「いじめが要因の一つ」 大津市教育長、初めて明言
大津市教委の澤村憲次教育長は12日朝、報道陣の取材に応じ、「いじめは自殺の要因の一つと考えている」と初めて明言した。その上で、直接の因果関係は「判断できない」と繰り返し強調。「警察の捜査によっていじめもそれ以外の要因もすべてが明らかになる」とし滋賀県警の捜査を見守るとした。
捜索容疑となった昨年9月の体育祭でのいじめについても説明した。アンケートで生徒が「観覧席を巡回していた教諭が(いじめを)見たはず」と指摘したことに対し、市教委の聞き取り調査では目撃した教諭がいないことを強調した。
押収されたアンケートなど関係資料については、「背景調査として生徒が書いてくれたもので、当時は警察に提出すべきとは考えていなかった」とした。
また、澤村教育長はあらためて生徒や保護者らに不安を与えたことを謝罪。動揺している生徒を気遣いながら「警察の捜査を冷静に受け止め、心配することなく問われることに答えてほしい」と話した。
【 2012年07月12日 15時00分 】