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韓国 調査捕鯨は一転見送りか
7月11日 17時46分

韓国 調査捕鯨は一転見送りか
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韓国は、今月、日本に続いて2か国目となる調査捕鯨を始めると表明しましたが、11日、一転して、「見送ることもあり得る」という立場を明らかにし、アメリカなどの懸念に、配慮したものとみられます。

韓国政府は、今月4日、中米のパナマで開かれたIWC・国際捕鯨委員会の総会で、クジラによる水産資源の被害に対応するためなどとして、調査捕鯨を始める方針を初めて表明し、来年5月、調査捕鯨を実施する計画書を、IWCに提出する考えを示しました。
ところが、11日、韓国の農林水産食品省は、「クジラを保護し、漁業被害を最低限に抑えるため、科学的調査は必要だが、計画書を提出するかどうかは、国内の漁業や環境保護の団体、それに関係国との協議を踏まえて決める」という声明を出し、一転して、調査捕鯨を見送ることもあり得るという立場を明らかにしました。
これについて、農林水産食品省の高官は、「来年2月に開かれるIWCの専門家会合でほかの調査方法が示されれば、クジラを捕殺する調査捕鯨を実施しないという選択肢もある」と説明しました。
韓国による調査捕鯨を巡っては、オーストラリアやニュージーランドが反発し、同盟国のアメリカも、懸念を表明したことから、韓国政府としては、こうした声に配慮して慎重な姿勢に転じたものとみられます。

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