ソウルの地下鉄9号線を運営する「ソウル市メトロ9号線株式会社(以下、9号線会社)」は11日、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長を相手取り「基本料金の調整に関する説明や案内文の掲示を禁止した命令や、交通カードシステムの変更を禁止した命令を取り消してほしい」として、ソウル行政裁判所に訴訟を起こした。
9号線会社は訴状で「ソウル市の命令は、9号線に関する民間資金活用(PFI)事業実施契約や、社会基盤施設(インフラ)に対する民間投資法に違反している」と主張した。
9号線会社は今年5月にも「9号線の基本料金を1550ウォン(約110円)に引き上げるのを認めなかったソウル市の処分は違法だ」として、訴訟を起こしている。
9号線会社は今年2月、基本料金を1550ウォンに引き上げるとして、ソウル市に対し運賃変更を届け出たが、同市はこれを2回にわたり却下した。これを受け、9号線会社は料金引き上げについての案内文を掲示したが、同市は「案内文の掲示をやめなければ過料を科す」と通告した。