大津・中2自殺:いじめ情報、見逃されたシグナル 調査わずか3週間 市教委に批判1800件
毎日新聞 2012年07月08日 大阪朝刊
市側は答弁書で「いかなる措置を講じれば自殺を回避することができたか明らかにされたい」とも求めている。遺族側は今月3日付の準備書面で「悪質な求釈明。いじめを教員がどこまで認識し、どこから見逃していたのかを全教職員に調査した報告文書を提出すべきだ」と市側をただしている。【前本麻有】
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◆中2男子生徒の自殺を巡る経緯◆
<2011年>
夏休み 同級生数人と遊び仲間になる
9月下旬 同級生からのいじめがエスカレート
10月11日 生徒が自宅マンションで転落死。県警は自殺と判断
18日 父親が滋賀県警大津署に最初の相談
18〜20日 中学校が全校生徒対象のアンケートを実施
11月 2日 市教委が「生徒数人からいじめを受けていた」とのアンケートの一部結果を公表。自殺との因果関係は認めず
<2012年>
2月24日 生徒の両親が加害者とされる同級生らと市に損害賠償を求めて大津地裁に提訴
5月22日 第1回口頭弁論で市側が争う姿勢
7月 4日 生徒が「自殺練習をさせられていた」とする回答を市教委が公表していなかったことが発覚