまでやっているし、駐車場も広いので、車で遠出して夜遅くに新宮に帰ってきた日はこのお店に車で直行することがよくあります。疲れていてもお寿司は胃に優しい食べ物だし、美味しいお酒は疲れを取ってくれます。お酒を飲むうちに心地よくなってきたら、まだ携帯電話の文字盤が読める間に運転代行を頼むことにしています。豊富なメニューの一品料理からあれこれと頼むもよし、新鮮なネタのお寿司を楽しむもよし、美味しい焼酎をあれこれ飲み比べるもよしといろいろと楽しめる癒し系のお寿司屋さんだと思います。

民宿 奥高田川

 新宮から本宮への道を高田方面に進むと高田川のほとりにお店はあります。脱サラしたご主人と奥さんでされているお店です。ご主人が丹誠込めて打った手打ちのお蕎麦は素材にこだわったお蕎麦で香りがとても高くのどごしも心地よいお蕎麦です。そばつゆも添加物を一切使わないこだわりの味でとても美味です。こちらのお店のもう一つの楽しみが鮎です。高田川で捕れた天然の鮎を食べさせてくれます。鮎は注文が入る度にご主人が高田川の生け簀で泳がせている鮎を取りに行ってくれます。活けの鮎の塩焼きは炭火の香りが香ばしくて鮎特有の苦みのある内臓の味も格別です。川面を渡るさわやかな風を楽しみながら自然の景色にとけ込んだこのお店で静かにお蕎麦と鮎を楽しむのはとても贅沢な時間の過ごし方のように思えます。色々な雑誌で取り上げられたこともあり、さらに口コミで噂が広がり最近は遠方から予約をしてやってくるお客さんも増えたようです。鮎が焼けるまでのひととき、大阪出身のご主人の気取らない話を聞くのもこのお店の楽しみの一つです。最近はなかなか捕れないそうですがとっても運がよければ高田川の天然鰻にありつけるかもしれません。場所柄いつも車で行きますが、このお店の美味しい蕎麦と鮎を肴に飲むお酒はきっと格別だろうなと想像してしまいます。このお店の近くには高田の自然プールや温泉もあります。また、お店の近くに道の駅があり様々な地元の木製品が販売されています。さらに、ここから熊野川の川下りが楽しめます。このお店のお蕎麦を食べ、熊野川の川下りを楽しんだ後、到着地の速玉大社にお参りするという新宮近辺半日コースは天気がよい日にはおすすめの観光コースだと思います。地元の人も是非一度お試し下さい。

南紀勝浦温泉 ホテル中の島・潮聞亭

 南紀勝浦温泉は和歌山県の温泉の中で有名ではあるけれど現在はそれほど評価が高くありません。旅行エージェントで南紀勝浦温泉でおすすめの宿はと聞いた時、「うーん・・・」となじみの担当者が困った顔をしていました。「強いて挙げるなら」と紹介してくれた宿がホテル中の島でした。このホテルは文字通り島にあるホテルで船で渡ります。所要時間約2分。勝浦の湾内の島にあるホテルです。潮聞亭は静かで眺めのよい部屋からなる別館です。ホテルのスタッフには多少不慣れで不十分なサービスしか出来ない人も混じっていてこの辺りが南紀勝浦が伸び悩んでいる原因かとも思いました。しかし、料理はそのようなマイナスを補って余りあるものでした。素材が実に新鮮でお造りは、伊勢エビ、マグロ、ヒラメ、鰹、イカといかにも温泉宿という品ですが味は絶品でした。活けのアワビのほうらく焼きは何とも堪らない幸せな味でした。辛口のとても美味しい白ワインを出してくれるので地酒もお勧めですが是非このワインで味わってもらいたい一皿でした。朝食もとても気配りの行き届いたメニューで、出汁巻卵は暖かい器で出来たてを出してくれました。おみそ汁も白みそ、赤みそと選ぶことが出来、出汁が効いていて美味でした。自分であぶりながら食べる太刀魚の干物が印象に残っています。湾内の島にある宿ですが、ここの温泉の泉質は熊野の山中にある湯の峰温泉に似た硫黄の香りの強い肌になめらかなもので私は大変気に入りました。しかも海を眺められる露天風呂からの夕日は絶景です。島には遊歩道、展望台、足湯と散策を楽しめるスポットもあり、新宮から30分足らずの地でのんびりとした時間を楽しむことが出来ました。平日でも翌日の仕事に間に合うので、またちょくちょく来たいなと思います。

焼き肉 ひげ

 出雲に住んでいた頃、町にパチンコ店と焼肉店がとても多いことが印象的でした。新宮も人口の割にはパチンコ店と焼肉店が多い気がします。患者さんやスタッフの話を聞いていても肉好きが多い印象を受けます。ひげさんは新宮でも有名な焼肉店なので御存知の方も多いと思います。実は私も焼き肉ファンの一人で、出雲に住んでいた頃も、時々宿舎の近所の焼肉店へ一人で行ってました。ひげさんにも初めて行ったのは随分前でまだお店の改装前でした。その時も一人でしたが、注文する度に肉を切ってくれて目の前の七輪で焼いた記憶があります。先日スタッフと久しぶりに新装なったひげさんに行きました。一番印象的だったのはミノでした。今まで食べたことがないとても柔らかな肉で大変美味でした。タンも柔らかくて肉厚でレモンで食べるとあっさりしていていくらでも食べられる感じでした。スタッフと毎年春・夏に焼き肉パーティをしますが、その時は2、3切れ食べるともうお腹がいっぱいになって食べられないのですが、ひげさんのお肉は知らないうちに平らげていて追加注文をしていました。私はカルビやロースよりテール、ミノ、ハツといったところが好きなのですがひげさんには聞いたことがないような珍しい部位も沢山メニューにありました。すっかりミノが気に入ったのですが、ミノを梅肉味で食べるメニューも絶品でした。私同様メタボリック症候群が気になる世代の人でも安心して楽しめるあっさり味の焼肉店という印象でした。只一つ心残りだったのは韓国冷麺が売り切れだったことでした。焼き肉の締めは何と言っても韓国冷麺です。石焼きビピンパも美味しくて好きですが、次回は是非韓国冷麺で締めたいと思います。

