文科省、職員を大津市派遣へ 中2自殺の再調査助言
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題で、文部科学省は12日、職員を近く大津市に派遣する方針を決めた。市が予定するいじめとの因果関係を調べる外部委員会の再調査や、学校の運営などについて助言するとみられる。同省がいじめ問題など個別問題について、直接支援するのは異例。
同省によると、同日、大津市から「バックアップしてほしい」と要請があり、文科省は派遣する職員の人数などの調整に入った。派遣先は市長部局を想定しているという。
高井美穂副大臣は同日の記者会見で、「警察の捜査や爆弾予告があり、生徒や保護者が動揺している。最大限バックアップしたい」と表明。生徒の心をケアするスクールカウンセラーの増員も検討すると述べていた。
一方、生徒や保護者への国の直接調査について、「現地に政務三役が行ったり、国としての聞き取りは今は控えたい」との見解を述べ、捜査や訴訟の進展などをみて、市教委のアンケートや遺族対応を検証する方針を示した。
【 2012年07月12日 22時40分 】