大津・中2自殺:遺族に部外秘の確約書 学校側
毎日新聞 2012年07月11日 22時05分(最終更新 07月11日 22時59分)
大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、学校側が実施したアンケート結果を遺族に渡す際、口外しないよう確約書に署名させていたことが11日、関係者への取材で分かった。その後に渡されたアンケートにはいじめに関する情報が300件以上あった。生徒の父親(47)は「学校側に求められ仕方なくサインした。これに縛られなければもっと早く真相究明できたのでは」と憤っている。
確約書は昨年10月24日付。中学の校長宛てで、「守秘すべき個人情報が含まれていることを認識し、部外秘とすることを確約します」と明記している。
学校は生徒の死後、遺族の要望も受けて全校生徒にアンケートを2回実施。1回目の結果は同月28日に提示した。市教委は暴力や体の拘束、蜂の死骸を食べさせるといった「いじめがあった」とした上で、自殺との因果関係は認めなかった。
確約書について、市教委は「アンケートは外部に公開しない前提で行った。口外しないよう求めたことは間違っていない」としている。