「外国人との共生は民族抹殺」 討論会で騒動

 フィリピン出身の花嫁で初めて韓国の国会議員となったイ・ジャスミン議員(セヌリ党)の主催により、外国人との共生をテーマとして開かれた「多文化政策討論会」で11日、外国人排斥を主張する団体のメンバーが騒動を起こした。

 イ議員は同日、国会憲政記念館で「多文化政策の主な争点と立法課題に関する討論会」を開き、結婚に伴い韓国に移住した女性や外国人労働者ら約200人の聴衆が詰めかけた。

 討論会が始まる直前、1人の男性が突然壇上に登り「政策討論会なのに反対の立場の討論者が1人もおらず、まるで被告人のいない裁判を行うようなものだ」「多文化政策は民族抹殺政策だ」などと叫んだ。国会の職員や主催者側関係者が制止し、男性を退場させたが、10分以上にわたり小競り合いとなった。その際、この男性を中心に数人は「お前たちのような反逆者のせいでこの国は大変なことになっている」「金正日(キム・ジョンイル)のような反逆者」などと叫んだ。

宣政敏(ソン・ジョンミン)記者
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