和歌山県の食べ歩き 和歌山 華都飯店

和歌山城の前に立つロイネットホテルの中にある中華料理のレストランです。「しゃとーはんてん」と読むそうです。和歌山では満足できる中華料理のお店が見つからず、いつも大阪、京都、東京、横浜、名古屋等に出かけた時には普段の欲求不満を解消すべく中華料理を食べるようにしていました。華都飯店は私の一番好きな四川料理のお店です。勿論四川以外のメニューも色々あります。予約する折に、煙草が嫌いなので禁煙席をと希望したら、禁煙席は特にないが煙の来ない席をと個室を取って下さいました。とても行き届いたもてなしをして下さるお店です。接客も味のうちです。そして、お料理も全て本格的なものばかりで大変満足しました。辛いのが好きな私と家内は麻婆豆腐に関しては辛さを増して欲しいと頼むと本場に近い辛さにして下さいました。エビチリソース、フカヒレの煮込み、牛肉の細切りミソ炒め泡餅包み、チャーハンとお気に入りのメニューを色々頼みましたがどれも皆満足のいく味でした。大好きな紹興酒も瓶出しのもので大変まろやかで美味しかったです。紹興酒は暖めてざらめを入れて飲むなんてせず、是非ストレートかロックで楽しんでみて下さい。アルコール度数もワイン並みで臭みも無く大変飲みやすく悪酔いもしません。中華料理との相性はやはり紹興酒が一番だと思います。これからは和歌山でも美味しい本格的な中華料理が楽しめると分かりほっとしました。最近は和歌山に行く時はロイネットホテルが定宿になりました。ロイネットホテルには中華料理のお店ばかりでなく、フレンチと和食でもとてもおすすめのお店があります。夜はライトアップされた和歌山城が間近で見られるし今一押しのホテルだと思います。他のお店に関してもこれから順々に紹介させて頂きます。

和歌山県の食べ歩き 和歌山 華都飯店

和歌山城の前に立つロイネットホテルの中にある中華料理のレストランです。「しゃとーはんてん」と読むそうです。和歌山では満足できる中華料理のお店が見つからず、いつも大阪、京都、東京、横浜、名古屋等に出かけた時には普段の欲求不満を解消すべく中華料理を食べるようにしていました。華都飯店は私の一番好きな四川料理のお店です。勿論四川以外のメニューも色々あります。予約する折に、煙草が嫌いなので禁煙席をと希望したら、禁煙席は特にないが煙の来ない席をと個室を取って下さいました。とても行き届いたもてなしをして下さるお店です。接客も味のうちです。そして、お料理も全て本格的なものばかりで大変満足しました。辛いのが好きな私と家内は麻婆豆腐に関しては辛さを増して欲しいと頼むと本場に近い辛さにして下さいました。エビチリソース、フカヒレの煮込み、牛肉の細切りミソ炒め泡餅包み、チャーハンとお気に入りのメニューを色々頼みましたがどれも皆満足のいく味でした。大好きな紹興酒も瓶出しのもので大変まろやかで美味しかったです。紹興酒は暖めてざらめを入れて飲むなんてせず、是非ストレートかロックで楽しんでみて下さい。アルコール度数もワイン並みで臭みも無く大変飲みやすく悪酔いもしません。中華料理との相性はやはり紹興酒が一番だと思います。これからは和歌山でも美味しい本格的な中華料理が楽しめると分かりほっとしました。最近は和歌山に行く時はロイネットホテルが定宿になりました。ロイネットホテルには中華料理のお店ばかりでなく、フレンチと和食でもとてもおすすめのお店があります。夜はライトアップされた和歌山城が間近で見られるし今一押しのホテルだと思います。他のお店に関してもこれから順々に紹介させて頂きます。

和歌山県の食べ歩き 海南 ささら

海南で定宿にしているホテルに入っている和食のお店です。家内の従兄弟のご主人が勤めているお店でもあります。店の親方は大変凝り性の方で、私たちが色々とやっかいな注文をすると返って喜んで下さいます。

いつもコースで頼みますが、初めに大変手の込んだ前菜が季節感のある器で供されます。時節時節で桜、菖蒲、ススキなどを器に添えて目にも楽しませてくれます。お椀が素晴らしいお味です。和食は「椀・刺し」と言いますが納得します。

ささらさんは椀の味、刺身のネタが絶品です。刺身は旬に応じて珍しいものが色々とあります。是非刺身を塩で頂きたいとお願いしたら、ご主人は色々な塩を取り揃えて下さいました。凝り性の一面が伺えました。時々洋皿も出ます。独創的なお料理でどうやら親方ではなくて、家内の従兄弟のご主人の作のこともあるようです。

しめの御飯ものはいつも土鍋で炊いたもので旬の食材を使ってあります。ついつい食べ過ぎてしまいます。デザートもこったものが多くゆっくりと味わいたいお店です。新宮に帰る日は店に着くなり帰りの列車の時間を告げて少々押し気味にお料理を出してもらったりもします。お酒も充実していて芋焼酎も色々とあります。

日本酒も海南市の名手酒造の「一掴み」という美味なお酒が置いてあります。こちらも是非味わって頂きたいです。ホテルに泊まると朝食はささらさんで用意してくれます。この朝ご飯がまた最高です。泊まらなくても前日予約しておけば食べられます。 こちらもおすすめです。

お料理が凝ったものであるにもかかわらず料金がリーズナブルなのでお店はいつも満席です。予約をしてから行かれることをおすすめします。同じ値段でコースを出している新宮の和食のお店に行くのがばからしくなって行かなくなった店があります。

和歌山県の食べ歩き 白浜 幸鮨

 白浜に行く時は必ずと言っていい程行くお店です。ネタの新鮮さは勿論実に見事な仕事のなされたお寿司が味わえます。このお店で初めてうつぼがあんなに美味しいものだと知りました。淡泊な白身ですが甘みがあり感激しました。 太刀魚のあぶりも必ず頼む一品です。白子の蒸しものは冬には是非食べたい一品です。

このお店のマグロは最高です。和歌山県には紀伊勝浦にマグロで有名な漁港がありますが最高のマグロは水揚げされたら築地に直行します。幸鮨さんは築地から逆輸入して最高の紀伊勝浦のマグロを提供してくれるのです。

このお店の看板メニューはクツエビです。珍しいエビでなかなか食べられません。とても身の甘い美味しいエビです。これも捕れる時期だけお店にあります。旬の地物のウニもまた格別です。予め予約すると寿司懐石も頂くことが出来ます。お料理はどれも手の込んだものでお寿司同様堪能できます。

