脱法ハーブ:NHK職員2人、吸引後に搬送 福岡と宮崎
毎日新聞 2012年07月13日 11時25分
NHKの福岡放送局と宮崎放送局の20代男性職員2人が今月3日、福岡市内で脱法ハーブを吸引した後、意識がもうろうとして救急搬送されていたことがNHKへの取材で分かった。福岡県警が事情を聴いている。
福岡放送局によると、2人は3日未明、福岡市中央区の福岡放送局の職員の自宅で、脱法ハーブを吸い、意識がもうろうとした状態になった。救急車を呼んで同市内の病院に搬送された。宮崎放送局の職員は福岡に出張中だった。
2人は脱法ハーブを購入後、酒を飲んだり、吸引したという。4日には回復して退院した。2人はNHKの調査に「単なる好奇心で初めて吸った。大変申し訳なく反省している」と説明しており、現在は休暇を取っているという。
脱法ハーブは厚生労働省が薬事法で販売を禁じる指定薬物を含む疑いがある商品もあり、福岡県内でも県警が販売店を同法違反容疑で家宅捜索するなど、問題化している。
NHK福岡放送局の掛川隆朗広報・事業部長は「脱法ハーブが社会問題化する中、非常に不適切な行為で、誠に遺憾。事実関係を確認し、必要であれば処分を検討したい。今後はコンプライアンス教育を徹底する」とコメントしている。【山本太一】