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【プロ野球】

ノリ、9回2死から同点打 エラー取り返した

2012年7月13日 紙面から

ヤクルト−DeNA 9回表2死一塁、同点の適時二塁打を放った中村(右から2人目)は、代走を送られてベンチへ戻りナインと笑顔でハイタッチ=神宮球場で

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◇ヤクルト6−6DeNA

 DeNAが9回に追い付いて引き分けた。5−6の9回、2死走者なしから渡辺直の中前打に続き、中村が左越えに適時二塁打を放った。ヤクルトは5回に相川の適時二塁打と失策で2点を挙げて逆転したが、バーネットが誤算だった。

     ◇

 野球にミスはつきもの。ゲームの中で取り戻せ−。DeNA・中畑監督の口癖をベテランが体現した。1点を追う9回2死一塁。中村の放った打球がレフト・ミレッジの頭上を越えていった。一塁の代走・内村が同点の生還。千金の適時二塁打で同点に追いつき、引き分けに持ち込んだ。

 「しょうもないエラーをしていたんで気合を入れて打席に立ちました。ホームランを狙っていた。取り戻せて良かった。しびれたね」。中村は恥ずかしそうに言った。

 同点に追いつかれた5回1死二塁。代打・藤本の三ゴロを捕ったが一塁へ悪送球してしまった。二塁走者を生還させ、勝ち越されてしまうタイムリーエラー。「投げるとき肘がグキッとなった」と中村。腰痛や足の張りなど満身創痍(そうい)で出続けるだけに体が悲鳴を上げた瞬間だった。だが、最後にミスを取り戻す一打で、この試合は3安打猛打賞に2打点。今回の3連戦では7安打5打点と絶好調だった。

 9回裏は守護神・山口が3人で締めると、中畑監督はハイタッチで選手を迎えた。中村には笑顔で「おっ、いい仕事したな」と声を掛けた。「粘り腰があった。勝ちに等しい引き分け。最後はみんなでカバーしてくれた。最後の粘りはうちのシンボル、いやテーマだからね」と同点劇に目を細めていた。 (後藤慎一)

 

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