白浜の温泉街にあるお店ですが、観光客相手のお店というよりは、味にこだわる常連さんの集うお店で、おなじみさんの中には東京から来られる方もあると聞きます。白浜空港があるので東京からのアクセスは和歌山県内よりいいかもしれません。

洗練されたお店ですがお子さま連れの若い家族もよく来られていて、高級店にありがちなお客さんを変に緊張させるところが全くない、心地よいおもてなしをして下さるお店です。旬を大切にして地元の珍しい魚を色々と楽しめるおすすめのお店です。

また、どのお店にもあるネタでもこのお店では独特の一工夫をしてくれるので初めての味に会える楽しみがあります。お店に入るとイケメンの若主人が明るく気持ちのいい威勢のいい声でお迎えして下さいます。その声を聞くと食欲が増す最高のアペタイザーとなってます。

古城

ジャンルで言えば居酒屋さんです。店は広くないですが大変綺麗でダイニングと呼ぶ方がふさわしいお店です。メニューを見てその品数の豊富さに圧倒されました。

私の捜していた豚足の塩焼きを見つけた時は感激しました。豚足は断固塩焼きが一番うまいというのが持論なのですがご主人も同感だと言って下さいました。

お魚も新鮮なものが揃っています。付きだしのアジの酢締めを一口食べてこの店は本物だと確信しました。客に媚びたメニューではなく確信の持てる素材を確かな技で仕上げた料理が揃っています。

しかもとても独創的でもあります。ツブ貝のエスカルゴ風、キムチ入り卵巻、牛のアキレス、はどれも初めての味で病み付きになる味でした。芋焼酎のセレクションも豊富で堪能しました。軟骨入つくねの串焼き、げその塩焼きはオーソドックスな料理も間違いないものであることを証明していました。

お寿司もあって、イカのあぶりはお寿司屋さんでも会えない味かもしれません。それも当然で、ご主人のお父さんは古城寿司というお店を新宮でされていて今は弟さんが跡を継いでおられます。この古城寿司も大変お奨めのお店ですがその話はまた別の機会にとっておきます。

あれもこれもとかなり沢山食べたつもりですが豊富なメニューのほんの一角だけでした。金目鯛の一夜干し、熊野牛の岩塩焼きは次回の宿題となってしまいました。次回はもっと沢山の人数で来てもっと沢山のメニューを頼みたいと考えています。

新宮には沢山の居酒屋さんがありますが、古城さんは明るく清潔なお店でご主人スタッフも大変感じが良く、夜遅くまでやっておられるので是非一度足を運ばれたらと思います。こじんまりしたお店なので紹介したばかりに満席になって自分たちが入れないと困るなと思いつつ紹介しました。

出雲の思い出2 デルフィーノ

私はイタリアンが大好きなのですが、出雲に行った当初は納得できるイタリアンのお店がありませんでした。仕方なく松江にイタリアンを食べに行ってました。

デルフィーノは出雲に出来た待望のイタリアンレストランです。シェフはイタリアで修行をしてきた本格派ですが、決して気取ったことはなくイタリアンに不可欠の気楽に楽しく食べられるお店となっています。

嬉しいのはワインのコレクションが豊富で頼めばリストに載って無くても出してもらえるワインがいっぱいあることです。初めて行ったのはランチでした。シンプルなパスタを頂きました。その麺の固さでいっぺんに気に入りました。これはとても好き嫌いの大きなところでイタリアン本来の麺の固さは「芯があって食べづらい」と敬遠する人も少なくありません。

デルフィーノはそんな日本人に合わすことなく本場の固さを持った麺を出してくれる貴重なお店です。私の一押しはボンゴレビアンコですが、トマトベースのペスカトーレも勿論美味です。モッツァレラチーズを使ったサラダ(カプレーゼ)やサンダニエール産の生ハムもアンティパストでははずせない定番です。

その日の魚介を使ったお奨めメニューもいくつかありワインを片手に黒板をみながらメニューを決めるのが楽しみのひとつです。

頼めばコースも出来ますが、私は大勢で行っていろんなメニューをとってわいわいワインを片手に楽しむ食べ方が気に入ってます。

出雲にいた頃は研究室の仲間と度々食べに行きました。シェフも覚えていてくれて、今でも出雲に行った折お店に立ち寄ると挨拶してくれます。美味しいことと楽しいことが一体となっているイタリアンレストランの王道を行く素敵なお店です。出雲駅から歩いていける抜群のロケーションですし先ずはランチから行ってみて下さい。

出雲の思い出1 ランコントレ

新宮に来てからの食の方が印象が強いのは事実ですが、出雲でも思い出の味があります。一番はフレンチのランコントレです。

シェフは長崎のホテルヨーロッパで働いていた方で実に繊細なエレガントな中にも力強さも感じさせる味でした。私がジビエが好きだと言うと冬場にはよくジビエを出してくれました。特に大好物の鳩の味は忘れられません。

奥様のお母様は有名なパティシエで、ランコントレは以前は出雲で評判の洋菓子店でした。地元出身の竹内まりやさんは常連だそうです。奥様もお母様譲りの腕前でコンクールで優勝されたこともあるパティシエです。ランコントレはお料理にデザートにそしてワインもとっても美味しいものが揃っていて出雲でのとっておきの店でした。家内と初めて行った時に食べたオックステールシチューはまた食べたい味です。

出雲を去って何年かぶりで先日伺った時は奥様のお母様にもご挨拶を頂き恐縮しました。お客様一人一人を大変大切にしているお店です。今では評判のお店となりお客様がいっぱいでした。いわゆる予約の取れない店となっていました。

食材には出雲地方のものを意欲的に取り入れられており和食でなじみの食材がフレンチで楽しむことで新たな発見がいつもあります。サプライズのあるお店です。出雲にいた時は家内と記念日に行ったり、教室の送別会で利用させて貰ったりしました。御指導頂いていた加藤 讓教授はグルメであり大のワイン好きでしたので、こちらのお店は大変気に入って頂けて幹事としては面目を施した次第です。

家内も出雲に行ったらもう一度行きたい店ナンバーワンと言っています。研究仲間とわいわい楽しんだこともあり、美味しい味、楽しい思い出が沢山詰まった出雲で忘れられない名店です。是非一度行ってみて下さい。

