大津中2自殺:大津署 父親の被害届を受理せず
毎日新聞 2012年07月05日 13時41分(最終更新 07月05日 13時47分)
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺した問題で、男子生徒の父親(46)が「同級生から暴行を受けていた」との被害届を滋賀県警大津署に3回提出しようとしたが、いずれも受理されなかったことが関係者への取材で分かった。
学校側は男子生徒の自殺後、全校生徒対象のアンケートを実施。男子生徒が複数の生徒からいじめを受けていた事実が判明した。
調査結果に暴行に関する証言が含まれていたため、父親が昨年10月に2回、同12月に1回、同署を訪れて「被害届を出したい」と相談したが、応対した担当者から「被害者が死亡しており、事件にするのは難しい」と受理されなかったという。父親は「真相究明のためにとにかく受け取ってもらいたかった」と話した。
同署は「事実確認中でコメントできない」としている。