警察官17人、暴力振るった市民27人に損害賠償請求 /済州

 済州道の警察官17人が、勤務中に暴言を浴びせたり、暴力を振るったりした市民27人を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こした。済州地裁が11日に発表したところによると、済州東部警察署中央地区隊(日本の交番に相当)に所属するK警衛(警部に相当)など警察官17人は「被疑者らを連行した際、抵抗して暴力を振るったり、暴言を浴びせたりした」として、集団で損害賠償の支払いを命じるよう申請した。警察官たちが請求した損害賠償額は、暴行を加えた市民1人につき200万ウォン(約14万円)、暴言を浴びせた市民1人につき100万ウォン(約7万円)、計2800万ウォン(約195万円)となっている。

 K警衛は先月21日午前4時45分ごろ、済州市一徒2洞で発生した暴行事件をめぐり、通報を受け出動、事件の経緯について事情を聴いたが、その際に顔を殴ったとして、51歳の男性に200万ウォンの支払いを求めた。また、同じ地区隊に所属するL警査(警部補に相当)も、今月7日午前1時30分ごろ、同市三徒2洞の団らん酒店(日本のキャバクラのような風俗店)で、客が飲み代を支払わず乱暴を働いているとの通報を受け出動したところ「警察官を全員殺してやる」と暴言を浴びせ、階級章を奪ったとして、56歳の男性に100万ウォンの損害賠償を求めた。

 中央地区隊の関係者は「パトロールの最中、酔っ払いによって精神的・肉体的な被害を受けるケースが増加している。市民に注意を喚起するため、今回一斉に損害賠償を求めた」と語った。

済州= オ・ジェヨン記者
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