速水  

ラーメンはカレーと並ぶ人気料理です。それだけに好みは千差万別です。私は豚骨醤油のこってり味が大好きです。ラーメン好きの方の中には正反対のあっさり醤油系のファンも少なくないと思います。

私同様にこってり味のラーメンがお好みの方で新宮には満足できる味がないと思われる方は是非この速水のラーメンを食べてみて下さい。スープは豚骨醤油のしっかりとした味ですが、こってりしていても胃にもたれないすっきりとした後口で、スープを残さず飲み干せます。

麺は細麺です。個人的にはやや太麺でしっかりとした歯ごたえが好きなので少し物足りなく感じますがこれも好きずきでしょう。焼き豚も味がしみこんでいて堪りません。ダイエットを気にしないなら大盛りを頼みたいですね。

餃子も皮がモチモチでとてもラーメンに合います。和歌山ラーメンの火付け役になった井出商店というラーメン屋さんが和歌山市にあります。長い行列に並んでようやくありついたラーメンの味は速水と同じでした。

聞くところによると速水のご主人は井出商店で働いておられたそうです。強いて言えば井出商店より速水の方が麺のこしがあって美味しい気がします。わざわざ和歌山市まで行って長い行列をつかなくても新宮でもっと美味しい豚骨醤油ラーメンが食べられると知って私は大変満足な気分で井出商店を後にしました。

皆さんも是非こくのある豚骨醤油味のラーメンをお試し下さい。麺にはどのお店もこだわりを持っておられますから、スープ味のチョイスはあっても、麺のチョイスのある店はないですが、出来ればもう少し太くて歯ごたえのしっかりした麺で速水のスープのラーメンが食べられたら最高だと密かに願っております。

松阪

新宮は魚介類の豊富な所ですが、地元の人は意外にお肉が好きな人が多いので驚きました。和食の懐石コースでもお肉の料理が入ってないとブーイングが出るくらいです。

松阪は新宮で唯一と言っていい本格的なステーキハウスです。目の前で鉄板で調理してくれます。お店はとても落ち着いた雰囲気で静かに食事の楽しめる大人の空間です。

ワインの品揃えも大変豊富でとても美味しいワインが楽しめます。色々なコースがあり、お肉ばかりでなく魚介類も楽しめます。かなり大きめの活けの車エビの鉄板焼きは頭のミソの風味といい、しっぽの香ばしさといい活けならではの最高の味わいが堪能できます。お肉の前に焼いてくださる野菜もまた楽しみのひとつです。

このお店自慢の粉末ソースで味付けしたコーン、椎茸、こんにゃく等野菜の甘みがソースでさらに引き立てられて何とも言えません。

お肉の前にワインが空になりました。メインのお肉は厳選された最高級のお肉ですから説明の必要はない味です。これを自慢の粉末ソースで味付けして頂くとお肉のうま味そのものを堪能できる味にしてくれます。

このソースは肉の味をソースでごまかすソースではなく、肉そのものの味をより強調するソースです。とても控えめでありながらすごくいい仕事しています。前菜の見事な霜降り肉の刺身や別オーダーのアワビも是非味わって頂きたい逸品です。

高級感漂うお店ですが、シェフはとても気さくでくつろいだ気分で料理を楽しむことが出来ます。記念日のディナーに、遠来のお客様のおもてなしにと、私はとっておきのお店のひとつとしてリストアップしています。新宮で美味しいものは魚介類だけではありませんよと新宮の味の奥の深さを教えてくれる名店です。

まえ田

新宮ではとても沢山あるお寿司屋さんの範疇に入ります。でも、ご主人は日本料理を修業された方なので一品料理も大変豊富です。メニューにも沢山の一品料理が載ってますが、好みを伝えると色々なサプライズ料理を出してもらえます。

鮮度のいいヒラメの肝の炊き合わせ、臭みが全くない鯨の刺身、絶妙なうす味仕立てのオコゼの煮付け、ご主人自らが摘んでこられた芹のおひたし、香ばしく焼いた白身のお吸い物、等々そのあまりの美味しさに大喜びしていたら、お寿司を殆ど食べないで満足してしまうこともあります。

勿論お寿司も大変美味です。旬の生きのいいネタで独創的な味を提供してくれます。最近は地元ではなかなか口に出来ない極上のマグロのカマトロ、鰻の白焼き、等々。私は特にあぶりのお寿司が好きです。

ご主人はお酒の好きな方なので私が焼酎を頼むと焼酎に合う料理を出して下さるといった細やかな心遣いをして下さるお店です。ご主人自身が美味しいお酒や料理がお好きならでこその味なのだと思います。

豊富なメニューからお好きなものを選ぶのも勿論楽しいですが私のお奨めはご主人に好みを伝えておまかせで出して頂く料理とお寿司です。予算を言えばその範囲でとびきりのサプライズ料理を出して下さるはずです。

どこのお店でも共通することですが、特にお寿司は握ってから間をおくと味が落ちてしまいます。出されたら間髪入れず食べることをお奨めします。出してもらったお寿司がカウンターにいつまでも放置されているような食べ方をされると作る方のテンションが下がってしまいどんなに良いお店に行っても決してサプライズ料理に出会うことは出来ないと思います。まえ田さんでも私はいつも料理に集中して味わうことにしています。

海雲

 「みうん」と読むお店です。ダイニングバーという範疇に入るお店でしょうが、バーエリアとダイニングエリアに分かれているお店で新宮ではとても珍しいと思います。バーを意識してかダイニングエリアも照明がかなり落としてあります。食事を楽しむには少し暗いなあという気がします。

看板料理は炭焼きと串揚げ料理です。生春巻きやアボカドを使ったエスニックなメニューも色々あります。オーソドックスな料理と創作料理両方楽しめるお店です。お酒の種類も多く、日本酒、焼酎のほかワインも楽しめます。ワインと合わせるのがお奨めです。

炭焼きでは鶏が中心ですが魚介類も炭焼きで頂けてこれがまたとても美味でした。エスニックメニューもとても美味しくてワインがすすみます。お店の雰囲気がちょっとエスニックな感じで、接客の女性店員の方も皆さんとても感じが良くて心地よく楽しめるお店だと思います。

遅くまでやっているお店なので夕食が遅くなった時に疲れを癒してくれる雰囲気で美味しくお酒と料理が楽しめるこんな店は大変貴重です。食事の後ちょっと静かに飲みたい時なんかバーエリアで色々とカクテルを楽しみことも出来ます。

