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2012年7月12日(木) 19:14 |

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高校野球岡山大会・注目校
夏の甲子園を目指す高校野球の岡山大会が14日開幕します。 シリーズでお伝えしている注目校です。 今回は、今年のセンバツに出場し初の春夏連覇を目指す倉敷商業と、春の中国大会を制し勢いに乗る倉敷工業です。
「奪う」。 3年生の背中に刻まれているのは、今年の大会に向けた決意です。 倉敷商業のグラウンドです。 今年春、22年ぶりに出場したセンバツ大会では初戦敗退。 伝統である「堅い守り」への課題が残りました。 夏に向け、ノックだけでなく、ランナーを置いた状態でバッターが打つという、試合形式の実践的な守備練習を中心にしてきました。 どんな状況でもランナーを刺せるように、地道な練習を積み重ねます。 その守りの中心はエース・西投手です。 カーブやチェンジアップなど7種類の変化球と、130キロ台のストレートを巧みに操りバッターを翻弄します。 複数のバッティング練習を空き時間なしで交互に行い、ひたすら打ち続ける倉商の打撃練習です。 部員が100人と多い中、1人1人が少しでも多くの練習ができるようにと、隙間なくメニューが組まれています。 磨きをかけた強打も、武器に初の春夏連続出場を狙います。 伝統の守りで負けた春、そこから成長した姿をこの夏に見せます。 春のセンバツで歌えなかった校歌を夏の甲子園に響かせる。 その思いを胸に、まず目指すのは岡山の夏の王者奪還、優勝旗を奪い取ります。 一方、9年ぶり10回目の夏の甲子園を目指す倉敷工業は、今年に入って公式戦負けなしです。 倉敷工業は春の高校野球岡山大会を制し、中国大会では37年ぶりの栄冠に輝きました。 伝統の強打は今年も健在です。 1番から9番まで打線に切れ目がなく、チーム打率は3割2分を誇ります。 中でも、4番の小倉選手は中国大会で4打席連続タイムリーを打つなど、勝負強いバッティングでチームを引っ張ります。 さらに、今年のチームが力を入れてきたのは守備です。 試合を想定して、ランナーを置いた守備練習を繰り返しています。 どんな状況でも、落ち着いてプレーが出来る精神力を身に付けるのが狙いです。 守りの中心となるのは2人のピッチャーです。 エースの太田投手は、140キロ近い速球と多彩な変化球で打たせてとるピッチングが特徴です。 そして、サイドスローの技巧派・内山投手は、スライダーとシンカーを低めに集める丁寧なピッチングでバッターを討ち取り、防御率は0.39と今大会ナンバー1です。 倉敷工業は、伝統の強打に新たに加わった堅い守りで夏の大会に挑みます。 夏の高校野球岡山大会は14日開幕。 球児たちの熱い夏が始まります。
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