大津・中2自殺:いじめ、4度目被害届へ 父「同級生暴行認めて」
毎日新聞 2012年07月07日 大阪夕刊
市教委の調査で、男子生徒は殴られたりプロレス技をかけられたりする暴力や、蜂の死骸を食べさせられそうになったことが判明。アンケートには、加害者とされる同級生らが「おどして銀行の口座番号を教えさせ、お金をとっていた」「万引きをさせて、しなかったら殴る蹴るなど暴行を加えた」など、恐喝や万引き強要を疑わせる回答も複数あった。
家族らによると、生徒は昨夏ごろ、貯金を数万円単位で引き出し始め、9月末までに12万円以上を下ろしていたという。学校側はいじめと自殺との因果関係は認めていない。
父親は「息子のためにできることをしたかった。受理されるなら、今すぐにも提出したい。再発防止のためにも、とにかく真相が知りたい」と話している。父親の意向について、同署幹部は「仮定の話には答えられない」と話した。
これまでの取材に父親は「なぜ息子が死ななければならなかったか、本当のことを知りたい。二度とこんな悲しいことが起きないように、世の中からいじめがなくなってほしい。学校側の調査は不十分で、勇気を持ってアンケートに答えてくれた生徒の気持ちを無視するものだ」と話している。