都会ならホテルのバーがありますが、新宮ではこのお店はそんなニーズに応えてくれる貴重なお店といえます。最近新宮にもダイニングバーという形態のお店がいくつも出来ていますが、このお店は料理にもお酒にも等分に力を入れている点で他のお店とはひと味違う癖になるお店だと思います。

ボナーリオ

新宮に久しぶりに出来た本格的な味のイタリアンレストランです。味は本格的ですがお店は気楽に入って一人でも楽しめる雰囲気です。お店の内装は白を基調にしてシンプルで清潔感に溢れています。テーブルの配置がゆったりしていておしゃれな感じです。

予め予約をしておけば、コース料理も頂けます。アラカルトメニューも豊富です。パスタは茹で加減が絶妙で少し固めのいわゆる「アルデンテ」と言う固さで出されます。

アサリ、ムール貝の入ったパスタを頼みましたが、貝から取ったスープベースがとても美味しいのでパスタのソースはすばらしい味でした。季節感ある地元の素材を利用したメニューが用意してあるのも楽しいですよ。

夏に行った時は鮎を使ったメニューがいくつかありました。塩焼きとはまた別の鮎の美味しさが楽しめました。若いシェフのみずみずしい感性を感じさせるお料理でした。ワインも色々とありました。グラスで赤、白色々と試してみました。

食事の後ワインを楽しみに来る人もいるようです。軽い一品でワインを楽しむことが出来るお店です。大勢でわいわいやるお店ではありません。家族でカップルであるいは一人で食事やワインを楽しみに来る大人のお店です。

気楽に入れるお値段と雰囲気ですが、いわゆる居酒屋とは一線を画しているのはしっかりとしたイタリアンの味があるためでしょうか。パスタは勿論おいしいですが、折角のイタリアンレストランですから、パスタと一緒に前菜やメインとなるようなお肉やお魚の料理も是非試してみてもらいたいお店です。新宮の町中に出来た貴重なイタリアンレストランをこれからちょくちょく利用したいと思っています。

健康堂・ピーターパン・いなほ

和歌山県はパンの大変美味しいところです。これは、和歌山県で生まれ育った人は実感されないかもしれませんが、私のように和歌山生まれでないものにはとても印象的です。

私は毎朝パンを食べますが、和歌山の食パンは朝食を何倍も楽しくしてくれます。食パンには山形パンに代表されるさくさく系のものとしっとり・もっちり系のものがあると思います。

私は断然しっとり・もっちり系のファンです。私同様にしっとり・もっちり系のお好きな方にお奨めの食パンが健康堂とピーターパンの食パンです。どちらの食パンもトーストにして楽しんでみて下さい。

パン生地の甘み、モチモチとした食感は何もつけなくても美味しく食べられます。健康堂のパンではクルミパンとチーズスティックも是非お試し下さい。クルミパンは生地がしっとりしていてクルミとレーズンが程良い香ばしさと甘さを出しています。チーズスティックはもっちりとした生地の食感とチーズの風味が絶品です。チーズもこだわりのチーズとご主人がおっしゃってました。毎日食べても飽きないおいしさです。

洋風の食事の時に是非お試し頂きたいのが、いなほのハイジの白いパンです。モチモチとした食感と甘すぎず食事を引き立ててくれる生地のうま味は、フランスパンとはまた、ひと味違った美味しさです。

私は和食が大好きでお米が大好きですが、和歌山の美味しいお米を楽しんでいますが、それと同じくらいに和歌山では美味しいパンが楽しめます。まだまだ、美味しいパンのお店が沢山あって全部紹介できませんでしたが、御飯党でパンは苦手とおっしゃるかたもだまされたと思って一度和歌山のパンを試してみて下さい。絶対に満足されると思います。

天勝

寿司ダイニングというのがお店のキャッチコピーです。もとは熊野でお店をされていたとのことでその頃からの常連客の方が新宮まで食べに来ておられます。このお店は全国の旬のしかもレアなネタを出してくれるお寿司屋さんです。

岩牡蠣、ふぐ白子、生ホタルイカ、生とり貝などが今まで感激したもののほんの一部です。「あれまだありますか」と行くともうなかったりする本当にレアものを食べさせてくれます。まさに、一期一会のお寿司なのです。

新宮では珍しいと思うのですが、お寿司を塩で食べさせてくれます。塩で食べると醤油とは比べものにならないくらい素材の味がよく分かることがしばしばです。白身、イカなどは塩がお奨めです。穴子も白焼きを塩で食べると全く違ったものに感じます。

このお店では穴子は生で出してくれることもあります。また、あぶりの寿司もよく出してくれます。太刀魚、鯖のあぶりもお試し下さい。仕事をしている寿司を出してくれるお店です。料理も色々ありますが私のお薦めは海鮮生春巻きと山菜の天ぷらです。

生きのいいお刺身を使った生春巻きは皮もモチモチで最高です。衣のからっと軽いさくさくの天ぷらは熱々を是非ほおばって下さい。

種類豊富な芋焼酎との相性が抜群なお料理です。こちらのお店はクエもいろいろな形で出して下さいます。クエの旬には鍋ばかりでなく、塩焼きも是非食べてみたいと思っています。その時々の旬の食材をお寿司と料理の両方で満喫できるとっておきのお店です。

東宝茶屋

  おそらく新宮でマスコミに最もよく紹介されている店だと思います。そして、かなりお客さんが限定されているお店でもあると思います。その理由はこのお店はなれ鮨で有名だからです。なれ鮨は新宮の郷土料理ですが、簡単にいうとサンマ、鯖、鮎などを使った押し寿司をさらに発酵させたものです。発酵食品特有の香りがあります。

これが好きな人にはたまらなく、苦手の人には別の意味でたまらないのです。毎年春・秋に島根県から講演に来てもらう私の友人でもある川口美喜子先生はこちらのなれ鮨の大ファンです。特にこのお店でしか食べられない30年もののなれ鮨の熱狂的なファンです。30年も発酵させると寿司といっても形はなくいわばヨーグルトのようなものになっています。

これをちびりちびりとなめながら頂くお店こだわりの芋焼酎が川口先生を虜にしてしまいました。もちろん私も大好物です。私は通常のなれ鮨も頂きつつ、この30年ものをちびりちびりとつつきます。このお店はお魚も新鮮な旬のものが沢山取り揃えてあり、天然鰻、くえなど時節時節のお魚を楽しめます。苦手な食べ物はある日突然大好きになることがあります。

