大津いじめ自殺:死亡生徒が通った中学校が保護者に説明会
毎日新聞 2012年07月12日 21時55分(最終更新 07月13日 00時47分)
大津市の市立中学2年の男子生徒が昨年10月に自殺した問題で、男子生徒が通っていた中学校で12日夜、保護者説明会が開かれた。沢村憲次教育長は保護者の求めに応じ、男子生徒の自殺直後の全校アンケートの内容を保護者に公開すると表明した。蒸し暑い体育館で約3時間続いた説明会は、真相解明を求める保護者の期待とは裏腹に、かみ合わない学校側の説明が続き、怒りが渦巻いた。
説明会は関係者のみを対象に開かれ、保護者約700人が出席。沢村教育長や校長らが説明した。2年生の保護者の女性によると、亡くなった男子生徒の父親も出席。「今回のことで騒がせてしまってすみません」と恐縮した様子で話し、女性は「胸が痛んだ」という。男子生徒の担任教諭は欠席したという。
教育長や校長らは当初30〜40分にわたり、男子生徒の自殺からアンケート実施までの経緯を説明。男子生徒への加害行為を確認した一方、葬式ごっこや恐喝は未確認と話したという。