痛恨のドローに終わった五輪壮行試合のニュージーランド戦から一夜明けた12日、男子五輪代表は東京都内で、海外組のみの調整練習を行った。オーバーエージ(OA)枠で選出され、故障から近日中に復帰予定のDF吉田麻也(23)は「自分がリズムをつくる」と強調。終了間際に追いつかれた前夜の一戦を踏まえ、ピッチ上の“指揮者”としてチームを引っ張る覚悟だ。
引き分けに終わったニュージーランド戦で、逆にこの男の不在が際だった。痛めた右膝の回復は順調そのもの。この日も東京都内でリハビリ中心のメニューをこなした吉田の表情はスッキリしていた。「膝は大丈夫。次戦は復帰? そのつもりです」。早期の復帰を力強く約束した。
前回の北京五輪に出場し、A代表でも経験豊富。関塚監督からは「チームを引っ張れ」とリーダーシップを期待されているが、吉田自身にも自覚は十分。ニュージーランド戦ではスタンドからチームの課題を発見していた。「時間帯や状況によってボールをゆっくり回したり、逆にせかしたりと、メリハリをつけてやらないといけない」と語った。
自らが最終ラインに入る際の役割ははっきりしている。「リズムをつくる。そこに気を配りたい」。テンポアップしてゴールを目指すのか、ゆっくり回してチームを落ち着かせるのか。最後尾の“指揮者”としてチームを操ると語った。
要のセンターバックに吉田が加わったとき、チームはさらに進化する。 (木村尚公)
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