このお店のいささかマニアックな料理には初めからハマル人とある日突然ハマル人の二種類のおなじみさんがいるのではないかと思います。

どこかで食事をしたあと、あのなれ鮨で芋焼酎を一杯だけとこのお店に来ることも時々あります。のれんを片づけかけていても、「まだいいですかー」と戸を開けると気持ちよく迎えてくれるご夫婦がやっておられる新宮の名店です。

是空
 今、新宮でカップルや若い女性に一番人気のあるお店かもしれません。いわゆるダイニングバーいった趣のお店としては新宮で一番古いのではないでしょうか。角が曲線となったモダンな外見のお店で、店内もゆったりとした感じです。

曲線状のカウンター席は若い女性でいつも一杯です。私のようなおじさんは実に浮いた感じではありますが、このお店の料理が好きで良く来てしまいます。

残念ながらひとりで来る勇気はありませんが。お造り、炭焼きメニューなど和食ベースですが、生春巻き、パスタ、ピザといった人気メニューも豊富に揃っています。鰻の白焼き、生春巻きは私のお薦めメニューです。サラダも色々あってとても気に入ってます。お酒も豊富です。ワイン、日本酒、焼酎等々。たまたまかもしれませんが、幻の芋焼酎「森伊蔵」もありました。

私はその日の気分でワインにしたり、芋焼酎にしたりします。新鮮なお魚を使っていてお造りもとても美味です。マグロが印象的でした。アボカドを使った料理もとても美味しかったです。

このお店も季節毎の限定メニューが楽しめます。なかなかの人気店なので、満席で入れないこともしばしばです。予約していけばいいのですが、夜も遅くまでやっているし、お店の人もとてもアットホームな感じなので「今日はお疲れさん、ちょっと飲んでいこうか」というのりで仲間と立ち寄りたいお店です。
キッチンキンタ
うちのクリニックの担当の業者さんに教えてもらいました。ベースは中華料理ですが、和風の料理も沢山取り揃えてあります。居酒屋というにはエスニックな香りもあり、ダイニングバーというような気取りはありません。

賑わっているけれど、騒々しくなく、清潔感もある素敵なお店です。このお店に行ったら必ず頼むのが豚バラ肉の角煮を使ったお料理です。特に生春巻きに豚肉の角煮を包んだものは絶品です。遅い時間に行くと売り切れのこともありますからお気をつけ下さい。

水餃子ももちもちしていて、最高の食感です。メニューが中国語で覚えられないですが、鶏の唐揚げを独特の味付けのたれにつけた一品もお奨めです。串揚げも沢山あります。タケノコが私は気に入ってます。

お酒も豊富でワインはなかったですが、日本酒、焼酎、紹興酒と揃ってます。私はいつも大好きな紹興酒をロックで頂きます。このお店の料理はどれも紹興酒にぴったりで思わず何杯もお代わりしてしまいます。仕上げにはいつもブタ角にの乗っているはるさめを頂くことにしています。

とにかく、このお店に来ると私は角煮に始まり角煮で仕上げることにしています。新宮では私のイメージする中華料理のお店になかなか出会えないのですが、このお店でそのイメージの一部を堪能することが出来ました。

季節の旬の素材での限定メニューもあり、遅くまでやっていて大変ありがたいお店です。カップルでも家族でも楽しめるお店です。美味しいお酒と中国家庭料理といった趣の料理を是非一度お試し下さい。
清家(しょうや)
 新宮にも居酒屋というよりダイニングバーと呼ぶ方が似合う店がいくつか出来てきました。清家はその代表格のお店です。

打ちっ放しの外観でお店は黒を基調としたシックな内装です。料理は和食に加え、イタリアン、韓国風のものがあります。素材が新鮮な上、季節感のあるメニューが楽しめます。

夏野菜のジュレ風味のもの、牛の煮込み、イカスミのパスタはどれもワインにぴったりで本格的な味でした。ワインはいつもグラスで頼むのですが、とてもいいセレクションをしてくれます。

見た目だけはいいけど食べたら大したことのない料理を創作料理と称して提供するお店もありますが、清家の料理はベースのしっかりとした創作料理です。特にパスタは、本格的なイタリアンレストランにもひけを取らないと思います。お酒はワイン以外にも何でもあります。焼酎も種類が多く、このお店で初めて飲んだ焼芋焼酎は香りも良く大変美味でした。

和風、韓国風の料理もとても美味です。野菜の好きな私はいつもサラダを頼みますがいろいろな素材が使ってあり大変楽しめます。料理のバリエーションが豊富なので、友達同士、カップル等々いろいろなメンバーで楽しむことの出来る店です。

夜も遅くまで空いているので、遅い時間からの夕食が多い私にはありがたいお店です。カウンターでワインを楽しむもよし、堀こたつ式のテーブル席でわいわいやるもよしの自由気ままなお店です。日曜が定休となり、出張から戻った夜に直行できなくなったのが少し残念ですが、季節毎に変わった料理を提供してくれるので、ついつい足が向くとっておきのお店の一つです。
ロバート
洋食という言葉には何かノスタルジアを感じます。エビフライ、ハンバーグ、ビーフカツ、スパゲッティ等々。子供の頃の一番のごちそうでしたが私は今でも大好きです。

新宮でそんな懐かしい洋食を食べさせてくれるお店がロバートです。ポタージュスープやとろとろ玉子のオムライスもお勧めの味です。ご主人は仕事大好き人間で元日を含め年中無休で、夜も遅くまでやっています。

以前、私が出雲と新宮を往復していた頃はロバートの御弁当をよく列車の中で食べました。熱々の御弁当を開けるといい匂いが車内に広がるので注目の的でした。特に圧巻は特大の車エビのフライです。

頭のおみそもたっぷり入っていてタルタルソースとよく合います。一押しメニューです。
このお店はケーキも美味しいです。自家製ではありませんが熊野の方の美味しいケーキ屋さんのケーキが入っています。毎月の患者さんへのお誕生日ケーキはロバートで頼んでいます。お店には色々なケーキがおいてありますから食事だけでなく喫茶としても利用してみてください。

お酒も色々置いてあります。ビールやワインの他にメニューにはカクテルも沢山載っているので、二次会でこのお店を利用する人も多いのだろうと思います。コース料理を予約するとメニューにない色々な料理も出てきます。

