日本のソフトウェア違法コピー、調査開始以来初めて「世界でもっとも少ない国」に……BSA調べ
それによると、日本の違法コピー率は前年比1%減の20%。この数値は2003年の調査開始以来、初めて世界1位になるもので、米国、ルクセンブルク大公国と並んで、「世界で最も違法コピー率の低い国」となった。しかし1件あたりの被害は大きく、総損害額が16.24億USドル(約1,431億円)で世界ワースト10位(前年8位)となっているとのこと。ちなみに最も違法コピー率の高い国はグルジアで、93%だった。
「BSA世界ソフトウェア違法コピー調査」は、BSAが2003年から毎年実施しているもので、今回で8回目を迎える。今回は世界116ヶ国を対象に調査が行われるとともに、コンシューマーおよびビジネスPCユーザー15,000人、世界32カ国を対象とした調査も追加された。
この調査結果によると、全世界における違法コピー率の平均値は42%だが、調査対象の半数の国においては62%、もしくはそれ以上の数値を示していた。毎年拡大が続く損害額は587.54億USドル(約5兆1,756億円)となり、2003年の調査開始以来、約2倍近い金額に達しているいという。とくにソフトウェア・マーケットが急拡大している新興国では、違法コピーによる損害も拡大しており、全世界の損害額の半分以上を占める319億USドル(約2兆8,101億円)となった。
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