オードブルの盛り合わせの持ち帰りもあるのでホームパーティを開く時にも便利だと思います。少人数ならお店で宴会をすることも出来ます。気取らない暖かな料理の数々を大勢でわいわい言いながら楽しむには最高のお店だと思います。
ラターナ
 イタリア料理がブームになってから久しいですが、残念ながら新宮には本格的がイタリア料理のお店がまだありませんでした。

イタリア料理はスパゲティやピザで日本人にはなじみがある上に、味付けが塩胡椒中心でクリームを使ったソースなどはあまり使わない点、生に近い魚を使ったり、イカ、タコといった日本人の好きな食材をよく使う点等、日本で人気が出る要素が沢山あります。

神宮市立医療センターのすぐそばにラターナというイタリア料理の店があります。ここのパスタ(スパゲティなどのイタリア料理の麺の総称)は素晴らしいです。ニンニクと唐辛子とオリーブオイルがイタリア料理の味の基本ですが、この店のこの三つだけで味付けしたスパゲティが絶品でした。

パスタの命とも言うべき美味しい固さ、いわゆる「アルデンテ」とよばれるシコシコ感も是非楽しんで欲しいと思います。おすすめのお店です。

コース料理もいくつかあります。また、単品でも色々と楽しむことができます。料理につきもののワインもとても美味しくて良心的な値段で豊富に揃っています。

あらかじめ予約しておくとその日に取れた食材でシェフのお任せメニューを楽しむことも出来ます。イタリア料理はスパゲティやピザだけではありません。炭火で焼いたり、オリーブオイルで炒めた料理を是非楽しんで下さい。
イル・ド・フランス
 フランス料理のレストランへは普段に行くことはないのですが、誰かの誕生日といったお祝いの日にはちょくちょく行きます。

新宮ではイル・ド・フランスというお店に行きます。フランス料理はバターや生クリームを多く使いカロリーの高い、胃に重たい料理というのが一般的な認識だと思います。イル・ド・フランスの料理も以前はそんな重たい料理でした。

しかし、最近の健康ブームとイタリア料理の人気によるものか、フランス料理も軽い胃に負担の少ないものに変わってきました。イル・ド・フランスの料理もハーブや野菜をふんだんに使い、ソースもあっさりとした風味のものが中心です。

オードブルは生に近い状態で魚を使ったサラダが美味です。皮をぱりぱりに焼いた魚料理は食感がとてもいいです。お肉料理もソースに工夫がしてあり、あっさりとした味付けになっているので、胃にもたれることなく美味しく頂けます。

シェフの奥さんが担当されているデザートもこのお店の楽しみの一つです。見た目にも美しく、独創的でとても美味です。甘さが極力抑えてある味なのでカロリーを気にすることなく食べることが出来ます。ワインも手頃な値段で種類も豊富です。

私のお薦めはブルガリアのワインです。値段も安くそれでいて味はフランスワインにひけを取りません。パンも外はカリカリ中はしっとりとしていてバターとの相性も良く、いつもお代わりをしてしまいます。何かの記念日にはご家族皆さんで行かれてみてはいかがでしょうか。
大吉・源さん・三昧
鶏が好きで焼鳥屋さんによく行きます。

全国チェーンの大吉によく行きます。神倉店に行くことが多いですが、こころ、づり、軟骨、つくねとどれも美味です。大抵は塩で頂きます。大根サラダもさっぱりといいです。

野菜なら茄、椎茸をたのみます。焼き鳥をのせた大吉丼もいいですが、焼きおにぎりを鶏のスープに浸けた御飯もおすすめです。

源さんも好きなお店です。このお店はその日の朝にひいた鶏を使うので、新鮮な肝やづりの刺身が頂けます。これが抜群です。背肝、ぼんぢち、等の変わったネタも豊富でとても美味しいお店です。この店のつくねは俵型でおおぶりです。味も申し分ありません。洋風のものや、雑炊、焼きめし等の御飯ものもメニューがとても豊富なお店です。

三味にも20年位前から行ってます。このお店で初めて雀を食べました。なかなか美味です。冬には鴨鍋も美味しいです。焼き鳥は身がおおぶりで香ばしく鶏のうま味がよく味わえます。出雲ではガスで焼いている店も多くがっかりでしたが、新宮ではどのお店も炭で丁寧に焼き上げており、ついつい足を運んでしまいます。

新宮ではどの焼き鳥屋さんに入ってもはずれはないだろうと思います。鶏は比較的安価であり、脂肪分も少なく、肉の部分も色々あってバリエーションも楽しめるので、一番頻回に食べに行くお 店です。新しいお店を見つけるとちょっと覗いてみることにしています。

当クリニックの給食メニューにある手羽先の唐揚げもなかなかおすすめの味だと密かに思っています。
松寿司・渡月・寿し政
家内の実家のある新宮へは結婚前より度々来ております。
真っ先に印象に残ったのがお寿司屋さんでした。新宮にはお寿司屋さんが多いと思います。皆さんもそれぞれ行きつけのお店があるのではないでしょうか。

私も良く行く店が3軒あります。1軒目は「松寿し」です。ご主人は独身時代は無口でしたが結婚してお子さんが出来てからはすごく良く話をするようになりました。酢飯の味が好きなのと、ネタでは鰻が一押しです。ネギトロ、鰹、ほたても印象に残ってます。げそ焼き、しゃきしゃきのエノキの入った赤出汁も美味です。鯛のあら炊きもお勧めです。

2軒目は「渡月」です。ご主人は京都の料亭におられたので、京風のお料理も豊富です。炊き合わせはお勧めです。ネタでは穴子が一押しです。量が多いですが鯖寿司も美味です。イカ、ヒラメ、赤貝もよく食べます。珍しい芋焼酎が豊富なのも魅力です。

3軒目は「寿し政」です。ユニークなネタとご主人の明るいキャラクターが楽しい店です。奥さんが作る一品料理もとても美味です。ネタではアボガド、サーモン、ボタンえび、ひかりものがお勧めです。奥さんの作る特製サラダ、う巻きもいいです。アロエの酢の物もさっぱりと美味しいです。うどん、丼、天ぷらも評判なのですがそこまでたどり着いたことはありません。

お寿司はいつ食べても美味しいので、お勧めの店があるとつい足をのばしてみます。これからも探してみるつもりです。
「柚子・茜屋」
私はかき氷が大好きです。子供の頃はイチゴ、メロン、レモンのシロップのかかったかき氷で舌がどぎつい色になったものです。最近美味しいと思うのは抹茶小豆いわゆる宇治金時です。本当は宇治金時ミルクが好きなのですが、健康上の理由でミルクは我慢してます。その代わり白玉を乗せて貰ったりします。

新宮でお勧めのお店は柚子と茜屋です。どちらも抹茶がシロップではなく本物の抹茶の粉を使っています。さらに白玉が柔らかくてもちもちしてます。柚子は小豆が自家製で塩味がきいていて甘さも控えめで本当にくせになる味です。

甘いものは極力控えているのですが、汗っかきで暑いのが苦手な私は、この宇治金時だけは例外的に週に1回は食べに行きます。どちらの店もメニューが豊富で宇治金時以外にも色々試してみたくなるものが揃っています。

一度行ってみてはどうでしょうか。洋風のもので面白いのはジャスコの1階にある喫茶店で出しているアイスコーヒーです。正確なメニューの名前は忘れましたが、コーヒー自身を凍らせた品です。

そして、この氷状のコーヒーにミルクをかけて溶かしながら飲みます。このアイスコーヒーは氷が溶けて水っぽくなることはありません。氷が溶けてくるとコーヒーの味が濃くなります。そこでミルクを好みの量足して最後まで水っぽくなく飲める仕組みです。

暑い夏を乗り切るには適度な水分と塩分を取るT?ことが大切です。糖分の取りすぎにならないような冷たいデザートで夏ばてを解消してみてはどうでしょうか。
「スコータイ」
夏は辛いものが欲しくなります。
私も家内も辛いものが大好きで家でも唐辛子は欠かせません。新宮に来てからも辛いものを食べに行こうと考えていたところ先日タイ料理の店を見つけました。
井の沢にあるスコータイというお店です。タイの人がやっているお店です。

日本語があまり分からないようで注文する時に少し苦労しますが、それが余計に本場の雰囲気を出してます。タイのビデオを流していました。

油を使った料理が多いですがとてもさっぱりとしています。メニューには載っていませんでしたが頼んだら生春巻きも出して貰えました。皮がもちもちとしてとても美味でした。揚げ春巻きも良かったです。

有名なトムヤンクンというスープも壺で出てきて香辛料が利いてて最高でした。辛い焼きめしも美味しかったです。辛さはおそらく日本人向けに控えめにしてあると思います。私たちには少し物足りない辛さでした。多分頼めばいくらでも本場の辛さに近づけてくれると思います。今度は辛さも注文しようと思います。

飲み物はビール、タイのウイスキーなどもありましたが、韓国の焼酎を頂きました。辛い料理に良く合います。3、4人以上でしたらタイ風すき焼きもお勧めです。2人で5品頼みましたが食べ切れませんでした。1品1000円前後です。

京都や大阪でも本格的なタイ料理を食べたことはないのに新宮でこんな本格的なタイ料理が食べられるのに驚きました。また行きたいお店でした。挨拶くらいタイ語で出来たらいいなあと家内と話しています。
「と・クスクス」
2005年6月26日(日)/三重県 有馬
 三重の有馬のオークワ近くに「と・クスクス」という名前の地中海料理のお店が出来ました。

  地中海料理というのは地中海に面した地域の料理です。具体的には、イタリア南部、フランス南部、スペイン、ギリシャ、モロッコ等の国の料理ということになります。

  アテネオリンピックを記念して、ギリシャ料理を今はサービスしています。ベースはイタリア料理が中心です。オリーブオイルや唐辛子、ニンニクを使った料理で油っぽくないし、少しピリ辛の料理や香辛料の香りのある料理は暑い時で食欲のない時にも美味しく食べられます。

  お店はとてもモダンなきれいなお店で住宅街の中にあります。器もきれいで、初めに出てくる前菜の盛り合わせは、少しずつ色々な料理が並んでいて目にも舌にも楽しめます。ワインも豊富な品揃えがあり、値段も手頃です。

  ギリシャ料理はなじみのない方が多いと思いますが、茄とジャガイモと挽肉を重ねてオーブンで焼いたムサカという料理は代表的なギリシャ料理で癖もなくおすすめです。牛肉の煮込み料理もさっぱりとしていてとても美味です。少し変わった料理を楽しみたい方は、フェタチーズの前菜、子羊の煮込みがおすすめです。スパゲティもとても美味しいです。熊野牛の心臓の香草パン粉焼きは油身のないあっさりとした肉がとても美味しい印象的な料理でした。

  デザートも豊富です。個人的には、イタリアの代表的なケーキであるティラミスをおすすめします。マスカルポーネというクリームチーズとコーヒー味のスポンジ、それにこの店特有のワラビ餅の入ったデザートで締めてみてください。
まずはごあいさつ
2005年5月29日(日)
 皆様日頃は大変お世話になっております。
 平成16年4月に熊野路クリニックの院長となり、6月からは理事長も兼務することとなりました。畑中前理事長同様に宜しくお願い致します。

  私は出身は石川県金沢ですが、3月までは島根県出雲市に約10年間住んでおりました。その前は20年近く京都・大津に住んでいました。あちらこちらを転々としているわけですがその間に色々な食べ物に出会うことが出来ました。

  新宮に来て一番感じることは食材の良さのみならず料理が美味しいことです。出雲も海・山が近く、自然に恵まれていて食材は豊富です。

  印象に残っているのは、お魚では「のどぐろ」です。赤い魚で白身で脂ののりが良く出雲では高級魚でした。「えてかれい」と呼ばれるかれいの一夜干しも美味で毎晩のように食べました。「島根牛」というお肉もあり、赤身で美味しかったです。野菜も特徴的なものはありませんでしたがどれも新鮮でした。醤油がとても美味しかったのも忘れられません。

  でも、不思議と料理は美味しいところがあまりありませんでした。「良い店=満腹になる店」と言うのが出雲では常識でした。だから味が濃くて量が多いのが一般でした。
  新宮はやはり関西のせいでしょうか、料理が美味しく感じられます。新宮の人は口が肥えているのだとも思います。食べることの好きな私には実に良い町です。

  時々色々なお店に食べに行くのですが、その折の感想を皆様にご紹介して御意見を伺おうと思いつきました。宜しくお付き合い下さい。


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